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美しく青き乃木坂の人たち|乃木坂46『人は夢を二度見る』感想



こんにちは。

乃木坂46の32枚目シングル『人は夢を二度見る』の感想を、小説を読みながら貼っていく付箋のようにちびちび書いていたら発売から結構経ってしまったのですが、まぁなんだかんだいつも通りなのかなとも思います…



※大まかには歌詞→曲→パフォーマンス→MVの順で書いています。大まかには。

・ともに3期生の久保史緒里と山下美月がWセンターを務める32枚目シングル表題曲。

・2023年3月8日深夜放送の乃木坂46のオールナイトニッポンで初解禁。久保ちゃんが始球式のお話をたくさんしていたのが印象深い回(野球興味ないけど始球式トークの判断は別に自然だったと思う)。

・イントロ サウンドはストリングス×エレクトロニック仕立て(ただ『ハルジオンが咲く頃』ともまた違う)で、特にストリングスの感じが「ジブリっぽい」(とメンバーがよく言っているし、まあ分かる)。
 早くからピアノやストリングスが動き始めるため体感の情報量が多くて(『シンクロニシティ』などのシンプル楽曲とは正反対)、加えてどこか不穏で禍々しいイメージも覚える。というのも、例えばバイオリンのピチカートの印象的なフレーズ(トタトタト♪)でコードの根音に対する7thの音を拾っていくなど雑味も感じるサウンドが展開されていて、このようなサウンド感を味わうのは『Actually…』にも共通している部分だと思う。
 コード進行としてベース音がじりじり下降していく時間が長いのもあって若干のんびりにも聴こえるけれど、APAZZIさんの全部乗せなアレンジもあって特に冗長的には感じない。

>「ジブリっぽさ」ないし禍々しさのようなものに関しては《ソミレドソミレド》とCadd9のアルペジオで下降するストリングスのフレーズもある程度は影響していそう(どちらかというとadd9の幻想的な響きはファイナルファンタジーっぽい(『Prelude』)と言われがち)。ちなみにこのフレーズはAメロの終わり頃にも登場していて、悠然とした「乃木坂46(ブランド)」に合ったサウンド感に思える。
 個人的に最近ポケモンSVのエリアゼロの曲とかTOEMのサントラを聴いてたので、平穏な中に人工的なサウンドがちょっと不気味な曲調はちょうど聴きたかった。

・(ここから先にざっと歌詞について書いていきます)1番の歌詞は基本的に人間の影の部分にスポットライトを当てた、いわゆる乃木坂楽曲らしい内省をなぞったものになっている。
 Aメロで〈考えたこと君もあるだろう〉とネガティブの共感を求めているが、個人的には『今、話したい誰かがいる』の〈林檎を剥く時〜〉や『ありがちな恋愛』の〈風に揺れている洗濯物の色味で〜〉のような切れ味が恋しくもある(乃木坂の場合生活に根ざした細かいあるあるの方が心地よく感じる)。

・1番ではその後、なりたかった自分から逸れてしまった自分を〈知らない他人〉とのレトリックでもって悲観し、なんかサビで〈大人になってやりたかった〉〈とても大切な〉あの頃の夢を見ようと勧めてくる。
 ここまでは割と日向坂46『月と星が踊るMidnight』にも共通している部分で、坂道グループの〈憂い〉が反映されていそう(知らんけど)。1番はほぼ立志社のCMソングですね(そう?)。


(文字多すぎてキツい人用の救済さくたん)

・2A〈だけど〜〉から流れが変わり、じゃあ本当に何もしてこなかったのか?と不器用な自分のこれまでを述懐する。激アツ展開?

