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冷凍庫に眠る約束

先日、パンの食べ比べをする機会があった。
各人がそれぞれ推しのパン1つを選んで持参し
みんなで分けて食べてみるという、
とても平和で人畜無害な会である。
私は老夫婦が営んでいる
小さなパン屋さんのパンを持っていった。

他の方のお勧めのパン屋さんは
名前は知っているが行ったことのないお店や
いつも閉まっているお店、
いつも売り切れているお店、
予約しないと買えないお店などなど。
もちろん知らないお店もたくさんあり
Google マップのピンが急増した事は
言うまでもない。
京都は本当にパン屋さんが多くて
数えきれない美味しさが地図に並んでいる。

パンって作るとなると
発酵の時間がまあまあいるし、
何よりも意外と力仕事で疲れる。
そうして大変な思いをして、
出来上がったパンは物の10秒で食べ終えてしまう。
この報われなさに嫌気が差し、
自分では作らなくなってしまったが、
パン作りはかなり無心になれるので
気分転換にはとても良いと思う。
ホームベーカリーがあれば
もっとハードルは下がるので
いつか広い家に住んだら買いたいなあと
思わなくもないのだが、
京都にいるうちはおそらく永遠に
パン屋開拓に忙しいので不要だと思い直す。

京都に来てからというもの、
冷凍庫にはいつも何種類かのパンが眠っていて、
未来のためにスタンバイしている。
買い込んでもいい!というパン屋での高揚感、
再会を楽しみに保存する時、
明日はどれにしようかな〜と悩みながら
冷凍庫から出す前日の夜、
そして迎える再会の朝!
細く長く引き伸ばした楽しみにかぶりつき
京都の魅力をまた一つ享受していることに
喜びを感じている。
パン屋の皆さん、ありがとう!

顔をうずめて寝るのが好きな、パンと同じ色の同居犬

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