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台湾行きました(2日目)

2日目(高雄・朝ごはん)
チェックアウトを無事に済ませ、サウナの如く蒸し暑い港沿いに出てきた。肉まんが有名な興隆居へ朝ごはんを食べに行くためだ。距離にして3kmなのだが、炎天下で心が折れると思い、Uberを使わせてもらうことにした。12分の道のりで140元(630円)。店の前はすでに行列ができていた。だいたい20人ぐらいだろうか。しかし、回転が速く10分もかからず注文にこぎつくことができた。店先では肉まんが蒸気で温めてられており、逃げ場を失った熱気が全身に襲い掛かってくる。もうTシャツは汗でぐっしょりだ。一方、サンダルに短パンとラフな格好をした台湾人は涼しい顔をして待っている。この旅で幾度となく不思議に思ったのは台湾人の汗のかかなさ具合である。長袖、長ズボン(しかも黒色)でケロッとしていて、ほんとに代謝汗まみれ男からするとうらやましい限りだった。


皮のふわふわを割ったときに肉汁があふれ出るのには驚いた。肉もしっかり味があって、これは日本で出しても売れそうだなと思った。食べたことないけど551とかこんな味なんじゃないかと思う。今度比べてみたい。

控えめな量なのは理由があって、朝ごはんをはしごするためであった。その足のまま、2件目に向かう。若干遠かったが、曇り空になり、だいぶん歩きやすくなっていた。二件目の店は美滋泉漢堡店というところだ。サンドイッチを頼んだが、味がパサパサしてて、もう二度と行かないと思う。



美術館を目指したが、バスが来ないし方向は違うしで、もういいや!と思い、台中に行くことにした。地下鉄のMRTは行き先もわかりやすく、一定の間隔で来るので台湾初心者にはありがたい限りである。そう、高雄のバスは難しいのだ、これは台中でも思い知ることになる。

2日目(台中)
新幹線で台中に向かう道すがら、窓から霧雨が見えて幸先不安かと思われたが、現地の雨は上がっていた。今回の旅は天気に恵まれている。にしても高雄といい、台中といい本当に暑い。調べてみると30度近くあってほぼ夏である。台中駅の第一印象は綺麗だった。とにかく駅が整備されていて、やたら広い。掃除も定期にされているのか施工が最近なのかわからないが、とにかく色味が新しく、ゴミも落ちてなかった。

台中駅への評価が上々だったが、すぐに見直すことになった。歩道が狭いし、汚いし、バイクが満載なのである。改装中の店舗もあったりで歩行者が道に度々放りだされる。あぶないったらありゃしない。また、知らずに通り過ぎたのだが、セカンドストリートと呼ばれる市街があり、小奇麗なお姉さんが道端に立っていたりして、少し危ない地区なのでもあった。泊まったホテルはここである。ユニットバスでシャワーがトイレに隣接してあって、バスタブの区切りもないので嫌な人もいるかもしれない。多少好みが分かれそうだが、個人的に泊まる分は全然問題なかった。

ネットで出てきたお店に行ってみる。モダンな感じでザ・お洒落って感じ。深めのバケットハットを被ったお客さんがいたりして、こりゃーお忍びで芸能人とか来そうだわとか思ったりしてた。


猪肉とスクランブルエッグを頼んだ。見た目はGood!なんだけど味が何度も言えない感じでさ。味覚よりも嗅覚にツンとくる感じで、あんまり好みではなかったかな。だけどね、どこかで食べたことがある味がして、その時も次はいいかなって思ったんだけど全く思い出せない。

夜ご飯の予約に行きたかったんだけど、少し時間あったのでマッサージに行くことにした。相場よりは少し高いけど良かったかな。

いよいよ本題のお店を予約しに。ここは気になっていたのですよ。やはり17時にはある程度予約が入っていて、18時半から来てほしいとのこと。


宮原眼科でお土産を買ったりしてると18時半になったので向かうことに。味・値段・店員さんの雰囲気すべて最高だった。特に小籠包のジューシー感がたまらなくて、また台中行くときには必ず寄りたいお店。今回は一人だったので、次回は数人で行って皆でシェアして食べたい。(切実)

2日目(逢甲夜市)
町に影が差し、昼間の熱気も落ち着いた頃、夜市に向かうためのバス停に向かった。Google Mapでは5分後に到着となっているが、全く来る気配がない。バスが来たとしても行き先の番号が違うのであった。そこで気づいたのがバスにある電光掲示板だ。日経平均株価の如く黒盤を這うように赤文字が流れ出てくる。そこには目的のバスが遅れて15分遅れてきていることが分かった。

