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秘密日記

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タニリョウジの秘密の日記帳です。 月額課金ではなく、買い切りです。なので、一度購入すると、過去アップされたものも、これからアップされる未来のものも、全部読めるのでお得です。
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記事一覧

大型新人漫画家の夢

漫画雑誌を手に取ると、力強いタッチで描かれた眉の太い笑顔の少女のアップが表紙になっている。島本和彦と本宮ひろ志と羽海野チカを足して1.5で割ったようなニュアンスだ。「新連載!」と吹き出しがついている。

「PUBLIC HACK: 私的に自由にまちを使う」を読みました

「PUBLIC HACK: 私的に自由にまちを使う」読みました。今まさに読みたい内容でした。面白かったです。 常々、「こんだけ豊かになった社会では、これからは、まちづくりではなく、まちつかいの方が必要だ」といってきたけど、それをパブリックハックという概念で説明されている。 ただ、この観念をわざわざ言わないといけない状況に私たちの社会はあって、本書はそのことに対する問題提起でもある。 例えば、法的には何の問題もない行為でも、それに対する不安を抱えた人々からの通報があれば警

「勉強してはいけない部屋」というアジールについて

先日、「勉強してはいけない部屋」というサービスを実施している事業者がいると教わった。「自習室」の逆の概念だ。 いまの小中高生は、学校から要求される勉強で疲れている。だから逆に、ここでは勉強禁止だ、と掲げることで、そういう疲れた子供若者にリーチするというわけだ。

アーバンアウトドアについて

最近の自分のなかで大事っぽいと感じているキーワードに「アーバンアウトドア」がある。いわゆる山や川にいかなくても、都会の中であっても、うっかり忘れがちだが、僕らはそもそも自然環境の中で生きている。アーバンにあってもアウトドアに生きているのだという覚悟をアーバンアウトドアという語に込めている。 今年も、3〜5月の京都は気候がやたら不安定だった。夏日になったかと思えば、翌日は冬のような強い風が吹くし、大雨も雪も降った。春は穏やかな気候、みたいなことはなくて、全体で平均すれば確かに

今週のnoteのアクセスランキング(2024年17週目分)。

今週のnoteのアクセスランキング。 ※今回から先週分の「ランキング」は抜いていく。 1位 よく企画書を書くときに聞かれる「目的」と「目標」と「狙い」の違いとはなにか? https://note.com/nonnnomodel/n/n1fd87ffef111 ずっと人気のやつ。 2位 現代魔女、アクションマネジメント、イキる力、自己満足、人生の記録 https://note.com/nonnnomodel/n/nbe75a5b4fd33 こないだの日記。 3位 ガンダムユ

「デス・ストランディング ディレクターズカット」をクリアしました

「デス・ストランディング ディレクターズカット」をクリアしました。面白かったです。 これ、オリジナルは2019年末に出たのか。コロナ禍の影響を受けたような描写もあったが、それより早かったことに驚く。優れたSFにはそういうことがある。 2010年代末というのは、グローバリズムの進展、アメリカ(に代表される先進国、日本も含む)における、リバタリアニズムとコミュニタリアニズムの葛藤、ポピュリズムの台頭、社会の分断。反出生主義の流行。20世紀的な国民国家的統合に由来する社会の崩壊

今週のnoteのアクセスランキング

今週のnoteのアクセスランキング。 ※今回から先週分の「ランキング」は抜いていく。 1位 よく企画書を書くときに聞かれる「目的」と「目標」と「狙い」の違いとはなにか? https://note.com/nonnnomodel/n/n1fd87ffef111 いつものやつ。 2位 「弱い人ほど群れる」というけど、実際は「弱い人ほど群れられない」と思うって話。 https://note.com/nonnnomodel/n/n4146ad775b7c これもいつも人気。 3

