ayano

三重県伊勢市の印刷工房「MOLE FACTORY」でスタッフとしてお仕事する側ら、文章…

ayano

三重県伊勢市の印刷工房「MOLE FACTORY」でスタッフとしてお仕事する側ら、文章書くのが趣味なのでここで時々放出しています。

最近の記事

  • 固定された記事

思考と選択

少し前でしたが、ラジオに出演する機会がありまして。 もうホント私なんかの喋りを 電波に乗せてくださるなんて、 なんだか烏滸がましくって、嬉しいような 気恥ずかしいような。 まあそんな出来事があったんです。 その出演したラジオのコーナーが 「地元のインフルエンサーを紹介します」 みたいな企画で、当初は企画の詳細を よく分かってなかったので、 それを知った私としては内心、 かなり焦ったのが正直なお話しでした。 「待って待って?インフルエンサーとは  俗に言うインフルエンサー

    • あぶない刑事

      我が家の夕飯時はここのところ もっぱらBSチャンネルを見ている。 BSは懐かしい昭和映画が沢山放映されていて ドンピシャ世代の父はそれが嬉しいようで 毎日のように様々な作品を録画しては リビングでひたすら垂れ流しているのだ。 私も昭和独特の空気感というか、 今の時代ではコンプライアンス的にNGだったりする描写だとか、妙にキザでかっこつけた演出だとか、現代の作品では目にかかることのできないストーリー展開が新鮮で面白くて、何気に毎回見入ってしまっている。 GW期間はBS12

      • 0519 洗練 日記

        洗練 読み方:せんれん 《物を洗い、または練ってよくする意から》 1 詩歌・文章の表現を推敲して、よりよいものにすること。「—を極めた文体」 2 人柄や趣味などを、あかぬけのした優雅・高尚なものにすること。「—された着こなし」 5月19日日曜日 この日は本当に、1日があっという間で ひたすら忙しなく動いていたけど とても清々しい気持ちで幕を閉じれた。 旧大湊小学校を舞台に開催されたイベント 【洗練-senren-】 私はMOLE FACTORYとして このイベントに出

        • 親近感

          私が働いているMOLE FACTORYは 印刷工房なので、Tシャツのプリントや 冊子やフライヤーなどの印刷が 主な仕事内容となっている。 でも時折、イベントなどにも出店したり ワークショップなどを行っていて、 SNSに上げる写真や動画というのは 華やかな様子のものをわざわざ選ぶ。 なので客観的な視点から見た店のイメージ となると、どこか華やかで賑やかなものを 想像されることがよくあるのだが、 案外そんなこともない。 ほとんどが淡々とした 地味な作業の繰り返しだったりする。

        • 固定された記事

        思考と選択

          最幸のサプライズ

          数ヶ月前、招待状が届いたあの日から、 私たちはこの話題で持ちきりだった。 それは奥さんを心から愛する 新郎からのサプライズ結婚式。 「どんな服でいこうか?」 「感動するかな?」 「泣くかな??」 そう密かに話す私たちは、 いたずらっぽさを携えた ワクワクした表情をいつも浮かべていて。 そんなみんなの表情を見つめるたびに、 「新婦さんは本当に、心から みんなに愛されているのだな」 と、私はしみじみ感じていた。 きっと彼女は心から喜んでくれるだろう。 その姿を想像するこ

          最幸のサプライズ

          髪を切った日のこと

          けっこう前だけど、2、3年ほど伸ばしつづけていた髪をバッサリ切り、ショートボブにした。 前髪も作った。眉毛やおでこがみえるくらい短く。 周りからは 「似合う」「そっちの方がいい!」 と、たくさん褒めてもらえる。 それがとても嬉しい。 自分で言うのもあれだけど、似合ってるなぁと思うし、というかショートヘアの方が似合うのは 前から薄々わかってた。 何で今まで切らなかったのか? きっと意地になってたんだろうな。 「せっかくこんなに伸ばしたのだから…」 という、単なる勿体無い精神

          髪を切った日のこと

          手紙

          私のバイト先である"shokudo & cafe osse"には 沢山の常連のお客様がいる。 その中でも、毎週火曜日に足を運んでくれる とても仲睦まじいご夫婦さんと、私は親しくなった。 ご夫婦は共に、とても文化的で 食事を待っている間はいつも各々 静かに趣味の読書をしたり、時折和やかに 談笑したりして、穏やかなひと時を楽しまれている。 旦那さんは自身の手のリハビリも兼ね、 好きな本を手書きで写し書きしているらしく、 毎週、そのコピーを私たちに持ってきてくれる。 私たち

          当たり前の日常。って

          日常を蔑ろに扱ってしまっている。 そんな自覚が、薄らある。 昔の私なら、ただ純粋に楽しいと感じていた物事にも、どこか退屈さを覚えている瞬間がある。 退屈、というよりは 当たり前、という表現が正しいのか。 心が鈍くなっている。 幸福の輪郭をしっかりなぞっている筈なのに、 それが幸福だと、きちんと認識出来ていない気がする。 贅沢だと罵られてしまうだろうが、時折陥るこの感覚は、きっと誰にでもありうることだ。 昔は、毎日が特別に感じられていた。 私の身に起こる全てのことが、新

