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赤毛のアンから好きな言葉

#大切にしている教え  の第二弾です。

今回の教えは、私が中学生の時に大好きな本「赤毛のアンシリーズ」の中で出会った言葉で、それからの私の人生の指針となりました。

それは、アンが将来何をしたいか恋人のギルバートと話し合っているときに言った言葉で、

「私は人生の美しさを増したいと思うの」

というものです。

まだ中学生で未来は漠然としており、将来何になりたいとかどこへ行ってみたいとかはっきりした目標もありませんでした。

それでもアンの世界に憧れていた私はこの言葉にとても共感して、これから私も人生の美しさを増すことを目標に生きていこうと思いました。
それを作文に書いて先生にとても褒められたことを覚えています(笑)

ただその時そうは思ったものの普段はすっかり忘れていて、改めて思いだしたのは就職の時です。

私は海外への憧れがとても強く、世界中を見て回るためにどうしてもキャビンアテンダント(そのころはステュワーデスと呼ばれていました)になろうと思っていました。
これは内緒ですが、仕事の内容など二の次でした(笑)

けれども面接で必ず志望動機を聞かれるので、旅行目的以外で何かないかと考えました。

そこで思いだしたのがアンの言葉です。
この仕事で人生の美しさを増すことができるか?

「そうだ、乗ってこられたお客様を、私の対応でたとえ一瞬でもよい気分にして、そして笑顔で降りて頂ければ人生の美しさは増やせる!」

それで無事面接試験に受かり、念願の仕事に就くことができました。

それから仕事の時にはそれを心掛けるようにすると、最初のお出迎えのあいさつの時から心からの笑顔でお迎えすることができました。

途中で会社は変わりましたが、25年ほどその仕事を続けても作り笑いではない本当の笑顔で接客ができたのはこの言葉のおかげだったと思います。

実際に、ムスッとして最初から敵対的なお客様でも、こちらが心からその人に笑顔で対応していると、たいていは心の鎧が解けて(なんだ、世の中敵ばかりでもないじゃないか)とリラックスして楽しんでいただけたように思います。

しまいにはムスッとのってきた人を笑顔で降りていただくゲームみたいになり、自分も楽しんでいたように思います。

仕事に行きたくない時でも、「人生の美しさを増すために行くんだ」と自分に言い聞かせると結構効き目がありました。

この考え方は、接客業以外でもたいていの仕事に生かせるのではないでしょうか?

自分のしていることで人を一瞬でも幸せにしているか?
この世界の美しさを増やせているか?

お金のためだけだと思って働いていると嫌にもなりますが、人は仕事をすることで人生の美しさを増すことができるのです。








 





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