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チャレンジ!アートワークショップのビジネス化奮闘記(2)

友達の友達が仕事を持ち込んでくれる。

このことわざ(関西に住んでいる親からの伝聞といった方が正しい)をもとに、友人をスタジオに招いて話をしていると2つの話が立ち上がりました。「チャレンジ!アートワークショップのビジネス化奮闘記(2)」はいきなり社員研修採用で寄せ集めチーム誕生!です。

チャレンジ!アートワークショップのビジネス化奮闘記(1)はこちら。


友人A

私はアート思考プログラムの講師をやっている関係で、大学などに教えた方々がいます。単に教え子とは言えないのがあって、ほとんど社会人で現在40歳の私よりも年上が多い。すごいなーって感心します。東京という土地柄もあるかもしれませんが。

スタジオに遊びに来てもらった一人が、私のアート思考がとてもよかったと思ってくださった友人A。
私は新しいスタジオで、アートのワークショップをやっていきたい、という話をコーヒー飲みながら話をしました。

だいたいの方はアートのワークショップでどうやって経営するの?というのですが、私はできるんじゃない???と思っています。すごい直観なので、理由はありませんが。友人Aも真剣にきいてくれました。

即座に私の企画書を友人Aの友人に送ってくれました。

そしてやってきたのです!某大企業さんが!!!(気になるとは思いますがふせておきます)

某大手企業さんがアート思考で何ができるか知りたいから話を聞きたいと言ってると、友人Aが教えてくれました。

そんなことなら教えますよ~カモンカモン♪

と、私はウキウキしながらオンラインミーティングに備えてプレゼン資料を作りました。だって知りたいって言ってるし。

オンラインミーティング、プレゼンの穴

オンラインミーティングが始まりました。某大企業の方と友人Aと3人で顔合わせです。とてもやさしそうな担当者さん。のちにこの会社の執行役員と聞いた時にはのけぞりましたが、この時点では何も知りませんでした。

担当者さんからの質問はアート思考が一体どういう役割があるのか?ということでしたので、事例を踏まえて説明しました。フランス版アート思考ではこういう問題からこんなスタートアップができだんだ、など。予定30分の内20分程度まとめて話したんです。それが穴でした。

「今話してもらったことはだいたい知ってたが、それでここからどんな発展があるのかを知りたいんだよね」

プレゼンを準備してきたのに、全く響かなかったんです!!!
残り10分ではメインの話に入れずにその日は終了してしまいました。

採用までの道のり

これ、経験あると思います。プレゼン大会に出て発表したけど、ビジネスにつながらなかった、とか。
プレゼンってジョブスみたいで、リーダーっぽくて、かっこよくて~。
みたいなイメージあるんですが、プレゼンやる人はあくまで発信するのみ。対話をしません。なので一方的に話をして去っていくので、そこにビジネスが成立しずらいのです。だからプレゼン後の名刺交換会があって、そこに人が群がるわけなんです。対話がしたいので。

私はこのオンラインミーティングでプレゼンをしすぎたわけです。

オンラインって状況もあったかもしれませんが。

一方的に話しすぎた。

大失敗でした。

でもその担当者さんは興味持ってくれて、その後スタジオまで来てくれたんです。

実際動いてスタジオまで来てくれることで、会社を本気で変えたい、と思っているのが伝わってきました。これがアーティストのスタジオか!とスペースを興味津々で見てくれました。

そして話あいが始まりました。担当者さんはどんどん話をしてくれました。1時間のミーティングは1時間半になり、ミーティングが終わることがおしいほど楽しかったです。

そして某大企業の社員研修が決まりました。

なんか失敗した割にスッと決まった感じがしますよね。

実はオンラインの反省を踏まえて、今回私がやったことがあります。

スタジオで私がしたことは話を聞くこと。私はほとんど話をしてません。
決まったときは話をしてないため、これでも決まるのか!とちょっと驚きましたが、本当はこれでいいんです。

だって、困ったことを話したいと思って来てくれている。

企画を採用してもらうときに、必要な事は完璧に企画を作っていくことではなく、話を聞いて、一緒に作ろうとする態度と行動、そして自分ごととして親身になること。それが大事だったんです。

ティール組織で寄せ集めチームの誕生!

ワークショップ内容は音楽制作をみんなでするというもので、音楽制作をするほか、チームビルディングやデジタルツールを勉強できる内容となっていて、大いに盛り上がりました。

今回の制作チームはなんとタイトル通り「寄せ集め」。それぞれは普段個人活動してるアーティスト。友人Aも参加してくれ、寄せ集めとは思えないような豪華なメンバーになりました。それもそのはず。寄せ集めと言ってもいい加減な寄せ集めではないのです。ビジネス的にはティール組織というやつ。

ティール組織は「生命体」と比喩される。組織は社長や株主だけのものではなく、組織に関わるすべての人のものととらえて、「組織の目的」を実現するために共鳴しながら行動をとる組織のことだ。ティール組織には、マネージャーやリーダーといった役割が存在せず、上司や部下といった概念もない。

https://www.sbbit.jp/article/cont1/35603

アーティストはちゃんと自分の役割を能動的に全うするので、こういう組織形態があっています。

つまり、何も言わなくても動け、任せられる人をチームにして、即席でもパフォーマンスが落ちないようにしたんです。

さすが40代になれば、全員経験が豊富。問題点をどんどん洗い出して、言ってもないのに気が付いて行動してくれます。いい人達に恵まれたなあと思いました。


採用から実行まで、契約書や手配など様々な仕事がありました。不慣れな面が多々あり、某大企業様にはめちゃくちゃお世話になりました。気持ちをすっかり傾けすぎて終わった後は放心してましたが、徐々に復活。またやりたいなあと思いました。

チャレンジ!アートワークショップのビジネス化奮闘記(3)は

社員研修に採用されても、お客は0人。

です。いやー集客難しい。

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