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令和6年度 春期 応用情報技術者試験を受験しました

事後となりましたが、4/21(日)に令和6年春期の応用情報技術者試験を受験してきました。初回の挑戦となります。

合格発表はまだ先ですが、そこそこの手応えを得られたので、挑戦してみたいけど何から手をつければ?また、なんか難しそうだから敬遠してますという方向けに自分が取り組んだ勉強方法を紹介する目的で書きます。

1.  応用情報技術者試験とは

IT系の国家資格です。
ITパスポート、基本情報技術者試験とステップを踏んだら、次に受けるやつという感じです。

主催している独立行政法人 情報処理推進機構のHP記載内容を引用すると・・・

ITエンジニアとしてのレベルアップを図るには、応用情報技術者試験がお勧めです。技術から管理、経営まで、幅広い知識と応用力が身に付き、システム開発、IT基盤構築などの局面で、高いパフォーマンスを発揮することができます。

1.対象者像
ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者

2.業務と役割
独力で次のいずれかの役割を果たす。

組織及び社会の課題に対する、ITを活用した戦略の立案、システムの企画・要件定義を行う。
システムの設計・開発、汎用製品の最適組合せ(インテグレーション)によって、利用者にとって価値の高いシステムを構築する。
サービスの安定的な運用を実現する。

3.期待する技術水準
ITを活用した戦略の立案、システムの企画・要件定義、設計・開発・運用に関し、担当する活動に応じて次の知識・技能が要求される。

・経営戦略・IT戦略の策定に際して、経営者の方針を理解し、経営を取り巻く外部環境を正確に捉え、動向や事例を収集できる。
・経営戦略・IT戦略の評価に際して、定められたモニタリング指標に基づき、差異分析などを行える。
・システム又はサービスの提案活動に際して、提案討議に参加し、提案書の一部を作成できる。
・システムの企画・要件定義、アーキテクチャの設計において、システムに対する要求を整理し適用できる技術の調査が行える。
・運用管理チーム、オペレーションチーム、サービスデスクチームなどのメンバーとして、担当分野におけるサービス提供と安定稼働の確保が行える。
・プロジェクトメンバーとして、プロジェクトマネージャ(リーダー)の下でスコープ、予算、工程、品質などの管理ができる。
・情報システム、ネットワーク、データベース、組込みシステムなどの設計・開発・運用・保守において、上位者の方針を理解し、自ら技術的問題を解決できる。

IPA HP 試験区分より

詳細はIPAのHPにある試験要綱・シラバスを見ていただきたいのですが、3.期待する技術水準にあるとおり、いわゆる技術的な知識だけではなく、経営や戦略やIT戦略、またはプロジェクト運営にかかるスコープ管理や予算管理など、かなり多種多様な内容となっています。

今の企業活動において、全てを紙の台帳で記録し、電話や手紙だけでコミュニケーションをするという会社はなかなかいないと思います。

つまり、システムの利用者側であれ、提供者側であれこれらの知識を習得することは業務に何らかの形で関係することになります。確かに保有していると就職や転職に有利だったり、昇格のために・・・という目的でもいいのですが、自分自身のスキルアップにも直結する勉強になると感じたためオススメするのものです。

2. 合格基準や試験内容・時間など

(1) 合格基準

応用情報技術者試験は、午前試験と午後試験どちらも6割の点数を取得することで合格となります。

(2) 試験内容・時間

午前試験は選択式(マークシート)で80問、午後試験は記述式で11問から必須1問と4問を選択して回答するスタイルです。ちなみに時間はどちらも2時間半、長いと思うかもしれませんが、特に午後は個人的には3時間欲しいところでした。(見直す時間が取れなかった・・・)

なお、午後試験にはプログラミング・ネットワーク・データベース・組込みシステムなどの技術的知識が問われる分野以外に、経営戦略やプロジェクト管理・サービスマネジメントやシステム監査などのどちらかというと一般的に知っておくべき知識という分野もあります。

また、午後問題のベースとなる知識は午前試験の勉強で抑えられるため、それぞれのために勉強するというよりは、午前問題で基本的な知識を全般的に抑えて、より深い理解を午後試験の勉強で深めていくというイメージです。

