お土産はもう渡せなかった
韓国のレポートからだいぶ日が経ってしまった。
最近、少しショック、と言っていいのか
わからない出来事があった。
韓国に行く前から親しくなり始めていた
新しい友達がいる。
料理が趣味という共通点で知り合い、
数人で集まって、料理会を催すなどをしていた。
韓国旅行後、韓国旅行を食べる会をやろう
という話になっていたので
韓国で買ったお土産のお菓子を持って
借りていたキッチンスタジオに出向いた。
しかし事件が起きた。
途中、合流し歩いていると
その道中でなんとマルチ商法の勧誘を受けかけたのだ。
受けかけたと言うのは、
特に何かを強要されたわけではなく
こういうことをしていると紹介されただけなのだが
その時は頭が真っ白に。
うわーTwitterで見たやつ…まじかー
せめて帰り道にして欲しかったな？！
半分混乱したまま会場に着き料理開始。
よくよく見ると、調理器具や調味料などに
マルチ商法の会社の名前が記してあるではないか！
これまでは全く気づかなかったし、
そういう可能性を考えていなかった
私が悪いのかもしれないが、
こんなにすぐそばに、
身近に存在するものなのかと改めて驚く。
その人が悪だとか善だとか言うつもりはなく
宗教の1種と考えれば良いのかもしれないが、
どのように捉えるべきか？
勧誘が最初から目的だったのか？
この後どうなる？どう対処すべき？
と止まらない思考と冷たくなる指先。
当然料理に集中できるわけもなく、
ほとんど上の空で楽しめるわけもない。
何ならそこにいた数人のメンバーは、
全員そのマルチ商法のグループであることも発覚。
私を陥れるつもりがあったのかどうかは
定かではないが、
仲間うちだけで通じる話をし始めたりするので
私の頭には？が浮かぶが
うっかりそれについて尋ねてしまったら
そこから勧誘が始まるのではないかと
言う恐れからもう何も口が聞けない。
私だけ緊張感がすごい。
彼らは話しぶりや見た目も至極真っ当に見え
特に怪しい点もないことも
私を混乱させる要因の一つだった。
料理を食べ終わった私は席を立ち
そそくさと帰り、一旦は事なきを得た。
お土産を渡す気持ちにはもうなれなかった。
今回は特に実害があったわけではないが、
今後の付き合い方に悩む。
せっかく共通の趣味の持つ友達が
できたかと思ったので、
そういう意味ではショックだし、
だからといって付き合いを止めるほどなのか
どうかも決めかねるほどの親しさの段階。
こんなところで料理好きという趣味に
足元を救われるとは盲点だったな…
ちょっと人間不信になりそうだが
誰が悪いという話でもないような気もするし
実害が出るまでは様子見しようと思っている。
どなたかの参考になればいいなと思う。
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