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日本語と写真の世界から新しい挑戦。NFTゆらぎ乙女50体がSold outするまで

2022年11月にリリースしたNFT「ゆらぎ乙女」が2023年3月15日、一旦目標としていた「50体生み出して届けること」を達成しました。

3月15日の当日はゆらぎ乙女の作画担当 すした と一緒に見守りながら迎えたのだけど、発売して5分を待たずすべてSold outした瞬間、思わず「え〜!どうしよう〜!」と喜ぶすしたを見て、とっっっっても安心しました。

ゆらぎ乙女は2022年11月にこの世に生まれたNFTで、私が全体のプロデュースや企画を、すしたがキャラクターの世界観を担っています。「美しい日本語を世界へ」をコンセプトに、1体1体が日本語の名前を持ち、その日本語からイメージした背景写真を私が撮り、すしたが色を抽出して生まれるデジタルアートとして販売しています。

いつか作りたいゆらぎ乙女のグッズたち。可愛い。


わたしがNFTの世界と出会ったのは2022年の夏頃で、それまでの認識は「何だか名前はよく聞くけれど自分とは特に縁のないもの」というくらいで、特に深く気に止めておらず。
けれどとある事がキッカケで知れば知るほど面白い世界に夢中になり、10代喉から手が出るほど欲しかった世界がそこには広がっていて、気づかばわたし自らがFounder(創業者)となり、今に至ります。

文字通り、今わたしはこのプロジェクトに夢中で、愛300%を注ぎながら日々走っている。

広がりは爆発的ではなく、とても静かにゆるやか。ふたりであーだこーだ意見を交換しながら、だけれどわたしたちは着実に前へと進んでいます。

0.03ETHでNFT「ゆらぎ乙女」50体がSOLD OUT。失敗や取り組みをまとめてみる

ゆらぎ乙女1stコレクション( https://opensea.io/collection/yuragiotome )

わたしたちの1stコレクション「yuragiotome_photocollection」は、約5ヶ月間かけてすこしずつ数を増やしながら、50体の乙女たちをリリース。販売はマーケットプレイスのopenseaにて。

この「50体お届けした」という事実だけ聞くととても順調そうに見えるのだけれど、現実はそんなに簡単ではなくて、とてもとても苦労しました。

自分の今まで培ってきたセオリーが崩れたり、頭を抱えたりもして。
当初予定していた数から、販売数も急遽ぐっと抑え、スケジュールも大幅に倒したりした。
実は本当はこの50体という数は、12月頃に到達する予定だった数字です。

「自分に影響力があること」故の落とし穴

わたしのTwitter。ほぼ毎日稼働してます

私は昔からSNSが大好きで、それが功を奏してフォロワーが10万人以上います。SNSはとにかく「続けること」が才能だと思っているので、そういう意味ではストイック体質な私には才能があったのだと思います。

まだゆらぎ乙女が立ち上がる前、「NFTをリリースしようと思う」と友人や知人に話すと「良いですね!のちさんは元々フォロワーが沢山いるから、多分話題になりますねえ」とよく励ましの声をもらいました。

ぶっちゃけすごくすごーく正直なところ、わたしもそう思ってた。
ゆらぎ乙女のベースは日本語と写真だし、私のことをフォローしてくれている人との親和性も高い。ゆらぎ乙女のキャラクター自体もとっても可愛らしいし、刺さるだろうなあ、という確信があった。何より私には、数年間かけて守ってきたTwitterという場所がある。一緒にずっと楽しんできた人たちと、新しいプロジェクトにチャレンジできることが嬉しかったんです。

だから、リリースしても全てお迎えされないゆらぎ乙女たちを見て、わたしは心底焦りました。
それどころか、ゆらぎ乙女のことを呟くたびにフォロワーがどんどんと減っていく。
きちんと事前の告知もしたし、今までのやり方と何か変えたつもりもなかったのに、後退している感じ。

私はそこで初めて自分の影響力とこれまで培ってきたノウハウや手法を疑うことなく「写真家」という業界のスタンダードで「NFT」という全く違う業界に踏み込んでいたことにリリースしてから気づきました。

わたしは自分の目に見える数字に、勝手に甘えていたんです。

あともうひとつ大きかったのが、写真の世界に暮らすわたしたちにとってNFTと仮想通貨への壁はあまりに高かったこと。
わたし含め、仮想通貨はなかなかに写真業界にとって未知すぎて(特に国内)、わたしは自分だけが突っ走って、今まで一緒に歩いてきたフォロワーのみんなを置いてけぼりにしてしまいました。

