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ライフ・シフト宣言

夏が終わる。
2022年は10月に入ってなお各地で真夏日を記録。秋がその気配を色濃く漂わせ始めても、しぶとく夏は居座り続けた。今夜もまだ暑いが、明日には一気に冷え込むのだそうだ。ようやく、夏が終わる。

冬は、春の息吹と喧騒の中に消えていく。春と秋は「うつろい」の過程そのものだ。だけど夏には、明確な終わりがある。小さな寂寥と安堵を残して、夏は静かに立ち去る。

私の中でも、ひとつの大きな季節が終わったところ。人生100年時代。私も100年生きるとするならば、今その真ん中に立っている。これからの日々を後半生と呼ぶならば、今日がそのスタートだ。

前半の50年、「運と縁」に助けられ破綻なく生きこられたことに感謝。ただ、飽きっぽく根気がない私は全てが中途半端で、何もなさずここに至ったとも思う。多くの場合、人生はそんなものかもしれないけれど、過ぎた時間を思って呆然とする夜もある。でも、過去のことはもういい。

ライフ・シフトしよう。
その心が決まるまで、ずいぶん時間がかかった。リンダ・グラットン「ライフ・シフト」出版が2016年、既に目新しいキーワードではなくなっている。その提言は確実に私の背中を押したもののひとつだったれど、機が熟すまでに、これだけの時間が必要だったということだ。タイミングは人それぞれ、遅すぎることはない。その時が来れば、物事は自然に動き出すのかもしれない。

すがるべき過去の成功体験も幻想もないことは幸運だ。
私は自由で、健康で、もう一度青年期をやり直すことだって出来る。
これが、ワクワクせずにいられようか!


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