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トルコ大震災チャリティ刺繍レポート刺繍の力で今できることを

2023年2月6日トルコでの大震災のニュース。
何かしたいと思いつつ、痛ましい映像を見守るだけの日々が続いておりました。そんな折、NY在住の友人Mとの会話の中でトルコの図案を作ってチャリティしてみるのはどうかということに。
早速トルコにちなんだ図案をデザインし、刺繍・撮影後、SNSで発表しました。

チャリティ図案

今回多くの方にご賛同いただき、2月23日にチャリティ刺繍の図案販売を開始してから28日までの6日間で232件のダウンロードをしていただきました。3月に3件の追加ダウンロード分も合わせますと235件。1件500円=117500円
また、2月23日に私が刺した刺繍作品(1点1万円)をご購入いただきましたので、合計金額は127500円となりました。たくさんのご支援ありがとうございます。

2月ダウンロード件数232件=117500円
刺繍作品1件=10000円
3月ダウンロード件数3件=1500円

今回の支援活動にあたり、カートの利用手数料が1件の売り上げにつき5%かかります。127500円×5%=6375円。皆様のダウンロードの金額をそのままお送りしたかったので私からの支援はこちらのカート手数料および銀行振込手数料、刺繍作品に関する諸経費という形でご支援させていただきました。(送金金額内訳を明確にするために記載させていただきました。)

結果として2023年3月13日に127500円(17643トルコリラ)を全額送金完了しております。以下、詳細レポートは長文となりますので、お読みになりたい方のみ先にお進みください。


義援金送付先はトルコの支援団体ahbap

このチャリティを一緒にサポートしてくれた友人Mからのアドバイスをもとに義援金の送付先は震災直後から現地に密着したサポートを行っている支援団体ahbap(アフバップ)に送金することにしました。トルコ大使館への送金も考えましたが、トルコ大使館からの寄付は現地のトルコ政府に送られ、現状トルコ政府の体制が崩壊している→本当に困っている市民への直接のサポートになるか懸念してしまう、という助言の元での選択となりました。


ahbapの活動は各種SNSで見られます。上記はインスタグラム

海外へ送金するためのハードルを越える

ahbapの義援金送金サイト

皆様からの義援金を上記のahbapサイトから送金できると想定しておりました。ところがカード会社のセキュリティの問題が発生し、すぐには送金できませんでした。そこでNYの友人Mが同サイトからの少額送金に成功していたこともあり、彼女に義援金を送り、NY(海外)からの送金も試みましたがうまくいきませんでした。このあたりのトライアンドエラーに関しては我々もなぜ送金できなかったのか解決できていないままです。結局、そのサイトからの送金は出来なかったので、ahbapの口座へ直接振り込もうということになりました。

日本の銀行からの口座間海外送金は手数料がかなりかかります。みずほ銀行の場合は8500円。それは回避したいということで、手数料の安い海外サイトをさがしました。まずSBIレミットというところに登録しましたが、そちらはトルコへの送金は現在審査が必要で、且つ指定の口座への送金は出来なくて指定の資金移動業者「moneyグラム」の現地受け取り拠点への送金のみ可能。且つ受取は✖️団体へは送れず○個人の受け取りの場合のみ審査が通るとのこと。

Wiseから海外送金する方法

海外送金サイトWise

時間ばかり過ぎていく中、調べを進めると海外送金サイトWiseに辿り着きました。こちらは郵送での書類登録の必要がなく、スマホだけでスムーズに送金できました。今回の送金の流れを画像で説明していきます。
今後、お仕事や留学などで海外送金をする必要が出てきたときにお役立ていただけるかもしれません。

今回は運が良いことに、Wiseのサイトに登録すると「チャリティーへの寄付」という項目が選択できました。まずこちらをタップ。

今回寄付したかったAhbap Associationの項目がありました。→「寄付する」をタップ。

日本円で送りたい金額を入力すると、その日のレートでいくらの金額になるか自動で計算されます。

入金方法を選択します。今回は手数料の安い方を選択しました。

この時点でWiseから自動的に引き落としになることがない点は安心。

何度も自分の意志で振り込むことを確認してくれます。

私はオンラインバンキングを選択しました。

この間に、別途手持ちの銀行アプリからWiseの指定口座に送金手続きをしています。(銀行振込手数料は金額に応じて別途かかります)

↑みずほ銀行のネットバンキングサイトキャプチャ

Wiseのサイトに戻ってきて、時間をおいてチェックすると送金された旨が表示されます。

以上、Wiseという海外送金サイトからの寄付の方法になります。こちらのサイトに登録しておくと今後、海外送金をする機会がある時に便利かもしれません。また、トルコの支援団体ahbapに個人的に支援金を送りたい方も便利だと思います。

最後に

今回、このチャリティ刺繍という支援を呼び掛けてから本当に多くの皆様のご賛同を得て、一人ワンコインという寄付が集まり大きな金額になりました。また1点ものでチャリティ販売した刺繍作品が発売開始直後に売れたことにも驚きました。その後、刺繍作品購入者の方とのメールのやり取りの中で、彼女が27年前の阪神淡路大震災の被災者で、当時いろいろな方からサポートを受けた経験から、今回自分にもできることをしたいという思いで賛同してくださったことを知りました。

そんな皆様のいろいろな思いが繋がって今回の支援の大きなひとつの輪になったことに、とても感謝しています。よりよい支援先をという気持ちから、送金までお時間をいただいてしまったことにつきましては、ご了承いただけると嬉しいです。支援は継続的に行うのが一番大切なのだということはわかっていますが、今回は私が支援を行える時間的余裕があった点もご理解いただけるとありがたいです。

また今回の件で中東へ送金するハードルが思いの外高いのだということがわかりました。海外送金に関することを学べたのもとてもよい経験となりました。

刺繍作家として活動していくにあたり、今後も自分にできることがあれば積極的に動いていきたいと思います。私はひとりでは生きていけないし、誰かと繋がって生きているし、知識も物もお金も巡り巡ってゆくものだと考えているからです。今回この支援の提案をして、最後まで私を助けてくれた友人Mに、そして支援にご協力くださった236名の皆様に、SNSで拡散にご協力くださった皆様に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

S.N.様ご購入ありがとうございます。

2023年3月14日 宗のりこ

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