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組織で働くこととは

どうもスーパーもちねこ作家ののなとです。

先日、勤め先にて「組織で働くこととはどういうことなのか」について社内メンバーに共有したのですが、至極一般論でフョロワーさま方々のキャリア設計の参考にもなるんじゃないかと思うのでnoteにもまとめておきます。



組織で働くこととは郷に従うこと

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まず結論から述べておくと、組織で働くこととは「郷に入っては郷に従うこと」です。あまり普段意識しないかもしれないですが国や民族が独自の文化・しきたりを有しているのと同様、組織にも組織によって独自の文化や規律が存在します。そして「郷に入っては郷に従う」という言葉そのものにこの意味が含まれているんですよね、実は。ので、サラリーマンをやっているとよく抱く感情ベスト10には入りそうな「この会社の文化間違ってね?」みたいなお気持ちはちゃんちゃらおかしいとも言えます。例えば時間通りに行動しないことで有名なインドで「時間通りに動かないのはおかしい!」と喚いたところで意味のないことなのです。

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つまり郷に従うとは企業の掲げている方針や価値観に則って行動することです。ここで言う企業の方針や価値観とは、どういう市場でどのようなターゲットになんのサービスを提供していくのかと言った事業戦略的な話からMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)といった概念や行動規範のことを言います。大抵の企業はこういうものを定義していると思いますが、経営層含め、これらを普段あまり気にしないで過ごしている人も多いのではないでしょうか。この企業方針や価値観は言語化するだけでは意味がなく文化として定着させることができていなければ単なるお飾りとも言えます。

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前提として「方針・価値観を明示していない」「存在はしているが存在しているだけ」「掲げている方針・価値観を経営層や幹部が無視をしている」という状態になっているのであればそれは企業が定着を怠っているということでありほぼ企業が悪いです。例えば「人を大切に」という趣旨のMVVを掲げていながら安い給料で人を働かせているが故に人が入れ替わり立ち代わりしているような企業は企業が明示した方針・価値基準を企業自ら無視しているとも言えるでしょう。上位レイヤーの人間が好き勝手やっているとメンバーは別に守らなくてもいいのかと考え、上位レイヤーの人間同様に好き勝手しはじめます。これがいくところまでいくと部署崩壊や組織崩壊となり最悪人がいなくなってしまいます。企業や幹部層が無視しているにも関わらず社員が尊守することはほぼありえないので、方針・価値観を全社的なスケールで定着させていく必要があります。

また、創業初期などメンバーが少ないフェーズでは同じ志をもった人間が集まりやすく、価値観を明示していなくとも通じあうことはできたりしますが数十人規模になってくると異なる考え方の人間がジョインしてくるので会社として何を大切にするのかをはっきりと示す必要が出てきます。組織がばらけているなと感じたら、方針や価値観が言語化されているか・これらが定着しているかどうかに目を向けてみましょう。


方針や価値観が明示されていないとどうなるのか

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では方針や価値観が明示されていないとどうなるかを考えてみましょう。

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例えば浪費家の旦那と倹約家の妻という夫婦がいたとして、このカップルの生活は果たしてうまくいくでしょうか。おそらくどちらかが不満を抱えたり時には衝突することがあるということは想像に難くないでしょう。「妻が必死に節約して貯めているお金を旦那がばかすこ使っていく」みたいな状況になれば妻がキレて実家に帰ってしまうかもしれません。最悪離婚するみたいな話になります。つまり、価値観があうかどうかというのは人間が一緒に過ごす上でとても重要な要素であるということがわかるかと思います。

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これは個人間だけに起こることではなく法人と個人の関係においても起こります。もっともわかりやすいのが事業ドメインでしょう。エンタメに全く興味のない人がエンタメ事業を運営する企業に所属してもおそらく十分なパフォーマンスは発揮できないと考えられます。ひとえにエンタメと言ってもテーマパークなのかパチンコなのかゲームなのかお笑いなのかによっても全然違ってくるでしょう。

社内での動き方・行動規範にも同じことが言えます。例えば部下の教育に際して「優しく導く」という方針を会社が掲げているとすると、スパルタでびしばしやっていきたい人は「優しく接しているから人材が成長しないんだ」と不満を抱えることになるはずです。これはどちらが正解というわけではなく方向性の違いで起こる問題です。

価値観が明示されていなければ、このような企業と個人間の認識の不一致が頻繁に起こるようになり互いにストレスになるシーンが増えてきます。そういう意味でもあらかじめ企業の方針や価値観をしっかり明示し、それに対して共感してくれる人にメンバーとして入ってもらうというのはとても合理的でお互いにハッピーになると施策と言えます。


企業から評価されるには

では企業から評価される動きとはどういうものでしょうか。基本的には企業は売り上げをあげたり社会に貢献するために事業を行っています。そこには大なり小なり向かっていきたい方向性というのが存在します。社員はこの方向性を理解し会社が向かっていきたい方向にアクションをとっていくことが会社から評価されるための手っ取り早い方法です。

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例えば上の絵を例にあげると会社の方向性に合わせて課題を解決しようと奮闘するお姉さんと、会社の方向性は間違ってると言いながら反対の動きを取るおばあさんがいます。この時お姉さんは評価されおばあさんは評価されないどころか課題解決の邪魔をしていることから評価が下がる可能性すらあります。しかし企業からしてみると社員が違う方向に行動しているのは本意ではありません。

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本来あるべき姿はこうですよね。企業やチームのメンバーが同じ方向を向いて力を合わせて課題を解決していくからこそ企業は迅速に成長していくことができるわけです。そしてその成長に貢献したチームや個人が評価されるという図式。

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ここで方針や価値観が明示されてないとどうなるかも見ておきましょう。こうです。

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反発する者もいればサボる者もいるし、勝手に先にいってしまう者もいればやる必要のないことをやる者もいるという感じ。この状態で企業が成長するかと言われればなかなか難しいということがわかるかと思います。それほどに方針や価値観というものは重要になるわけです。


つまり会社が成長するためにはメンバーが全員同じ方向を向くことができる方針や価値観の策定が必要で、メンバーはそれに従ってパフォーマンスを発揮することが必要ということです。

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まとめ

ということで自分が評価されるためには郷に従うのが大事ですよというお話でした。組織内で結果が出せれば実績も積みやすくなるので人生が好転すること間違いなしです。この話は日常業務においても役立つと思いますし転職活動においても会社選びの軸のひとつとして捉えてもらえるといいのではないでしょうか。また、もし仮にこの記事を読んでる方の中で「今の会社もやもやする」というお気持ちをお抱えの方は企業の価値観や方針に共感できるかどうかを考えてみてもらえると何かしらのアクションにつながるかもしれません。価値観の合わない企業にいてもお互いにすり減ることになるので、その場合は価値観の合う会社を探してみるといいかもですね!

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