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「社会学」は「新人類創造社会学」になれ。

【古代ローマは奴隷制社会】
西欧の社会は、何かにつけてローマ帝国が出てくる。ローマ帝国は民主主義の発祥とは言うが、要するに多くの人口は奴隷労働であり、基本は専制政治だ。その支配をするほんの少しの階級の人たちが民主主義を行っていたに過ぎない。これは人の社会全体が「食っていくため」に作った組織の有り様だ。少数の「上の人間」が仕組みを作り、多数の「奴隷」がそれに従う。そういう社会構造である。その究極が「ノーブル・オブリージェ」を原理とした社会組織の構築であっただろう。

それが、ルネッサンス、フランス革命などに引き継がれたものの「多くの働く人」と「少しの働かない人」という構図は引き継がれ、支配者と非支配者の数の上での上下は同じままだった。

【AIは道具の人間化】
いま、経済原理でデジタル化された様々な「道具の人間化」が始まっている。安価で正確で早い。文句もない。かつてのローマ帝国になぞらえて言えば、奴隷人口も含めた人間というものの全てが、民主主義を享受する階級になる未来が見えてきたと言えるだろう。

【これまでの人類史は関係なくなる】
言い換えれば、社会主義、共産主義、その根本にある資本主義も、全てがITで破壊される世の中になる、という変化がいよいよ見えてきた。その前提であるものを我々人類はITによって崩してきたし、その流れは軌道に乗ったと言って良いだろう。

【多数の有閑階級】
かつて少数であった有閑階級は多数になり、人間の全部になる。社会構造を変化させねば、今までの概念としての我々人類の存続はないだろう。社会学は、昔話に終始するのではなく、新たな人間社会の創造に向けた「新人類創造社会学」でなければ、価値を失うだろう。おそらく、ここからの未来は死者も含め、誰も体験したことがない未来になり得るからだ。

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