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一年の計は大晦日にあり【正12面体】

いよいよ2023年もあとわずかとなりました。
今年の振り返りとして、#買ってよかったもの についてご紹介したいと思います。 

・HP elitedesk800 G6 DM
どこぞで埃を被っていた未開封品を運よくGET。お試しでサイコロを振る衝突解析を実施してnoteの記事にしました。

この記事を紹介した直後に葬式を出す羽目になりましたが、日本SF
作家クラブ「第3回 小さな小説コンテスト」エントリー作品の「視えません」は、おニューのPCで編集しました。ある意味癒しになったなぁ。

その後、メモリの増設やら無線モジュールの追加などしてドレスアップを楽しんでいます。本当に、良い買い物でした。

・XP PEN Artist13.3pro
上海問屋が投げ売りしているのをGET。これも記事にしていました。

フィンガータッチが使えないのが不便でしたが、今はもうショートカットキーに慣れて違和感なく使えてます。偶に画面に触ったりもしますが、誤動作することもないので難儀しません。
「小さなマンガコンテスト」に用意した「スーパー・ロボット・マン」という短編は、elitedesk800とArtist13.3proを組み合わせて仕上げました。

道具まで揃えて準備したけど、第3回小さなマンガコンテストは開催される様子もなし。でも作品はクオリティの高さに惹かれてか、ちょくちょく読まれてるみたいです。

 「スーパー・ロボット・マン」の造形は、正12面体をベースにデザインしています。ここで私のnoteを振り返っていただきたいのですが、
 ・図学を使ってイラスト制作:正4面体
 ・Abaqus2021SE 賽は投げられた:正6面体
 ・怪人20面体制作ノート:正20面体
と、これまで正多面体のモデリングに挑んできました。ここで正12面体にチャレンジすることで、5種類の正多面体のうち4種の達成に至るのです。あと残るは正8面体ですが、これは正4面体の要領でモデリング出来てしまうので、特に取り上げることはないかなぁ?

正12面体というのは、正五角形12面で形成される立体図形です。6の倍数という事もあってダイスにも用いられる多面体です。6面体より転がり易いのでイカサマ防止にも役立つのだそう。正12面体もまた、他の多面体と同様に隣り合う2つの面の角度が求まればモデリングができそう。
先ずは底面から見た正12面体を作図してみます。

底面図はこんなカンジ?

正五角形を取り巻いて、正10角形の外周が投影されるようです。底面の正五角形の頂点から延びる、辺の見かけの長さを最初に求めます。

この頂点を通る平面を考える。

この平面で正12面体をばっさりとカットすると、切り口が三角形になるのがおわかりでしょうか?この三辺はそれぞれ正五角形の対角線となることから、3つは同じ長さ、すなわち正三角形となります。底面図に追加して、対角線を使った正三角形を作図します。これをラバットメント(回転投象)という手法を使って副投象図に投射し、正五角形の頂点からの距離を辺の長さと同じになるよう円弧を作図します。

こんな副投象図を作図します。

2つの円弧の交点を主面図に投影することで、底面から見た見かけの辺の長さが求まります。

次は対角線によって得られる台形に着目します。

底面に作図される台形と、側面の台形は平面に展開すると合同となります。この台形の高さを底面図から読み取り、ラバットメントを用いて側面台形の高さの実長を副投象図に作図します。この作図線から、求める二面角が得られます。
あとは隣り合う2面の正五角形をモデリングし、重心で回転複写すれば正12面体の半分が完成。それをさらに複写して被せれば、正12面体の完成です。

正12面体、完成!

「スーパー・ロボット・マン」は正12面体をベースに、ちょっとグロテスクな手足をつけて「キモカワイイ」を目指してみました。いかにも厳つい感じを印象づけておいてラストは・・・という展開なのですが、イマイチ受けが悪いみたいで(泣

今にも襲ってきそうな雰囲気。カッコイイ!

折角だからこれもダイスにして解析してみようかな?
ぼちぼちと手を付けてるのですが、ちょっと面白い結果になりそうです。
それではまた、来年に。

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