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私とマインドフルネスとの出会い ~後編

この記事はこちらの記事の続きです

https://note.com/noriko_mindful/n/n949ac971aded


私は自分の子育てに対して、ずっと不安があった(らしい)。


寝ない、よく泣く、離れられない

子育てでよく聞く話だけど、その程度が並大抵のレベルではない。

育児ノイローゼになるほど、子育て難易度がハイパー高かった長男。
子育て、一筋縄ではいかないことだらけ。


ちなみに、私は出産前から心理士として子どもの発達相談に乗るお仕事をしていて、
子育て全般に関する知識も、一応普通の人よりもたくさんあるはずだった

とりわけ、親が育てにくさを感じやすい発達凸凹ちゃんたちの相談が専門

よし、ASDでもADHDでもLDでも、何でも来い!!と思って産んだ我が子が

全く未知の生物すぎてワケワカメ・・・(泣)


私は、子育てを完全に舐めていた!!!



この子、いったい何なの・・・?

なんでうちの子だけこうなっちゃうの!?

この対応で良かった?
もっと他の対応をすべきだった?

親として、今この子に必要なことをちゃんとやってあげられている?
何かやり残していることがあるんじゃない?

こんなにも心が傷つきやすくて、
これから世間の荒波に飛び込んで、この子は無事に育っていけるのか・・・?

(いつか、自分で死を選ぶことになったらどうしよう・・・)


本当は不安だらけだったのだと思う

でも、そんな自分の『不安』は無意識的に見てみぬふりをして、

(だって私は子どもの発達を専門とする心理士なのだから!!)

長男がいかに不安な気持ちをうまく処理できるか
ということばかりを考えて毎日を必死に過ごしていた

泣かないで
大丈夫だから
これぐらい大したことないでしょう

『不安が強い長男』が『不安になりにくい長男』に見事に成長してくれることを、心の底から願っていた


今のままではあまりにも生きづらい
だから、もっと心が強くなれるように
不安を上手にコントロールできるように!!!



でも、そこでたどり着いたマインドフルネスは、
何かをコントロールするための手段ではなかった


何かを変えようとするのではなくて
今のありのままを受け入れる

今のありのままを嫌がっている
受け入れられてない自分にも気づいて
そういう自分も優しさを持って丸ごと受け止める

「そうなんだね、不安だったんだね」


私は、マインドフルネスを通して、
本当は自分がとても不安であったことにようやく目を向けることができた


よく考えればおかしな話で
これは子育てに限ったことではなく、
昔から自分が不安になりやすいのは頭のどこかではわかっていた

でも、無意識的にそういう自分は『よろしくない』と判断し、
意識の奥の奥の方へと追いやってきたのだと思う


結局は、自分の中に不安があることを認められないから
長男の中にも不安があることを認められなかったのだと思う



「不安になっちゃうよねぇ」

不安になっている自分を否定しない
すぐ不安になっちゃう自分を許す

自分が自分の味方でいてあげる

このことが
どれだけ心強いかを私はマインドフルネスを通じて体験した


こ、これは・・・
今までに感じた事のなかった感覚

不都合な感情にフタをするのでもなく、
必死に頑張った結果を眺めて一瞬の安心を得るのでもなく
誰かに頼るのでもなく、
自分で自分を安心させてあげることができるなんて

こんなに簡単なことだったなんて

あんなに手に入れようと必死にもがいていた『安心』は
私の中にあった


それから、ほどなくして、もう一つ重大なことに気づいた


『子どものより良い未来のために、私が何とかしてあげなくては!』
という親心が、

ありのままの長男を否定し続けてきたんだ・・・


不安の強い子はダメ!
このままじゃ生きてゆけないよ!!
なんとか心を強くしないとダメ!!!


もちろん、そんなことは口に出してはいなかったけれど、
心の中にずっとそういう思いがあったと思う

我が子のためを思って必死に頑張っていたはずの私には
あまりにも衝撃的すぎる気づきだった


長男よ、ごめん・・・


この気づきから、まだまだ自分が学びきれているとは思えないけれど

この気づきを、十分子育てに還元できているとは到底言えないけれど

日々気づき、学ばせてもらいながら、私は子育てをしています


今日もここにある不安と、安心と一緒に


私にマインドフルネスを授けてくれた長男。

ありがとう、素晴らしき我が人生の恩師!!!



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