1つずつ丁寧に。「NFTって何?」の初めてのNFT体験に寄り添う方法へシフト

今までノータッチだったTwitterSpaceにもデビュー。丁寧にひとつずつ説明を

そこから「NFTを知っている人に一気に届ける」ではなく「目の前にいる興味のありそうな人に、ひとつずつ届ける」方向へシフト。Twitter Spaceを開いてNFTについて説明をしたり、どんな思いで作っているのかを聞いてもらうことに。なるべく難しい言葉を使わずに、ひとつひとつ丁寧に。初めてのNFTにゆらぎ乙女を選んでもらうこと を目標に、作品についての説明や背景にも時間をかけて行うことにしました。

現場へ足を運ぶ。自分でもNFTを購入してみる。自分から歩み寄ることの大切さ

2022年に渋谷で行われたNFTのサミット。
勉強不足すぎて話していることの半分も理解できず🤔となってた当時

この頃、現場にもよく足を運んだ。東京にいる時は最低でも1個、NFT関連のイベントに足を運ぶ。誰かと繋がることもあれば、ないこともある。だけれど、第一線で活躍している人たちが今、何を考えてどんな取り組みをしているのか。それはやっぱり、ネットだけではなくて、生の現場にいかなければわからないことが沢山あります。

自分自身でも、気になるNFTを何個かお迎えしてみた。お迎えした時にどんなことが起こるのか、どんなコミュニティが背景にあるのか。どんな技術が使われているのかなど、いろいろ勉強させてもらっています。
(今年はコレクターとしても積極的に活動していきたい)

中でも大きかったのは、ゆらぎ乙女を始めるきっかけになった草野さんのプロジェクト新星ギャルバースをお迎えできたこと。購入直後に続々と届くギャルバースのホルダーのみなさまからの「ようこそ」の声に、コミュニティの強靱さを目の当たりにしました。


「こんな世界を作りたいんだ」を会った人にとにかく話してみる

ゆらぎ乙女の公式サイト。改善点はまだあれど、サイトができたことは大きい

あとは出会った人にとにかく「今こんな事をやりたくて」を実際に話してみました。これは私自身がWebデザイナーから写真家へ転身した時にもよくやっていた事だし、もちろんリリース前にもやっていたことなのだけれど、それを更に、はじめましての方にもしていたイメージです。思いに共感してくれる人は誰かを連れてきてくれたり、他の誰かに話してくれたりする。話しやすいように急遽、Webサイトを作ってみたりもした。 実際に、現在ゆらぎ乙女ホルダーの方が新聞社や雑誌と繋げてくれたり、面白いイベントに誘ってくれたり、お手伝いをしてくれたりと手を貸してくれる。全くまだ形になっていなくても、話してみることの価値は大きいと改めて再認識しました。


購入してくれたholder(主人)とのコミュニケーションを第一優先に

持ち主のみが入れるちいさなコミュニティをopen。少しずつ活用している

そしてゆらぎ乙女が一番現在大切にしているのは、所有者とのコミュニケーション。もちろん、そこに興味のない人も沢山いるけれど、私たちはやっぱり、こうして新しいプロジェクトに関わってくれて、一緒に夢を見てくれる人を大切にしたい。コミュニティはTwitter上のシステムを使用していて、今後はDiscordへ移行する予定。その際も、リテラシーのばらつきをできるだけ無くして、ちゃんと一緒に楽しみたい。

ゆらぎ乙女が目指す次の一歩

ゆらぎ乙女は今後、バーチャル上に美しい日本の世界をベースにした「ゆらぎの国」を建設するため住人を増やしていく。次回夏には、すこしだけ大きめのシリーズをリリースする予定です。

ゆらぎ乙女の未来を信じてくれるみんなと、わたしたちだけではなく、一緒に経済圏を確立していきたい。好きをエネルギーに変えられる、そんな場所を作っていきたい。私はよくわかりやすく「動物の森のゆらぎ乙女版」と説明しています。頑張りたい。

とりあえず「NFT50体をリリースして届ける!」という第一章が無事終わり、わたしもすしたもほっとしているのだけれど。

ゆらぎ乙女自体はまだ始まったばかり。
ここからが本番、という気持ちで走っていきたいと思っています。

このプロジェクトに共感し、まずは一緒に一歩を踏み出してくれた約50人のホルダーのみなさま、まずは本当にありがとうございます。
今後ともどうぞ、よろしくおねがいします。

そしてこれから仲間になってくれる方。
ゆらぎ乙女の世界で、お待ちしています。

今後、同じNFT界隈で創作するアーティスト様とのコラボも実現していきたいと考えています。ご興味ある方はぜひ、古性までお気軽〜にお声がけください。

2023年 春 | 古性 & すした



ゆらぎ乙女が日経経済新聞に掲載されました

ゆらぎ乙女の取り組みを日経経済新聞さんが記事にしてくださいました。


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