・2サビで二度目の夢(一度目の夢の続き)について検討しているんですが、明らかにテンション感が夢を語る奴のそれじゃないし、何ならまどろんでるんですね(タイトルでやんわり示唆されていた二度寝の例え)。
 相手の同意を得る表現が「〜だろう」「〜(し)ないか?」から「〜(する)よね」とよりフランクになっているところで、個人的にこの少し達観したような物言いが好み。これまでの経験や知識、諦念から来るような包容力に奥行きを感じて、なのでこの曲は2番の方が(サウンドも含め)好きなんですね。

・またここでは〈楽しかった物語〉、夢を追っていた「過程」を思い返していますが、その後に至る結論が「〈叶えるために〉〈ちゃんと(正しく)〉夢を見ること」なのも好きな趣向だなぁと思います。
個人的に1番の歌詞の思考の深度が卒業生わくわくフェスタ2021こと10thバスラだとしたら、2番は現在/これからの乃木坂に焦点が当てられていた真夏の全国ツアー2021にあたるだろうと思っていて、前者のような呪縛にもなりかねない夢や理想を追求していく(場合によっては苦しむ)のではなく、やはり水面下での適切な分析に基づいた、実現可能性のある目標/ワクワクに寄与する夢を持つ選択をできる余裕や人間としての成熟が欲しいところかなぁと考えていたから、この辺の詞がちょうど心地良く感じた。

>このような解釈に私が想起(セルフで)したのが、清宮レイが出演した生配信コメディ演劇『夢路空港』(2022)で、そちらでも「忘れていた大切な何か(夢)を思い出す」的なストーリーが展開されていたんですが、そこで「夢は見てるだけじゃなくてちゃんと追わないと気持ちがもったいない」みたいなセリフがあり、その合理性に納得したのを覚えています。
 振付のラストに「上がってきた夢を掴む(独特な表現)」動作も入っているけれど、掴んだ(向き合った)後にどうするかは割とフワッとしている気がする。夢路空港も帰結は人によりけりだった。

・…みたいなことをさくたんブログを読んで思いました。

今までは毎日変わりたい、変わりたい。

と思っていたけれど、

そう思うのは今日で辞めにしたいと思います。

これからはありのままの自分を愛してあげられるような人になりたいです。

今日は何の日でしょう!!  川﨑桜|乃木坂46 川﨑 桜 公式ブログ

(歌詞の話おわり)

・曲に話を戻すと、A・Bメロはコードやメロディの動きがそこまで激しくない分、Aメロ2回し目からのスネアか何かのコン!という音やそれを含め変化していくビートが耳に残る。Bメロ終わりに歌メロがある程度上がりきるのはひとつ気持ちの良いところ。

・それに続くサビ前の転調フレーズも印象的。(コードとしてはGsus4→A♭sus4という解釈になるんですが)ストリングスのメロディラインが部分的に四度堆積という神秘性のある響きになっている(レソド、♭ミ♭ラ♭レ)ため、イントロからの幻想的でどこか異質な感じに対して良いスパイスとして効いてるなぁと感じます(本当に?)。

・半音上に転調してサビへ。この曲はサビの歌メロが特徴的で、おそらく最も耳に残る部分だと思う。ノンダイアトニックの音(本来そのキーで使用しない音)がベタっと使われていて、掴みどころのない不思議な感じ。具体的には〈夢を見ないか〉の「か」と〈叶うまで〉の「う」でラの音(F(Ⅲ)の第3音)、〈大人になって〉の一つ目の「な」と〈やりたかった〉の「た」でソの音(E♭(Ⅱ)の第3音)というように本来のD♭メジャースケールにない音が用いられている。J-popの歌メロでノンダイアトニックの音が使用されること自体は別に珍しくも何ともないんですが、〈夢を見ないか〉の「か」みたくフレーズの終わりで(しかも長めに)出てくると強烈に印象に残りますね。こういう音の使い方は過去の表題曲ではあまり見られないところで、ひとつ3〜5期体制になって初のシングルとしての挑戦的な部分なのかなと思いました(作曲は松尾一真さんという方らしい)。
 表題曲以外で見ると『ごめんね、スムージー』はサビのメロディが似てたりするけれど、メロディの動きが細かくポップな仕上がりで重々しさは感じなくて、おそらく思想として一番近いのは『価値あるもの』なんじゃないかと思う。サビ〈微笑んでいられる〉や〈価値ある愛と〉で出てくるスケール外の音が異質な感じで、加えて繰り返しが少なくてキャッチーさがやや薄いメロディライン(例えば作編曲やキーが同じで発表時期やコード進行が似ている『最後のTight Hug』はサビで低い方の音で終わる反復のメロディが多く絶妙な喪失感を感じて良かったり)も『人は夢を二度見る』と共通している。さらに久保史緒里をセンターに据えた3期生以降のメンバーによる楽曲となると、これが乃木坂の方向性の一つとしてやっていきたいことなのかなぁと思う(個人的にはYouth case氏が手掛けるキャッチーでグルーヴィーな楽曲群の評価高いのでぜひともそちらも積極的に検討されていてほしい)。