          当たり前の日常。って

          つぶやき

          ついにThreads(スレッズ)のアプリをダウンロードした。 前までは登録してなくても みんなの投稿が読めていたのに 最近ではアプリを入れないと 見れなくなってしまって、 新しい流行りのものを取り入れるのって 妙な抵抗感があったので 勝手に抗っていたのですが、 みんなが何を書いてあるか気になりすぎて とうとう入れた。 率直な感想を言うと……楽しすぎる。 登録をする前、周りのみんなに どんなアプリなの?と聞いたら 「X(旧Twitter)の平和版」と返ってきた。 どうい

          つぶやき

          「花の下は涯がないからだよ」 坂口安吾の短編小説 「桜の森満開の下」に出てくる一場面。 山賊と八人目の妻との問答での台詞だ。 私たちの街でもやっと、桜がチラホラ咲き始めた。 桜を見上げるたびに、私はこの物語を思い出す。 「桜の森満開の下」では、桜は "不気味な恐怖の象徴"として描かれている。 この物語を読んで知ったが、江戸時代までは 桜は不吉なものとされてきたらしい。 現代における桜のイメージといえば、 あのピンクに染まる華やかな様子であるが、 もう一つの魅力として

          雨のリビエラ

          先週はバイトだったり出店だったりと 体力のない私には若干ハードな1週間。 今日は休みだったので昼過ぎまで 寝てしまいたいところだったけど そろそろスタッドレスタイヤを交換してもらわねば ということで、担当の方が今日は伊勢にしか いないのでちゃんと朝から起きて行ってきた。 最近清々しい天気が続いていたのに こういう日に限って雨なんだものな。 寝不足だし低気圧だし、色々重なって 体調は正直けっこう不調気味。 自分ってこんな気候とかホルモンバランスとかに 左右されるタイプだっ

          雨のリビエラ

          P.T.A

          前回の投稿から7日も経っていたのですね。 体感的には4日くらいだったのに 本当に三日坊主過ぎて笑えない。 まあでもここ2日間はお仕事の関係で 愛知県岡崎市へ行ってまして イベント出店の関係で文章とか考えて られなかったの、というのが自分への言い訳。 先程、三重へ無事帰宅。 今回は毎年岡崎市の籠田公園で開催されている 『P.T.A BAZAAR』へ参加していました。 年に2回、全国各地から古着やアパレル、飲食や陶器、小道具、作家さん独自の作品達が一同に集まる ちょっと(か

          雨上がり

          3月も残りわずかだというのに 今日もとても寒かった。 一日中、雨がしとしと降っていて どんよりとした景色がこの冷たさを より一層際立てていた。 寒いとやたらに力んでしまって 必要以上に体力を消耗させられる。 雨が好きだ、と言えるような 落ち着きとゆとりを纏っているような そんな人間に昔から憧れていた。 なんかかっこいいし。 でも基本的に、寒いのは苦手だし 濡れるのも好きじゃない。 なので正直、雨はあまり良く思えない。 そんな自分にいつも少しガッカリする。 けれど、雨が

          雨上がり

          冬服

          何でもいいから、毎日noteを更新するぞ と、今年の目標に掲げていたけれど、 早くも3日目にして更新を止めていた。 三日坊主もいいところ。 でもやっぱり、毎日というのは流石に 無理があることくらい、最初からわかって いたことなので、「週に2.3回は更新する」 という実現可能な目標に変えていこう。 無理をして、嫌になっては元も子もない。 更新出来なかった言い訳も、一応ある。 誰に対する言い訳なのかはわからない。 服選びにものすごく 時間を費やしてしまったのだ。 は?

          春の嵐

          春の嵐 という言葉がピッタリだった今日。朝起きた瞬間から、窓の外ではゴウゴウと唸る風の音が聞こえた。私の家は、辺りを林に囲まれており、部屋のブラインドから覗く外の景色は、木々がまるで振り回されるかのように譲られていた。 春生まれの私は、肌寒さから暖かく心地よい気候へと変化していくこの季節がとても好きだ。少しずつ湿気を含み出した外気には、木々の青臭さが滲んでいてどこかほっとする。日の光り方も冬とは少しずつ変わってきている。キラキラした景色は、清々しさをもたらしてくれる。

          春の嵐

          時間の流れ方について

          誕生日から毎日、短くてもいいから文章を書こう、と目標を立てていたというのに、そんなことすっかり忘れていて。誕生日から3日経過した、真夜中の湯船で、私はそのことを思い出した。 湯船の中、私はクレンジングオイルを顔に塗りながら、半分眠りかけていた。半ば夢に入りかけていた私の頭の中では、なぜか作品もほぼ読んだことのない芥川龍之介の顔が浮かんでいて 「遊び人だったのってこの人だっけ?」 と、謎に太宰治と情報がごっちゃになっていた。そして、あーやばい、何も書いてない。と気づいて、ハッ

          時間の流れ方について