3. 勉強方法(参考)

(1) 午前試験の勉強方法

以下のステップで勉強しました。

① テキストを読む
② 過去問を解く

これだけです。まずは、土地勘をつけるぐらいの感覚でテキストを流し読みしていきます。当然ながら、知らない言葉やにわかには理解できない概念があるため、詰まってしまっても気にしないようにしましょう。

むしろ、1回目は詰まったところは飛ばしてもいいかもしれません。
その代わり、キーワード(TCOやRSAなどの略語や、JIS Q 20000など)は拾って、単語帳みたいなものを並行して作っていくとベストです。

以下の過去記事で紹介しましたが、自分はreminDOというWebサービスを使用していました。

また、にわかには理解できない概念はテキストの中だけで理解しようとせず、思い切ってGoogle先生に尋ねたり、下手したら別の本に手を出してもいいと思います。(ただし、テキスト1週終わってからを推奨)

例えば、午後問題で必ず選択しなければいけない情報セキュリティの分野で出題される「公開鍵暗号方式」「デジタル署名」ですが、正直4・5回理解できた気になっては、次の瞬間に全然理解していないことに絶望し、その度に色々な頁を尋ねまわり、ようやくうっすら理解できたようなものもあります。(難しいのよ・・・)

ただ、理解できると、そもそも何でインターネット上で通信を秘匿して自分の端末がWebアプリケーションと通信ができるのか・・・など、日々当たり前に利用しているものが実はとんでもない仕組みで運用されていることを知り、目から鱗な瞬間が沢山あって、途中から勉強は苦痛でなく快感に変わりました(これは冗談ではないです)

あと、仮想記憶方式(いわゆるキャッシュメモリ)とか、、、オススメは少し理解が深まったら、関連する知識を並べてみて、自分なりに位置関係を整理するとすごく理解が深まります。
(仮想記憶方式の前にまず、実記憶管理方式があって固定区画方式と可変区画方式があって、可変区画方式だとフラグメンテーションが起こっちゃうから、スワッピング方式とかオーバーレイ方式も生まれたけど、仮想記憶方式できたから、オーバーレイ方式あまりいらないね・・・とか)

私はひたすら午前問題の過去問を解きまくり、平成27年春くらいまでやりました。(結構、広く過去問から出題されるため、空き時間で5問ずつでもやっておく価値があります)

(2)午後試験の勉強方法

午後試験、、、これに関してはすごく勉強方法が定まらず、試験1ヶ月前くらいにやっと自分なりの勉強方法を見つけました。
というより、素敵なコンテンツに出会いました。。。

午後問題は1問がとにかく長文です。なぜなら、架空の会社やプロジェクトが登場、架空の会社における現状の課題やシステム・ネットワーク構成や目指す将来像など各種前提が詳細に記述され、それに関する設問に答えるためです。

初めはテキストで午前試験の勉強と同じ要領で挑んだのですが・・・、とにかく頭に入らない・・・(問題文が)。

結局、曖昧な理解のまま設問に答えては珍回答を連発・・・。正直、諦めかけていたその時、、、Udemyでナイスな講座を見つけました。

これは本当に大きかった・・・。問題文が頭に入るようになりました。
とはいえ、読めることが嬉しくて当日もガッツリ読み過ぎて時間が足りなくなってしまったので、少し失敗しましたが・・・笑

とはいえ、この講座を受けてなかったら1ミリの手応えもなく問答無用で不合格だった事でしょう。。。

試験当日に、Youtube Liveで解答配信とかもされているので個人的にはすごくオススメします。
(Udemy講座購入せずとも、Youtube配信は見られます。念の為)

4.自己採点結果

正直、午後問題についてはIPAから解答例が発表されていないため色々なサイトで発表されている解答や配点での自己採点のため、7月の発表で華麗に不合格となっている可能性もあります。

とはいえ、午前は80問中65問正解、午後は100点中65点でした。
午前は通過確実なので、午後ダメだったら来年あたり目指してまた受験しようかなと思います。

では、最後に自分が使用した書籍やサイトなどをまとめて紹介したいと思います。

5. 参考文献・サイト等

(1) 参考文献

・午前試験テキスト

・午後試験テキスト

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