現代魔女、アクションマネジメント、イキる力、自己満足、人生の記録

現代魔女のグラデーション現代魔女という概念があるそうだ。詳しくはこちらの記事が参考になるのでこちらを参照いただくといいと思う。

今週のnoteのアクセス数ランキング

◯1位 この記事ずーっと人気。ちなみに講演でもリクエストが続いている。よほどみんな目的と目標の違いってなんなんやろと悩んでいるんだろう。 ◯2位 まちづくりにおける様々な「成果」も人口ボーナスの賜物だったのではないか。という話。日本はこれから確実に人口が減る。それを踏まえた作戦がいる。 ◯3位 昨年の私のまちづくり研究の発見の一つが「地縁」「志縁」に続く第三の縁としての「気縁」の存在を示唆できたことだと自負している。 ◯4位。 なんで急に上がってきた。 日本の地

「自分の人生で大事なこと」は、連星系のアナロジーで考える

幽遊白書状態の夢を見た 死ぬ夢を見た。いわゆる「幽遊白書の冒頭」状態で、体は動かず、意識だけがあり、その意識が動かない体を眺めているというものだ。 死んだのか、と自覚したときに感じたことが印象的だった。 「ああ、もう妻の体調が悪いときに背中をさすってあげられないのだな」 「こんなことなら、もっと私を愛してくれた家族や友人といっしょにいればよかったな」 「私の人生のチケット(時間、体力、精神力)を、そう言う人達のために使えばよかった。」 「私を必要としていないし、大事とも

プラットフォームの治安悪化とエクソダスの話

2000件の未読通知 大学院の友達が、メールを2000件くらい溜めていた。なのでスマホのメールアプリの右肩にある赤い丸の中に、2000とか数字が書いているのだ。 なんで?と聞くと、「迷惑メールが多いから放置している」というのだ。 電子メールは便利だ。一斉にたくさんの人に送ることができる。便利なんだけど、その便利さが悪用されて、安易な広告や詐欺のメールが跋扈するようになってしまった。いうなれば、メールサービスというプラットフォームの治安が悪化してしまったのだ。 無論、そ

「老害」という概念は、階級間闘争を世代間闘争と読み替えるためにあるのかもしれない

「老害」という概念について考えるタイミングがたまたまあったので、メモしておこうと思う。 新しいことをするにはリスクもコストもかかる。具体的には、今あるものを失う危険がある。人はなにか新しい利益を得ることで感じる快感よりも、損失に感じる不快感の方を大きく評価する傾向があることが知られている。なので、人というのは、新しいことをするのではなく、今あるものを使ってどうにかやりくりしようとする。これが、いわゆる「リスキリング」や「アンラーニング」が期待ほど進まない理由と思う。 それ

拒援力/元気の話/シニフィアンとシニフィエ/やりたいことと憧れていること/性的搾取と性的窃盗

最近見た夢の話 最近見た夢の話。人に背中をもまれて気持ちいいなあ、と、ウトウトするという夢を見た。幸せか。 「ダイの大冒険」でキャラクターが鎖に絡まっているシーンばかり集めた柄の服を買っている友達を見る夢を見た。ありそうなデザインだ。 社長に特別扱いされて新しく入社した同僚が、スタジアムみたいなところで全社員を集めたスピーチをするんだけど、スタジアムの物音に反応して感情的になって怒りだし、スタジアムに遅れてきたやつを殴って周りから止められたりする。その後「急病につき入院

霊感がないので「村の土着神」の姿が見えないが、いずれ見えるようになりたいと思っているフィールドワーカーの話

また「名刺が見つからない夢」を見た先日、また名刺交換で、相手がかっこいい名刺をたくさん渡してくるのにこちらに渡す名刺がどこを探してもない、という夢を見た。こんな分かりやすいアイデンティティ不安のメタファーがあろうか、と思う。 このアイデンティティ問題は、特定の場所に所属したとして解決しないと思っている。単に所属するだけでなく、その集団のメンバーだけが共有するハイコンテクストな価値観や文脈を共有しないと解決しないんじゃないかと思っている。 目的の明確な集団の方が馴染みやす