日々、いとおしさが積もっていく
夫と付き合いはじめて間もない頃、私は夫にこう言った。
「私、すごく飽きっぽいです。熱しやすくもないので、つねに冷めています。」
私の性格をわかってもらおうとした言葉だが、今思い返すと、なんとも可愛げのない台詞だ。
そのときは、そっか、と相づちを打っていた夫だが、このときの台詞をのちのち夫は何度も引用することになる。
「ももは飽きっぽいはずなのに。全然ぼくに飽きないね?」とか。
「あれれ?つねに冷めているのは誰だっけ」などと、にやにやしながら言ってくるのだ。
あの頃