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自分を責める声?

私はマインドフルネスを始めた頃、

師匠である吉田昌生先生が、よく、
「自分を責める声が聞こえてきて・・・」と言っているのを聞いて、

自分を責める声が聞こえるなんて、大変だなぁ・・・
と他人事のように思っていた。

だって、私はそんな声聞こえたことがないし。


でも、マインドフルネスを深めていくにつれ、
ある日突然、自分も無意識のうちに自分を責めていることに気づいた。

え?これって、私、自分のこと責めてる?
あれ?っていうか、これ、しょっちゅうあるじゃん!
先生が言っていた『自分を責める』って、
こういうことだったのか( ゚Д゚)!!

今まで気づけなかったのは、
自分の思考にメタ的に『気づく』力が発達していなかった
ということももちろんあるけれど、
何より私の場合は、自分を責める手段が『声』ではなかったから。


私の場合、自分を責めていたのは、
瞬間的に思い出される『イメージと身体感覚』だった。


何かを失敗したときの、心臓がギュッとなるような感覚
恥ずかしくて、思わず目をつぶってしまうような感覚
相手に嫌な思いをさせたかもと、胸が苦しくなる感覚


これらのイメージと身体感覚が
「自分はダメ人間だ!」
というメッセージを自分に送っていた

それはもう十二分に。

私はマインドフルネスを始めるまでは、
別に自分の事を別に嫌いだとも思わずにふんわり生きていたし、
自己肯定感も、わりかし高い方だと思っていたのだけれど、
それは勘違いだった。

私が好きだったのは、
調子のよい時の自分、できている時の自分だけであって

失敗した自分、至らない自分、不完全な自分
は大嫌いだったし、
そんな自分は、無意識の奥底に追いやっていた


きっと無意識に抑圧されていた、”イケてない自分”が
「ちょっと、私ここにいるんだけど!」
「目を反らさずに、ちゃんと見てよ!」
とメッセージを度々送ってきていたのだと思う。


自分を責めるイメージや身体感覚の存在に気づいたからと言って、
別にそれが減ってきたとかは今のところないですが、

ただ、あぁ、責めてるんだな
不完全な自分が嫌なんだな
と言うことには気づいてあげられるので、

「あら、またやってるわね、やめときなさいよ」
みたいな私の中のおばちゃんが登場して(笑)、
そのイメージや身体感覚を真に受けることは少なくなってきたかな。

ただ、不完全な自分を丸ごと受け入れられるだけの
セルフコンパッションはまだまだ足りていないんだけど。


脳は、イメージと現実とを区別できないというから
とりあえず無駄に自分で思い出したイメージで
何度も自分を傷つけるのはやめたいものですねぇ。



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