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創立50周年 高校同窓会イベントのキービジュアルデザイン

私の通っていた埼玉県立所沢北高校が、2023年で創立50周年を迎えました。

姉が楽しそうに通うこの高校に入りたくて、私も必死に受験し、晴れて入学できた時の嬉しさは今でも覚えています。

毎朝の通勤ラッシュ、友達と笑いながら歩いた通学路、校門をくぐってから昇降口への風景…クラスへ行けば気の合う仲間がいて、休み時間のおしゃべりが楽しみで。放課後はラグビー部の筋トレや、ブラバンが奏でる音を聞きながらの部活動(私は弓道部でした)。大きな壁画をクラスごとに制作する体育祭や、教室を大改造する出し物で盛り上がる文化祭…。

この3年間はとても充実していて、思い出すと心が温かくなります。この高校で出来た友達は、今でも連絡を取り合うかけがえのない存在です。

そんな埼玉県立所沢北高校のOG・OBが所属する同窓会では、4年に1度、卒業生達が集まる創立記念イベントを開催しています。

埼玉県立所沢北高校同窓会のサイトはこちら

第1回、30周年記念イベントは思い出の母校・体育館にて
第3回、40周年記念イベントは川越プリンスホテルにて行われました

これまでは、母校の体育館や市民会館で卒業生がメインで集めるものとして開催され、来場人数は300〜700人程でした。

ですが今回の50周年記念イベントは節目の特別版として、卒業生以外にも現役生・保護者・先生方、この高校に関わる全ての人が参加できるよう、これまでの最大人数、約2,000人集まることができる所沢航空記念公園野外ステージでの開催が決まりました。

そして、今回そのイベントの全体のデザインを担当することに…!

まず取り組んだのはキービジュアル。
コンセプトは
 ・50周年の特別感を出したい
 ・これまでのキーカラーのピンクは使わなくてもいい
 ・あとはお任せ!

…と、大分ざっくりしたものでした。笑


キービジュアル案出し開始

せっかく卒業生としてイベントの大切なキービジュアルを作るのだから、「所北生だからこそ伝わるエモさ」、見たら「あ〜!なつかしい!」という気持ちになるようなものにしたい。

制服や体操着やジャージ、代々受け継がれている野球・ラグビー・チア部のユニフォームがモチーフとして使えたら、卒業生全員に刺さるデザインができるかもしれない…!

そして、忘れてはいけない。創立からずーーっと正門前で青空を見上げている彼、飛翔像をなんとかモチーフに使いたい…

飛翔像:若人が大きく両手を天空に向けて広げ限りない未来へ飛び立たんとする姿は、本校生徒の雄飛の姿を現しています。

デザインを考えているうちに「これは、実際に3年間通った生徒である私にしかデザインできないのでは…」という高揚感やプレッシャーなど、色々な気持ちが湧き上がってきました。


キービジュアル決定

そして約1ヶ月後にデザイン提案を行い、チームの皆と夜な夜なオンラインで意見を擦り合わせ、決定したのがこちらのキービジュアルです。

キャッチコピーは「そこは、半世紀分の青春が集う場所。」

中央には今回の50周年記念の「50th」を配置。キーカラーのピンクを使い、これまでの同窓会の歴史を表現しています。

背景には会場である所沢航空記念公園のマップを置き、50thの立体モチーフが「実際の開催場所である野外ステージの位置」にくるよう、通常の地図の向きから回転させて配置しました。

さらにその周りには、現役生のミニチュアたちを散りばめました。

思い出の詰まった制服・ジャージ・ユニフォームを着たミニチュアたち。

所沢北高校の制服はもちろん、歴代ジャージや飛翔像、代々受け継がれてきた部活のユニフォームなど、卒業生ならばピンとくるモチーフをふんだんに詰め込んで。

グッズや垂れ幕など、色々なサイズ展開でリデザインしました。

現役生、そして大学生や社会人、家族、素敵に年を重ねた40・50歳の方々をイメージして、半世紀分の思い出を表現しています。

今回のイベントの実行委員長を務めたT氏が、エモいキャッチコピーを考えてくれました。「そこは、半世紀分の青春が集う場所。」…なんてぐっとくるコピーなんでしょう。

キービジュアルは現役生から先輩たちが一つの場所に集うことをイメージして作成しましたが、キャッチコピーもあいまって「50年分のそれぞれの青春を表現」することもできたと感じています…!

当日、来場者はなんと約2,000人超え!

2023年11月3日(金)の祝日、来場者は目標の1,000人を大きく上回り、累計2,000人を超えたのだそうです。

自分のデザインを囲んでこんなに大勢の方々が…!

もちろんデザインだけの力ではないですが、同窓会の皆様には「イベントの格を上げることができた」と喜んでいただけました。感動!

そして今回の準備を通じて、5〜10以上つも年が異なる同窓会スタッフメンバーと繋がりを持てたことも嬉しい。それぞれ仕事や家庭がある中、常に連絡をとり必死に準備してきました。

こんな素晴らしい機会に挑戦できたこと、とても光栄ですし、ありがたいです。


このあと、キービジュアルをもとにグッズや冊子など色々なツールに展開しました。1つの記事では紹介しきれないので、順次投稿していきます。


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