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簿記3級に合格しました。

2023年11月12日に行政書士試験を受験した後、結果発表までの気分を紛らわせるために簿記3級の学習を始めたのですが、この度、2回目の受験で無事に合格することができました!


簿記3級を取得した理由

気分を紛らわせるため、というのも勿論ですが、悶々と合否を悩んでいても時間の無駄だなと思ったのもあります。

また、将来的には何らかの形で(今のところ行政書士が最有力候補ですが)開業して収入を得たいと思っている以上、簿記の知識は必須(と、いろいろな方がおっしゃっていました)。
それに、すでにアラフィフの会社員だとしても、簿記知識はあって無駄になることはありません。会社の財務状態を把握できる知識(簿記3級は基礎ですが)があることは、会社員として、本来、もっと早くに学んでおくべき内容でした。

つまり、簿記の学習は行政書士試験の結果がどちらに転んだとしても、自分にとって学んでおいてメリットはあってもデメリットはないのです。
あるとすれば、勉強に時間を取られるぐらい。

ただ、こういうハイリターンローリスクを意識しておくことが、大人が学習を続けるコツ。
何の動機付けもない学習は、モチベーションが続きません。

学習を始めたのは23年11月14日から。
合格までにかかった時間は約2カ月。約50時間の学習時間でした。

第1回目の受験

初めはスタディング(通信講座)の簿記3級講座に申し込んで、ひたすら講義を聞きました。
自分は、テキストを懸命読み込むよりも、動画でざっと内容を教えてもらう方が効率がいいタイプです。動画を聞く方が、テキストを読み込むよりもハードルが低いと感じています。

ただ、通信講座では演習問題が解きにくかったので、講義を聞き終わった後は、結局、TACの『みんなが欲しかった!簿記の教科書』を購入しました。

お値段は1,000円ぐらい。

簿記の教科書のテキスト部分は読まず、演習問題を3周ほどした後、学習開始から約1か月後の12月23日にCBT試験を受験しました。
この時点の学習時間は約40時間。

CBT試験がパソコンで受ける試験だということは知っていましたが、実際に受けるの初めてです。ある程度の演習問題もこなしたし、まぁ、何とかなるだろうという甘い気持ちでの受験でした。

結果は、惨敗。

途中でパニック状態でした。


試験対策を何も考えていなかったので、問1の仕訳を解いた後に、問2を解き始めて、初見の問題文の意味が分からなくてパニックに。
そのまま時間オーバーになりそうだったので、慌てて問3を解き始めましたが、問2が気になって集中できずに結局タイムアップでした。
今から思えば、問2と問3で13点取れているのが不思議なくらいです。

簿記3級は基礎知識とはいえ、しっかり対策しなければ合格は難しいです。

2回目の受験対策

1回目の受験の失敗を受けて、真面目に試験対策について調べました。

簿記3級の試験の構成は問1~問3までの3問。
問1が仕訳(45点)、問2が補助簿・勘定記入・伝票記入(20点)、問3が精算表・貸借対照表と損益計算書(35点)となっています。

つまり、問1と問3が完全に答えられれば、合格できるわけです。
60分という時間の中で7割を得点をするためには、問2に時間を取られていたらいけないのです。(それに問2は応用問題が出ることが多く、時間をかけてもわからなかったりするらしい)。

問1→問3→問2の順番で解くのがセオリーということが分かりました。
(こんなのネットで調べれば、すぐわかったのに!!)


また、簿記の問題文は、表現そのものが初見だとよくわからないこともあり、問題集や過去問をやっておく必要があるようです。
簿記の教科書の演習問題だけだと、ちょっとバリエーションが足りないように感じました。

そこで、テキストと同じシリーズの『みんなが欲しかった!簿記の問題集』を購入。

こちらも1,000円ぐらい。

初見の問題をなくすために、問1~問3対策を2周まわしました。
特に問1と問3の2周目は、解答するのにどのぐらいの時間がかかるのかも計測しました。

目標としては問1が15分以内、問3が20分以内です。
問2は問1と問3が解き終わって、余った時間で解けばいいという風に考えていました。

計測した結果、仕訳は15問程度で約15~20分、問3は清算表・BS・PLのどのパターンでも約20分で回答できることが分かりました。
解いているときは時間がかかっているように感じるのですが、実際に計測しておくと、ある程度の目安ができるのでお勧めです。

あと、TACの問題集には、パソコンで受けられるCBT模擬試験があるので、何度か解いてみて、画面に慣れるようにしました。
やはりペーパーテストとPCのテストは勝手が違います。しっかり画面に慣れておく必要があると考えました。

2回目の受験結果

2回目の受験は、初めから問1と問3に時間をかけると決めていたし、正誤はともかく、ふたつ合わせて40分程度で終わるとわかっていたので、気持ち的にも余裕がありました。

結果、問1→問3→問2とすべて解き終わったタイミングで、モニターの時計を見ると、残り時間は23分。驚きの速さで解き終わったようでした。
時計がバグったのかと思ったぐらいです。

再度、問1の仕訳をざっと見直して、貸借不一致などの誤りがないか、桁数の誤りがないかを確認して、残り15分を残して試験終了としました。

時間を余らせて試験終了するのは、「これで落ちたら格好悪いな」と思えて、試験終了ボタンを押し、目を閉じて両手を合わせて祈るぐらいにはドキドキしました。

結果は、ご覧のとおり。

問1と問3が満点(驚!

無事に合格することができました。
お正月期間は勉強ができなかったので、この時点の学習時間は、約50時間です。試験対策がいかに重要だったか、というのが分かりますね。

簿記3級対策で大切なこと

ろくに対策をせずに1回目の受験をして、2回目でしっかり対策をして合格した経験から、自分が考える簿記3級の対策で必要なことは次の6つです。

1.仕訳を完璧(近く)仕上げること
2.問題集もひと通りやって、初見の内容を少なくすること
  (問題文の意味が分からないのは最悪です)
3.問3対策をしっかりやること
4.問1と問3にかかる時間を計測しておくこと
5.CBTの画面に慣れておくこと
6.解く順序のセオリーは問1→問3→問2。

問3対策は、先ずは問題集の解説を見ながら解き方を学ぶのがいいと思います。自分は、問題集の解説を読んで、仕訳が大切といわれている意味がよくわかりました。
また、問3は貸借が合わない場合、問3をイチから見直している余裕はないハズなので、ざっと見て間違い箇所がわからなければ、とりあえず問2に進んでしまう方がいいと思います。

終わりに

簿記の3級は内容的には会計系の知識の中では難しくないのかもしれませんが、初心者にはやはり難しい内容です。
世間的に『簡単だ』『誰でも受かる』と言われている内容を鵜吞みにせずに、しっかりと対策を立てて臨む必要があると思いました。

ただ、しっかりと対策を立てて臨めば、確かにそんなに難しいものではない(のかもしれない)です。

私の今回の経験が、今後受験される方の何かのお役に立てば幸いです。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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