野中潤

都留文科大学文学部教授。1962年神奈川県茅ヶ崎市生まれ。 Google for E…

野中潤

都留文科大学文学部教授。1962年神奈川県茅ヶ崎市生まれ。 Google for Education 認定イノベーター、Canva 認定教育アンバサダー、ロイロ認定ティーチャー。 GEG Fuji リーダー、LEG Tsuru リーダー、Canva 教育者グループ運営メンバー。

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    2022年後半からはじまった生成系AIのカンブリア爆発を目の当たりにしつつ、2023年になってから復活したnoteに書き連ねたエッセイを収録していきます。

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    かつてYahooブログに存在し、アクセス累計100万回を超えた(だったはず)のBUNGAKU@モダン日本の「リミックス」です。 はてぶにアーカイブされている記事をリライトしてアップしていきます。 ついでに、新しく書き下ろしたものも、混ぜて加えていきます。

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学校と不登校の再定義―多様性を包摂する教育の未来

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ChatGPTで会議の予習をしたら国立教育政策研究所のハンドブックには妥当性を欠くところがあるのではないかという話になった件・…

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忘れがたい人がいます。もう定年で二度と教壇に立つことはないはずなのに、それでも学び続けようとしていた老教授です。 そのときのことをプロンプトとして書きつけ、DALL-…

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Googleが教育ツールであるJamboardの提供終了を発表した際、多くの教育関係者からの驚きや失望の声が上がりました。 一方で、提供終了への反対や抗議の声は意外にも少ない…

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【仮想レポート課題】物語内容と物語言説について、その違いを説明しなさい。

物語内容と物語言説について

文学作品を分析する際、物語の構成要素を理解するために「物語内容(ストーリー)」と「物語言説(ディスコース)」という二つの概念が重要な役割を果たす。これらの概念は、物語を異なる視点から捉えるためのフレームワークを提供し、それぞれの特性を理解することで物語の深層的な意味をより豊かに理解することがで

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5月25日(土)夜のオンラインイベントは参加申込者が120名を超えました。
教育委員会関係者や教育関連企業の方、教職志望の学生などもいますが、大半は現場の先生方です。もちろん高校の国語の先生が最も多くなっています。生成AIに対する関心の高まりを実感します。

イベントの概要は、以下のとおりです。

【パネラー】
・池田修(京都橘大学)
・宮城信(富山大学)
・野中潤(都留文科大学)
・渡邉 光輝(

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オープンAIが5月13日、「GPT-4」の改良版「GPT-4o」を発表し、26分にわたるライブ配信の中でさまざまなデモをおこないました。
地上波でものニュース番組などでも大きく取り上げられましたが、私が担当している授業を受講している学生の大半はまったく見たことがないということなので、Google Classroomでデモのさわりを紹介しているショート動画をシェアしました。
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・・・と聞くところからオンラインイベントの予習は始まった。

「幸福」と「ウェルビーイング」はどう違うのか?

「ウェルビーイング」を「健康」という言葉に置き換えることはできないのか?

OECDは、ウェルビーイングを生徒が幸福で充実した人生を送るために必要な、心理的、認知的、社会的、身体的な働きと潜在能力と定義している。
そして、教育の目的は、個人のウェルビーイングと社会のウェルビーイングの両方

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ChatGPTと考えてみた「自由進度学習って、学校の授業でやることなのかな…。」問題

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自由進度学習不要論今朝は、新潟大学附属新潟小学校の中野裕己先生のポストに触発され、対話型生成AIと小一時間の意見交換をしました。

中野先生のポストは、こういうものです。

小一時間の対話を踏まえ、生成AIにやりとりをまとめてもらった結果がこれです。

いろいろなやりとりをしましたが、まずもって穏当なまとめが得られました。「自由進度学習」というのが何を意味するのか、「学校」「授業」「子供」という単

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生成AIと国語科教育の未来ー新たな授業と学びを切り拓く

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ラウンドテーブルのエントリーに失敗!5月25日(土)26日(日)に鹿児島大学で開催される全国大学国語教育学会でラウンドテーブルをしようという話になり、2月22日にChatGPTを使って趣旨文の草稿を作成。Googleドキュメントでシェアしてメンバーでブラッシュアップする作業をしました。

ほぼ一週間後の2月28日(水)にエントリーしようとしたところ、学会のサイトに申込リンクが見当たらず、ラウンドテ

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Teacher Canvassdor のオリジナルトートバッグを作りました!