・その他に〈持ってたはず〉が暗い音(♭シ)で終わるのに対して続く〈大人になって〉からは暖色系のコード(E♭(ドッペルドミナント))で展開していくため、感情の温度差が激しい。テンション感が非連続的でどこか異質な感じ、、、

・とか思ってたらペールトーンの継ぎ接ぎ衣裳!

>昔まいやんが卒業記念本(白石麻衣 乃木坂46卒業記念メモリアルマガジン)で、乃木坂46らしい衣装を「シンプル」と言っていたけれど、アクセサリーさえも付けないような上品で洗練された美しさ・統一感の、例えば『シンクロニシティ』のような楽曲を、記号・ブランドとしての「乃木坂46」を押し出したものとするならば、『人は夢を二度見る』はどちらかというと制服を着ながら各分野でフレッシュに存在感を示すメンバーたちを前景化した作品で、まさに久保史緒里の言う『それぞれの個性を発揮するために、「乃木坂46」というひとつの船に乗っている感じ』の表象なのだと解釈したくなる。
 なのでベクトルとしては違って見えても、同じテンソルなんじゃないかとも思う(結局テンソルあんまり理解してませんが)。

>「それぞれの個性を発揮」になると、(それぞれ)正しく夢を見るというメッセージにもわりかし近いんじゃない?と思う。


文字疲れに効くさくちゃん

・〈やりたかったこと〉の後のピアノ(チャンチャンチャンチャンチャンチャン)の華々しさは結構
好き。コンボが繋がっているような音ハメの振付も好感触(ここが小気味良く揃っていると気持ちいいので頑張ってほしい)。

・メロディが仰々しい一方でベースのリズム(ターンタータン)からは爽やかに疾走感が供給され続けるため食べ合わせが不思議な感じ。バランス感覚が独特な曲。

・細かいところで言うとサビ2回し目〈若さは熱しやすく〉のところで鳴るピアノのフレーズもドラマチック(F7コードと合わさってF7(♭9)のようなハーモニーに)。この曲はアレンジで全体的にピュアすぎない響きが志向されていそう。

・2番Aメロで出てくる春の芽吹きを知らせるようなフルート?の音が好き。

>ラスサビ前の間奏《ファ♭ソ♭ラ♭ラ〜》を3組でカノンするとこも好き(このフレーズちょっとドナウっぽくないですか? 聴き比べてみたら全く違いましたが)。否応なしに3つの期の協働を感じてしまう。

・落ちサビでベースやドラムを絞っていって、部分的に合唱曲みを帯びる。

・聞こえてくる言葉の響きだけなら最近の乃木坂の合唱曲のようで、だけどメロディは妖しめで、そのマリアージュを進化と表現したんですね(メッセージ自体は少し成熟した合唱団に向けられている)。

>歌詞とかサウンドとか、お利口さんすぎるけど『僕は僕を好きになる』と『価値あるもの』を混ぜ合わせたような曲だなぁと思った(殊勝な感想かわいらしいね)。

・個人的に割と耐力のある楽曲だとは思う(けどもっと妖しくて訳分かんない方がパンチあって好きだったかも… ただそもそも「乃木坂の春曲」というお題が異常に難しくなってそう)。

・コードの解釈

イントロ(Cメジャー)
F C/Em Dm F/G C C/E →
F Em Dm F/G → F G
Aメロ
C G/B Am Em/G → F C F G →
C G/B Am Em/G → F C Dm G
Bメロ
F Em Dm F/G → Gsus4 G♯sus4
サビ(D♭メジャー)
D♭ F7 → B♭m D♭/A♭ E♭/G E♭ → G♭ A♭ Fm B♭m → E♭ A♭ →
D♭ F7 → B♭m D♭/A♭ E♭/G E♭ → G♭ A♭ Fm B♭m → G♭ A♭ G♭→ D♭
間奏1→2
F Em Dm G → F G
Cメロ
E♭m A♭ D♭・D♭/C B♭m → E♭m Fm G♭ A♭
アウトロ
G♭ Fm E♭m A♭ → G♭ A♭ D♭

