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この不穏な美しい世界を生き抜こう

2022年が終わる。私個人としては、多くの出会いや学びがあり、仲間との音楽の機会にも恵まれ、充実した楽しい1年だった。2年前、音楽活動や人との交流が奪い去られたあの「失われた年」の閉塞感は、過去のものになっている。

平穏な毎日の傍らでは、戦争の報道もミサイルが飛ぶことも日常になってしまった。あきれるほど、人はどんなことにも慣れてしまう。

それでも時にはふと、「何か不穏な感じ」が靄(もや)のように立ち込めていることに気付く。リモートワークの「新しい日常」の中で平和と自由を謳歌しながらも、身辺に影のように冷たくまとわりついている。

ある日突然、世界がガラリと変わって、昨日までの当たり前が消えてなくなってしまう。そんな予感とも言えないような曖昧な不安。

それは新たな疫病なのか、激甚な災害なのか、経済危機か、地政上の有事か。予感もなにも、いつかは必ず起きるであろうことばかりだけれど。

それでも私は生き抜こうと思う。
私なりに世界を見つめ、風を読み、そこそこ強く柔軟に。時にのらりくらりと。
何があろうと変わらない自分と、日々刻々と変化し適応する自分。どちらも巧く御しながら、大切なものを守っていこうと思う。

2023年。この不穏な空気の中にも、世界が美しくありますように。

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