バスはぎゅうぎゅうのお弁当のようだった。前方と後方から乗り降りする仕組みで、乗降車時にはカードリーダーにICカードのタッチが必要みたいだった。無事にカードをタッチして、かき分けて居場所を見つける。なんだか騒がしいなと思ったら、どうやら運転手がしきりに何かつぶやいていた。よくよく聞いてみると運転手が次の停車先を口頭で言っているのだった。アナウンスは壊れっているっぽい。そして、アナウンスに紛れてなんだか愚痴っぽいのも言っている。耳にザラリとする声なのだが、嫌な感じがしないのがこれもまた面白い。人が多いのは夜市かと思ったが、そうではなく、目的地に向かうにつれて車内にゆとりが出てきた。あれ?これって便乗しておりれないパターンではないか?案の定、降車場所を通り過ぎていく。ちょ待てよ。キムタクのあのセリフが思わず口から出てくる。運転手が慌てぶりに気づいて、ドアを開けてくれた。心配性。無事に出れてよかった。


左側が入り口でここは歩行者天国ではない

夜市は歩行者天国になっていて、夜更け(23時頃)にも関わらず、屋台の明かりで昼間のように道が明るかった。一方で道を一本入ると真っ暗な路地が続いていて、背中がひんやりと冷たくもなる。そして、どうやら台湾人以外はいないようだった。普段だったら、日本語だったり韓国語だったりが周りから多少聞こえてくるだが。写真を撮っている人も誰もいないようだ。確かに逢甲夜市は市街から30分以上離れていて、地下鉄で行けないから立地は観光客向けではない。なんだか背筋が伸びる。あんまり気にしてなかったが、明らかに墨が入っている人が多い。そして鋭い視線が背中を刺しているような気配を感じた。音が鳴らないようにそろりそろりと気配を消して歩く。夜市で激安のTシャツを買うという目的は頭の中から消え去っていた。2往復をして満足して(耐えきれなくて)帰ることにした。

帰りのバスを待っている最中、このままホテルに戻るのはもったいなく思った。夜市でさんざん満足したはずなのだが、少し安心すると危険を求めてしまうところがかねてよりあった。(以前フィリピンに行ったときは現地の若い娘にプレハブ小屋を案内してもらったことがある。自慢する話でもないのだけれども…)ふと調べてみるとクラブが近くにあることに気づいた。といってバスで20分ほどだ。

台中のバス。待てど暮らせど来ない。Google Mapでは30分以上遅れていた。そして悲しいかな、電光掲示板がここにはないのである。よくよく調べてみると台中のバスは始発の時間を抑えているだけで、後続の停車時間はバラバラらしい。30分来ないこともあれば、30分前に通り過ぎていることも。なので、Google Mapではなく別のアプリを使っているらしかった。そんなの知らなぇよ。でも、乗り掛かった舟だ。ここまでくるともう楽しい。ギャンブルの如く、来い!来い!と願って来た時のドーパミンがあふれ出る感覚といったら、今でも忘れられない。


クラブへと向かうバスの乗降口は前方のみだった。高速バスを思い出す。乗っている人は俺しかいない。赤信号で「人林新医院で止めてくれ」と運転手に告げると「もう少しで着くから待ってくれ」いなされる。降りると言わないと通り過ぎぎゃうからな。無事に目的の場所でバスを降ることができた。クラブの隣に乗り付けのラブホがあるのが面白かった。クラブの隣にはラブホがあることが多いよな。日本でも渋谷とか新宿もおなじかんじ。

24時頃のクラブは温まっていないようだった。全然客がいない。しょっぱいなと思っていたんだけど、30分くらいぬるいビールを飲んでたら、続々と客が入ってきた。どいつもこいつも若い奴ばかり。20前後くらいなんじゃないか。黒い短髪のオフショルから墨が覗いていて、根性あるなと思う。さりげない感じじゃなくて、自己主張が乗っかった墨だから、気圧を感じるんだよな。なんだかクラブは店員の塩梅で酒が無料になったり、ならなかったりでよーわからなかった。2杯目は有料で2千円取られたかと思えば、3, 4杯目は無料だったりで。クラブでナンパってのがよく聞く話なんだけど、小心者の俺はただただぼんやりと眺めてて、白昼夢に浸かってた。波にゆらゆらと体を預けてビールを流し込む。これがまたうめぇんだよな。BPMが速い台湾ソングが耳の右から左へと通り過ぎてるだけなんだけどさ。


2時くらいだったかな。飲みすぎたんか、店員さんが次からお金取りますと言って来た。結構飲んだし潮時だと思って帰ることにした。(楽しませてもらったから還元したかったけど、貧乏性が出てしまった。今になって後悔してる)さすがにバスがないのでタクシーで帰る。205元(約922円)ほどでクラブの入場料もなかったから、なんだか優しいクラブだったな。ホテルに戻るとそこそこの年齢のねーちゃんと一緒に出てくる小太りのおじさんが出てきて、まーそうだよなと心の中でつぶやいた。途中から筆に感情が乗って、だいぶ乱雑な書きぶりになっちまった

3日目はこちら


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