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デザインのポイントになる人物を画像生成して、Canvaでトートバッグを作りました。

画像生成のためのプロンプトは、こんな感じ。

できあがったデザインは、以下の4つです。

それぞれのキャラクターにキラキラネームをつけてみました。
好みのデザインはどれでしょうか。

アンケートをつくったので、感想をお聞かせください。

学校と不登校の再定義―多様性を包摂する教育の未来

学校と不登校の再定義―多様性を包摂する教育の未来

不登校は不適応?学校が社会の縮図であるならば、その教育機関内で生じる不登校の問題は、単に個々の児童生徒が「適応」できないという問題ではなく、教育システムと社会全体の構造的な問題を映し出しています。性的多様性、民族的なマイノリティ、発達特性を持った児童、ハンディキャップを背負った人々など、さまざまな背景を持つ人々が直面する困難は、彼らが既存の社会に「適応」するのではなく、社会そのものが変わることで解

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ChatGPTで会議の予習をしたら国立教育政策研究所のハンドブックには妥当性を欠くところがあるのではないかという話になった件・・・が私のハルシネーションだった件^^;

ChatGPTで会議の予習をしたら国立教育政策研究所のハンドブックには妥当性を欠くところがあるのではないかという話になった件・・・が私のハルシネーションだった件^^;

国立教育政策研究所が出している指導資料・事例集の中に「学習評価の在り方ハンドブック」という資料があります。
そこに「主体的に学習に取り組む態度」を評価する際の観点として「粘り強さ」と「自己調整力」があげられていて、両者の関係について以下のようなグラフが提示されています。

山梨県教育庁の会議に出席するにあたって、PDFで送られてきた資料を読み込ませつつ、ChatGPTを相手に予習をしていた時に、ひ

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学び続ける定年間際の老教授―コロナ禍に出会った忘れがたい人を生成AIが再現してくれました!

学び続ける定年間際の老教授―コロナ禍に出会った忘れがたい人を生成AIが再現してくれました!

忘れがたい人がいます。もう定年で二度と教壇に立つことはないはずなのに、それでも学び続けようとしていた老教授です。
そのときのことをプロンプトとして書きつけ、DALL-Eによって生成された画像をシェアします。
以下は、ChatGPT4に投稿したプロンプト全文です。

まさにあのときのディスプレイの空気感が、最初の出力で見事に映像化されました。感動的な出来栄えです。

いやいや、伝えたいことはもっと別

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中野裕己先生のワークショップに参加しながらChatGPT4でメモを取って指示をしたらわかりやすいレポートが生成された件

中野裕己先生のワークショップに参加しながらChatGPT4でメモを取って指示をしたらわかりやすいレポートが生成された件

 中野裕己先生(新潟大学附属新潟小学校)の「ロイロが支える国語科の個性的な学び」というワークショップに参加し、途中で思い立ってChatGPT4のプロンプトとしてメモを投入し、いくたびもその場でフィードバックをもらいながら対話をした上で、最後に得られた出力です。
 直前のプロンプトは、「中野先生のワークショップが終わりました。ここまでのやりとりをふまえ、中野先生のワークショップの内容を簡潔にまとめて

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教員向けのワークショップに参加しながらChatGPT4でメモを取ってみたらバッチリだった件

教員向けのワークショップに参加しながらChatGPT4でメモを取ってみたらバッチリだった件

今日は、第28回沖縄県マルチメディア教育実践研究大会に参加しました。
私は、ワークショップ2の時間帯に「教室に笑顔を広げるCanva ―ワクワクする授業を実現する最強ツール」をしたのですが、それ以外の時間は参加者として他の先生方のお話とワークを楽しみました。

午前中におこなわれたワークショップ1の時間は、中野 裕己先生(新潟大学附属新潟小学校)の「ロイロが支える国語科の個性的な学び」に参加しまし

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Jamboardの代わりにCanvaのスライドをつかって思考ツールのきりかえをする方法 〜付箋をつかう? 図形をつかう?〜

Canvaを使うと、Jamboardやロイロノート・スクールでよく使われる「シンキングツールのきりかえ」ができます!

付箋を書き出したり手書きで文字や絵を描くだけなら、Zoomなどにもあるホワイトボードでよいわけですが、背景を切りかえて「発散→収束」とか「発散→分類整理→考察」というような思考の展開を効果的に行うためには、スライドのようなフレームと背景画像を簡単に差しかえる機能が必要です。

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Google Jamboard 提供終了とユーザーの声―権力と正義のはざまで

Google Jamboard 提供終了とユーザーの声―権力と正義のはざまで

Googleが教育ツールであるJamboardの提供終了を発表した際、多くの教育関係者からの驚きや失望の声が上がりました。
一方で、提供終了への反対や抗議の声は意外にも少ない。この状況は、単なるITサービス終了のニュースを超え、巨大な企業の権力と一人ひとりのユーザーの権利の問題について、あらためて考えさせられる契機となりました。

プラットフォーマーの権力とユーザーの権利Googleのようなプラッ

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