(曲の話おわり)



・テレビ初披露は3月18日放送のVenue101。賑やかで割と好きな回だった。
 他にはCDTVライブライブ、うたコン、ミュージックステーション(乃木坂工事中でも)にて披露(春は歌番組の冬)。

・始まりから目線で雄弁に語るWセンターのその表情の機微を味わうタイプの進行。2人がシンメの理由はややタレ目とややつり目だからです。

・どう足掻いてもWセンの間から覗く和ちゃん(井上和)を堪能することにはなる(Wセンター制を採用した理由)。私たちがまだ和ちゃんのことをあまり知らないのも相まって、なにかんがえてるのが分からない、本心が見えないアンニュイな表情に心惹かれる。
 しかも眉毛が整ってよりガーリーになったお顔だけじゃなく動作にも格調高い美が宿ってるし。歌心とか絵心とか、そういう表現にまつわる心取り揃えすぎでは(和ちゃんを「見つける」体験ができるのは今のうちだけかも)。

・サビ頭 全員で指揮するんやぁと思った。(それいいとして)今作の振り付けは他の表題曲と比較して動画で見た方が映えそう(静画映えはしなさそう)な渋い動きが多い気がする。

・「人夢ステップ」の是非については、振付自体は別にそこまで悪さしてないと思う(初見時は前かがみで歌い(教訓めいたこと言い)づらくない?と思った)。ここのステップはさくたん(川﨑桜)のが結構好き。
 振付を担当されたのはyurinasiaさんという方(公民館の動画の人だ)で、乃木坂の他にはSnowManのブラザービートも手掛けてるらしい(個人的にSnowManだとブラザービートが一番好き。次点でCrazy F-R-E-S-H Beat)。
 初披露時には「分からなさ」からすぐ軽薄な批判へ移行してしまう速くて粗暴なインターネットの怖さも感じた。

・〈大人になってやりたかったこと〉の次のチャンチャンチャンチャン♪の音ハメが好きなので、そこの腕と足捌きが揃ってると嬉しい(再掲)。

・〈叶うわけがないと諦めた〉のとこのレイドバックしたような振りのセンスが好き。

・そういえばこの曲サビにおけるフォーメーションがあまり変化せず連続体(スイミー)的表現も少ない気がする(それぞれ別個で踊ってる感じ)。
 「線ではなく点(構成要素)で考える」と捉えると詞・曲と凸凹が合ってるとも言えそうかもだったり(?)。

・間奏やアウトロの高速パートとその最後のフワっとした4小節の緩急も独特。どちらかというと後者は理想形までまだ遠そうに感じる(でも今のメンバーで力をつけていけばパフォーマンスの創発も夢じゃないと思うのでスキルポイントの振り方検討してみてほしい)。フォーメーションの動きが小さいこともあって、なかなか従来の子供騙しが利かなそうな振り付けしてる。

・軽率に和ちゃんについて語ってしまったけれど初選抜の5期生たちもちゃんと存在感(主張)があって未来が明るい。

>特にさっちゃん(菅原咲月)が選抜でもダンスをかっちり表現に落とし込んでいてすごいと思った(特に間奏・アウトロの高速パート見てダイナミックで上手くてびっくりした)。〈やりたかったこと〜〉後の音ハメもさっちゃんのが好き。

・やんちゃん(金川紗耶)、まゆたん(田村真佑)、聖来ちゃん(早川聖来)辺りもしっかりダンスの見応えある(あんまり映してくれないけど)。

・松尾ちゃん(松尾美佑)は映るたびに良い仕事してる(個人的に音楽特番でこの曲とセットで披露される楽曲での本領発揮、みたいなものを期待してたんだけどそもそもあんまり特番なかったね…)。MVでも良い仕事してた。

・歌番組でも3列目のダンス全然見せてくれない(顔は映してくれるけど)。

・フルサイズ披露のCDTVライブライブ(ありがてぇのぉ)での2番Aメロの和ちゃんの表情は仰々しいトラックにも合ってよかった。思い悩む主人公に手を差し伸べる側の貫禄がある。
 あとフルサイズだと1サビではまだセンターの2人笑ってないんですね。

・うたコンから?かきさくおてて繋ぎチャレンジ開始(ちなみに衣装も変わり「それぞれが個性を発揮するために〜」の解釈は頓挫)。

(おきゃわの積載量がすごいよ!)

