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サラリーマンの方がアーリーリタイアするための5つのアプローチ【⑤仕組づくり編】

皆さん、こんにちは。

5回目の最後は、どのような仕組みで運営するかのお話になります。


今までのお話はご自身ひとりで出来ることもあれば、ひとりより複数で動いた方が良いモノもあります。基本的に強みに特化したほうがよいので苦手な分野は補完できる方と協力したほうが効果的ですよね。そのために意識を変えたほうが良いのが「現代のチームビルディング」です。

結論から申し上げますと現代のチームビルディングは、1つの強固な組織を作り運用するのではなく、ゆるい「エコシステム」を構築し共存共栄してくことをお勧めします。

この背景としては2つあります。まずは、「テクノロジーの進化」というのが避けて通れません。今までは良いテクノロジーは非常に高価だったのですが、これが機能は改善し大きくお値段を下げてきており、資本力が少ない個人やマイクロ法人でも十分導入可能な状況になっています。

もう1つは「立場の平等化」です。コンプライアンス強化やXXハラスメントに代表される弱者に光を当てる傾向が強くなってきているためです。このご時世、部下に昭和の扱いをしたらすぐ通報されます(笑)。これもある意味「テクノロジーの進化」によるフラット化ですね。SNSに代表される情報技術の発達により「表面的」な社会の階層が大きくフラットしています(実は本質的な格差は大きくなっているのですが…)。


これらを踏まえた上で、過去の成功体験で今苦しんでいる最たる例の金融機関さんを見てみましょう。

基本的に一昔前までは仕事の中で「テクノロジーが担当する領域」というのはまだまだ小さいモノでした。そのような時代ですと企業は以下のような行動様式にを取ることになります。

「①優秀な人間をたくさんあつめる」⇒「②成果を均一化するためにマニュアルを導入し、同時に規模の経済を活かしより効率化する」⇒「③規模を拡大しマルチタスク化することで繁閑に対応可能にする」⇒「④さらに規模を拡大し体力を増して、高価な(当時)テクノロジーを導入する」⇒「⑤テクノロジーを導入することで更なる効率化を推進する」といった感じです。

また、大きくなったカラダを維持するために、給与や待遇以外でも「ビジョン」や「フィロソフィー」という無形のもので「統制」を取ろうとしていました。(人数が増えればいろんな人がいますしね)

これがどのような作用をもたらしたかというと「組織の硬直化」です。変化のスピードが今までより段違いに早くなった現代でご苦労されている要因です。恐竜が絶滅して小さな哺乳類が生き残った時代のイメージですね。いまでは「過去の強み」が「現在の弱み」になってしまっているんです。

加えて「立場の平等化」によりいろんな方がいろんな意見を言えるようになりました。「いろいろな意見」を発信できるということは、経営陣からみればほぼ「リスク」と同義語です(笑)。いくら社長でもトップダウンで問答無用に強硬に命令したりしたらすぐにSNSにさらされブラック企業認定間違いなしです!

今までは大きな組織でそれなりの役職に上り詰めることは、様々なメリットがあったのですが、今のご時世、そのメリットよりデメリットが増えつつあるのです。

このように大企業は大変ですが、個人やマイクロ法人には非常に追い風になりました。テクノロジーは安価になり、潜在的なリスクをもつ社員は少なくなるからです。こちらは私の例でご説明させてください。

私は自身がオーナーの資産管理会社を持っており、オーナー兼取締役として活動しています(社長は家族に任せています)。といっても従業員がいるわけでもなく私自身ですべてを管理しています。私が海外にいても機能するようにほぼリモートで完結するように設計してあります(ノートパソコンとスマホがあればOKです)。

このように聞くとなんか作業とか大変そうに聞こえるかもしれませんが、私自身ほとんど作業はしていません。意思決定や承認は発生しますが、単純作業やルーティンは外部の方にお任せしているので、自身で手を動かすことはイレギュラー対応のみです。これが可能なのも「テクノロジーの進化」と「エコシステムのメンバ」のおかげなんです。


私のエコシステムの主なメンバとしては、「①不動産やビジネスの投資アドバイザー」「②メインバンク中心の銀行さん」「③顧問税理士さん」「④保有ビルの管理会社さん」になります。彼らはもちろん、私の会社の社員ではないので私と雇用関係はありません。そのため社員のように過度にケアする必要はありませんし、必要に応じてメンバを入れ替え&拡張することも可能です。ひとつのビジネス(目標)に対してお互い利益を得られる共同体のようなものですね。

このエコシステムをつなぎ留めているのは、ビジョンやフィロソフィーではありません。お互いが共存共栄するための利益です。「適切な利益配分」がエコシステムをうまく機能するためのコツですね。

今までは同じ組織でなければ難しかった「コミュニケーション」も現在ではテクノロジーの進化のおかけで円滑に運用可能ですので、外部の方と日々の業務をこなすにはなんら不都合はありません。

「チームビルディング」といえば、同じ会社や組織内でのことが多かったですが、これからのご時世は「小さなチームで適切に外部のリソースを有効活用すること」が、チームを柔軟にし潜在的なリスクを低減することにつながるはずです。今こそ、小さな哺乳類の時代です(笑)!

こんなご時世ですが、今一度皆さんの行動を振り返ってみてください。

皆さんは会社や組織「以外」の方々とどれくらい多くお会いしていますか?社会人になってからどれくらい新しい友人は増えましたか?

もちろん、社内の方々と密なコミュニケーションをとることは業務を円滑に進める上で「ある程度」は必要です。ただ、同じ会社の同じメンバとばかり会うことで思考が内向きになり新しいことにチャレンジすることが少なくなっていませんか?

まずは、同じ会社や組織の同じメンバで実施している飲み会を減らし、社外のメンバとの時間を作ることが、価値観や考え方を変え、自身の将来のためのエコシステム構築の第一歩となるのではないでしょうか?

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