見出し画像

天才的な対人プロンプトエンジニア―その名はルフィ

 文系プロンプトの試みとして「ICT=パワーポイント? あなたがまだ知らない授業の未来」という記事を書き、ステップ・バイ・ステップよろしくChatGPTと重ねたプロンプトと出力をGoogleドキュメントに書き出して公開した。
 このドキュメントを読んだ国語の先生が「質問をする側に相当な力量がないとできないことだ」と書いてくださり、文系プロンプトエンジニアとして修行中の私としては、身に余る光栄だと欣喜雀躍した。

 そして国語教育に携わる者として、中高生に「相当な力量」を身に着けさせるにはどうすればよいのかということを考えなければならないと感じた。

 一方で、こうした分野で「相当な力量」どころか「超絶的な力量」を持つ人物のことを想起した。

 「フィリピンのルフィ」である。

 フィリピンの入館施設の中から、SNSの闇バイトとして実行役を募り、指一本、通信アプリを駆使してさまざまなプロンプト(指示)を繰り出し、海の向こうの日本にいる多くの人間を自在に操って特殊詐欺を繰り返した。
 稼ぎ出した金額は、数十億とも言われている。

 超絶的な力量を持つ「対人プロンプトエンジニア」である。

 文系のプロンプトエンジニアになる上で、卓越した才能の持ち主だと言えるのかもしれない。

 こうした才能を世のため人のために役立てることを可能にする国語教育とは、いったいどういうものなのだろうか。


        未

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?