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性善説で生きたい私と過剰防衛する母の私

これはあなたの子どもですか。
彼女たちは本当にかわいい。

先日、私のインスタグラムに届いたDM。

このDMを見た瞬間の心臓がヒュン!となる感じ、もう味わいたくない。

これを見た瞬間に私は相手をブロックし、私のインスタのアカウントを非公開に設定、フォロワーから「知らない人」を削除した。

むすめたちが危ない。

私の頭の中にあったのはただそれだけだった。

ひと段落してメッセージをもう一度読むと、まず日本語が怪しい。
詐欺アカウントってとこだろうか。
だから目的は子どもたちじゃなかったのかも。

自分の投稿も改めてチェック。
当然ながら身内の顔出しなんてしていない。
臀部や胸元が映るような写真、水着やオムツ姿なんて論外だ。

後ろ姿か手、ほどしか映っていないはずの、頻繁に更新するわけでもない、育児や子育てに特化もしていない私のアカウントを、
別の詐欺目的だとしてもウォッチして娘たちを「かわいい」と思っている他人がいること。
その得体のしれない恐怖が私を動かした。

これがもし「あなたはかわいいですね」だったらこんなことにはならない。
むしろ、ありがとうございまーす!♡って面白がって返しそう。

日常の生活の中にいるとつい忘れてしまうが、世の中には想像できないような目で子どもたちを見ている大人がいるということ。
Xの育児垢界隈で定期的に流れてくる注意喚起の投稿には、エロでは済まされない、本当に気持ちの悪い形で子どもたちを性的に消費・搾取している理解の範囲を超越したやべー奴らがいる。

親ができることは、子どもたちを1mmでもそいつらから遠ざけること。
可愛すぎる自分の子どものことを1人でも多くの人に見てほしい気持ちは私にだってあるが、それが別の意味の「かわいい」で消費されるのは絶対に嫌だ。
嫌だ、だけでは済まされないこと、それが取り返しのつかない事件に繋がる可能性だって十分に分かっているつもりだ。

だから後ろ姿とかにしてたのに。
これだけ世の中に自分の子どもの顔や身体を積極的に開示しているリテラシーの低い親がいるというのに、どうしてうちなんだ。
と思わなくもないけれど。
なにかあってからでは遅いのだ。
ブロックだけだと別アカウント作って追いかけてくるかもしれないし。
(※一応Meta社的に同一人物が作ったと思われるアカウントは一斉にbanしてくれるらしいよ、さすが。)

もしかしたら、本当に、本当に真心から、子どもや孫を見るような目で娘たちを見てくれている人なのかもしれない。
そうだと信じたい気持ちもある。

でも同時に、最近気が緩んでいたなと自覚するいい機会になった。

ネットに張り付いて恐怖心を煽られてばかりいた育休が終わり、最近はオンラインでだけで繋がっていた人にも積極的に会っていた。
初めましてでお会いした人はみんなみんないい人だった。
ワンオペで子ども2人連れて出かけても、危ない目には遭わずにきている。
だから、なんだかんだ世の中は温かく良い人しかいないんだろうなと思ってしまっていた。

長女の手を外出先でも離す時間が増えてしまっていたことを思い出した。
発信!発信!と、インスタに載せる写真も子どもたちの「映えそうな」ものが増えたような気はする。
このnoteにもなんだかんだ子どもたちの話題は載せている気がするし、書く仕事でやっていくなら本名で活動するのもありなんじゃない?と思い始めてもいた。

そんな私にちょっと待ったー!をかけてくれたのかも。

優しいお姉さんフォロワーさんが、この件について共感とこの言葉をくれた。
「こういうお告げ的なのってあるよね。あぁ注意しろってことかーみたいなの。」
そうそうそれ。私もまさにそうじゃないかなって思ってたんです。

自分の人生を楽しく生きることはとっても大切。何よりも大切かもしれない。
でも私は同時に、幼児の親である。
どれだけ自己責任が問われる時代でも、成人前の子どもたちを守ることは親の責任だ。
目の前の小石を取り除きすぎることには反対派だが、絶対にしなくていい経験にわざわざ近づかせたくない。

今は、家を出た瞬間に思いがけず雨粒が当たったので、外出の予定を辞めて家で遊ぶことにした、という感じ。
晴れそうな日に外に出てみるか、しばらくは家にいながら楽しめることをして過ごしていくか、まだ決めていない。
子どもたちと雨の日に出かける、ということ自体を辞めるのもありだな。
まずは思考、そして夫と相談。

GWは解放的な気持ちになるよね。
気を付けようね。

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