白い森を歩く日
ちょうど一週間前、今シーズン初めてまとまった雪が降りました。
と言っても積雪は20センチほど、大雪とまではいきません。
雪かきは疲れるし、道路は渋滞する。
あまり嬉しくないことが多い雪降りですが、ただ、やっぱり景色は美しい。
いつもの森はどうなっているかな?
道路の雪がほぼ解けた2日後、気になって足を運んでみました。
駐車場はしっかりと除雪されています。
これなら森の散策路も大丈夫かもしれない。
期待しながら森の入り口へ。
やっぱり!除雪してくれてありました。ありがたいですね~
念のためブーツを履いてきましたが、この様子なら埋もれずに歩けそうです。嬉しい。
凍っているので、ゆっくりゆっくり、地を踏みしめながら。
雪が降ったあとの森の空気は、澄み切っています。
さぞ静かだろうと予想していたのですが、意外にもいろんな音が聞こえてきました。
陽があたる木のてっぺんの方から、雪が解けて滴る音。
木の枝にいる鳥が飛び立つたびに、雪が舞い落ちる音。
地に降りた小鳥たちの、賑やかな話し声。
雪を纏った木に落ちつく場所がないのか、普段あまり姿を現さないような小鳥たちが十数羽、除雪された舗装路に集まっていました。
歩いて少しずつ近づくと、鳥たちも前進する。
常に一定距離を保ちながら一緒に歩き、あるところまで来ると一斉に飛び立ちました。
時おり風がそよぐと、木の枝から雪が舞い、それをお日様がキラキラと輝かせます。
雪が降った後でしか見られない、大好きな光景。
のんびり森散歩を終えて、こんどは広場の方へ。
陽当たりの良い、僅かに凍っていないあたりに集まったカモたちは、それは賑やかで、雪が降っても寒くても、元気な様子にほっとします。
気付けばもう一時間以上たっていました。
そろそろ、いやもうとっくに?手が冷えてきたので、今日の散歩はこれでおしまい。
最後に、短歌を。
9.
雪の森 居どころ探し 小鳥らは
小道に集いて 語らいあそぶ
10.
羽休め しなう木の枝 風に揺れ
鳥飛び立てば 雪の花散る
お気持ちありがとうございます。大切に使わせていただきます。