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この夏だからこそ観るべき『ジョーズ』と政治と原爆とBL【怖い話】

書くンジャーズ8月1週目のお題は【怖い話】

観るのは30年ぶりくらいです。『ジョーズ』。言わずとしれたスピルバーグの大出世作。公開当時、映画興行収入の記録を更新しました。
あまりにも有名で、あまりにも原点で、あまりにもパロディしまくられているこの映画。ついつい観たような気になっていても、実は観ていないってかたもいらっしゃるのでは。
観ましょう。ってかこの夏だからこそ観るべき映画です。その理由は3つ。

1 最高のサスペンスと冒険活劇だから
2 2021年現在と比べる意味があるから
3 怖い話だけれどBL(ボーイズラブ)だから

1 最高のサスペンスと冒険活劇


30年ぶりのジョーズは極上の体験でした。
お話しの軸はシンプルです。人喰いザメを退治する。それだけ。
でも前半はサスペンス、後半は冒険活劇。それぞれの演出で感情をぶんぶんと振り回されます。
前半のサスペンスは心理的にとっても怖い。姿がはっきりわからないものに人がどんどん喰われていく。
後半の冒険活劇は視覚的にめっちゃ怖い。姿をはっきりと現したサメに、ある人物が喰われるカットは正視できません。

2 2021年現在と比べる意味がある

前半のサスペンス行政の長の資質を考えさせられること。
昔見た時はアミティの市長はダメな市長に見えました。
サメがいることを知っているのに街の稼ぎのために海水浴場を開けてしまうのです。そのせいで犠牲者が出る。
でもそのあと、市長は自分の判断の間違いを認めます。
間違いを認めない行政の長をいっぱいみた現在では、この市長がまともな人物に見えます。
そして政治の現状にもちょっと怖くなります。

3 怖い話だけれどBL(ボーイズラブ)だから

8月6日の広島原爆投下。2021年はその記念式典の関係でいろいろと話題がありました。
実はジョーズの中にも、広島原爆と関係のあるエピソードが語られます。
文字通り、作中の登場人物の口から「語られる」のです。
とても味わい深くてとても怖いエピソード。語られるのは後半の冒険活劇の中休みの場面。
3人の男が語り合うシーンがとっても「いい」んです。
(あえて言おう。BL好きにオススメだと)
そしてこのシーンの直後がなんと「あれ」に直結する!


何のことかわからない?
これ以上は書きません。映画を観てください。
そして涼しくなってください。

あ、そうそう、この夏に『ジョーズ』をお勧めする理由がもう一つありました。
海水浴に行きたかったけど断念したかた、そして海水浴に行って楽しそうな人を妬んでいるかた。
そんな方々に特にオススメします。
なぜなら『ジョーズ』を観たら海水浴になんか行きたくなくなるからです。あきらめがつきます。

怖すぎて。

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