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グランドピアノと暗号資産

一年前にアップライトピアノを購入した調律師のTさんから最近メールが来た。

去年の10月に「YAMAHAのG2をオーバーホールする予定があるから、終わったら触りに来ないか?」と言われていたのだが、そのピアノのオーバーホールが終わったということだった。

最近ピアノフェチ?でもある私。オーバーホールの終わったピアノがどんな音・タッチなのか弾いてみたかった。

前回うちに調律に来てもらった時(オーバーホールをする予定のグランドピアノがあると聞いた時)この部屋にG2を入れることはできるか?とメジャーで部屋の中をあれこれ測ってもらった。かなりキツキツ。入ることは入るけど、部屋がピアノでいっぱいになってしまう、そんなサイズ感だった。

今はその部屋にアップライトピアノと電子ピアノを置いている。そのどちらも部屋から出さないとグランドは置けない。せっかくアップライトピアノを買ったんだし、小さな部屋に無理やりグランド置かなくてもいいかなとその時は思っていた。

が、「今回オーバーホール終了しました、触りに来てください」のメールをもらった途端またまたグランドを手に入れたいという気持ちがむくむく湧いてきた。

グランドピアノを入れるとしたらどう置けばいいだろう。

そんなことばかり考えていたここ数日。果たして調律師のTさんはそのオーバーホールしたピアノをいくらで売りたいと思ってるんだろう。

そう予算も問題だ

私は数年前に幾らかの暗号資産を買った。その後某取引所から暗号資産が盗まれた事件?があった。これはあかんと慌ててインターネットに接続しないコールドウォレットを購入し、少しばかり暗号資産を取引所からそこに移した。

そこに私の暗号資産がある。
最近暗号資産が値上がりし、コールドウォレットに移したものは恐らく100万円近くあるはず。これをまた取引所に戻し現金化すればグランドを買う資金になる。

しかしこのコールドウォレット、もう何年も触ってない。そもそもそれがどこにあるのか?
昨日の夜はそのコールドウォレット探し。一時はみつからなくて落胆したが、別の引き出しから出てきた。

まず、モノはあったぞ。

当時使用していたPCもここ数年使用せず。MacBookに替えたからだ。

その古いPCを立ち上げてみた。

・・・・・30分ぐらいかかったけど、立ち上がった。

その後のホーム画面にいかない。
ずっとぐるぐるしてる。

なんだかホーム画面らしいものに辿り着きそうだが結局ダメだった。ネットにも接続できない。このPCは使えないってことだ。
コールドウォレットを使うにはUSBが挿せなくてはならない。

MacBookは直接USBが挿せないので接続端子を買わなくていけない。

というこことで今日接続端子を買ってきた。

早速接続端子を挿しコールドウォレットを繋ぐ。

おおお。コールドウォレットの画面にヒカリが!

繋がった!

ここでPINの入力を求められる。そう番号は覚えている。
さあ、入力だ!

が、入力の仕方がわからない。最初の設定が出来たんだからコードの入力もできるはず。スマホでPINコードの入力方法を検索!

なんだか製品情報とかそういうものは出てくるけど肝心の方法について、そこに辿り着くまで一苦労。

なんとかPINコードを入力したけど、またまた作業がそこでストップ。
PCにもアプリを入れないと機能しないのだ。
ということで今後はPCにアプリをダウンロードしたのだが、それもちゃんとできているのか怪しい。自分のアカウントに行けない。あれ?行けてるのか?
どうやら私のコールドウォレットとは接続できているみたいなのだが、どの通貨がいくら入っているのか表示されない。

そしてそこで私は思い違いをしてたことに気づいた。

このコールドウォレットはビットコイン、イーサリアム、リップルの3つの種類の通貨のインストールをした形跡があった。私はビットコインとリスクという2種類の通貨をこのコールドウォレットに送ったと記憶していた。

あれ?あれ?リップル?
リスクじゃなかったっけ?

そうリスクなら現在およそ100万になっているはずだが、リップルなら20万ちょっと。もちろん20万は私には大金なので取り出したいお金には違いないのだが、リスクとリップルではその価値に5倍近い開きがある。グランドはとても買えない。

その20万はいつか取り出そう。

昨日の夜から右往左往していたが、結局暗号資産を取り出すことは諦めた。

Z世代の子供に聞いた方がこういうものは早いような気がする。

で、肝心のG2だけど。

私好みのタッチだった。中音域から低音域が特に好みの音だった。
が、ダンパーがなくなり直接ハンマーで弦を叩く音域の音は気に入らず。ペダルもちょっと使いにくかったな。1961年製の古いピアノで躯体に古さが滲んているのは仕方ないか。
今回は響板はニスを塗りなおし、弦とハンマーは全て新しいものに取り替えられていた。
グランドは打鍵した鍵盤が完全に戻らなくても(半分ぐらいの高さから打鍵した時も)音が鳴らせる。なので装飾音が綺麗に弾けるし、速さを求める曲なんかだととても弾きやすい。これがアップライトとの大きな違いだ。

今の私のピアノと今回弾いたグランド。ピアノとしてはグランドの方が上だ。
弾きやすさとタッチでは。
だがこれは高い買い物だ。慎重に、慎重に。

いつかグランドは欲しいが、妥協して大して気に入らないピアノを買うことは避けよう。またいつか即決したくなるようなピアノが目の前に現れるかもしれない。
そもそも今回は資金調達も出来なかったしね。

今日はグランドの試弾に行ったり、接続端子を買いに行ったり、PCであれこれ頑張ったりして疲れたな。

でも気持ちはスッキリしたから良かった。




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