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紙粘土の恐竜とアノマロカリス

くもりのち偏頭痛。考えるフリしてぼーっとする。

祝日につき、どこも閉店。「そうかそうか」とひとり言して、空っぽのボトルを抱えたまま帰路。公園を横切るときは急ぎ足。

窓辺のテーブルは清々しい。ご近所のベランダに異変なし。カラスが飛ぶのを見た。

線をひいては消し、ひいては消し。いくつかは残って、無事に額におさまった。古い絵をリライトして、新しい場所に送り出した。いってらっしゃい。

紙粘土の恐竜とアノマロカリス。ティラノサウルスの尻尾は弱々しくて、いまにも折れそうだった。赤いからだは強そうなのに。

絵の具は洗面台を染めて、上履きは白々しくストーブにあたっていた。


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