・うたコンの生演奏は割と爽やかで、2番以降の歌詞の解釈(重苦しい夢から解放される)と近いサウンドなのかなぁと感じた(披露したのは1番だけど)。

・Mステは久保ちゃんの代わりに林ちゃん(林瑠奈)がセンター(曲前トークなかったけど「久留美ちゃんの隣の髪長い子が急にすげえ髪切ってる!」と思った人いそう。曲前トークがあったとて○○の卒業みたいな閉鎖的なことしか言わせてもらえてない気もするが)。
林ちゃんの直線的で鋭利な動作がこの曲では新鮮だった。

>しかし結局そもそものワーカホリックな構想は破綻気味だったのかなと感じてしまうこともあって、でもそれを成立させられないのも寂しいので、なんとかうまいことやってくれへんかなぁと思った(インターネットだと怒る対象を間違えている人もいますが。人を俎上に載せるのはなんとも)。

・なんかMステのスタジオ狭くない?

・ストの人たち見て人夢ステップをジャケットでやるのもアリなのかなと思った。

(パフォーマンスの話おわり)

・Venue101の時のツイートだけど。人夢のことちゃんと書きたかったんです。



・丸山健志さんが監督のMVは3月22日(CDTVとうたコンの間)のめっちゃ変な時間にさらっと公開された(どうしてそんな強気でいられるんだろう)。
 サムネは乃木坂の顔を担う2人で、個人的には2人は背中合わせの「共闘」のイメージなんだけど、視覚的効果は必ずしもナラティブに倣うものではないので。

件名に「失格」と書いてお送りくださいのやつ
ここの物理演算好きだった

・めっちゃ退廃的な大学生となんかめっちゃ叱られてる高校生(学力がどうの?)の空想(夢と夢)でストーリーが展開していく。夢の世界ではみんな嘘みたいな笑顔で、そりゃあ怪訝な顔にもなるわ。

・1サビのお話はいつもの何のリソースも割かずにやってる課題解決につながらない姑息的な現実逃避なんじゃないかと解釈しています。

「「ん??」」
「「なんか思ってたんと違う…」」みたいな

・でもやっぱり想像上のパフォーマンスもなんかしっくり来なくて、しばらく思考の海を泳ぐことに。

これぐらい手が広くて空想の世界を彷徨う

・そんな中でたどり着いた自然な笑顔は、今まで適当に夢だと思い込んでいた夢までの道程にあった喜びや共感によってもたらされている。

ずっっと先生に叱られてるけど何したんだ
こういう正規の振り付けじゃないあそびのところで
はじめて笑みがこぼれるんですね

・劇場の座席も純粋な観客としてのワクワクだったり。

みゆせーらええやん
あてにならんこのワクワクこそが本質

・ラスサビ以降の淡い色味にはビビッドな呪縛からの解放も感じて心地良い。

とろみがあって目に優しいペールトーン衣裳

・ラストは朝ドラさんが「上がってきた夢を掴む(重厚な表現)」シーンで終わる。

・MVとしてフロント以外がほとんど映ってない気がするけど、どんなもんなのかしら(フロントの顔だけでも覚えて帰ってくださいの発想?)。
 あとリップシンクは当たり前にあってほしい(日向坂46『One choice』では無かったけど…)。

(MVの話おわり)



見出し画像は夢を二個見た人の桜ですね。

めっちゃ速筆の彼女以外にも、アツい人がいたり、また逆に隙間を大切に平熱で暮らす人もいたりして、おもしろいなぁと思います。

このおもしろさもちゃんと書きたいけどなぁ……

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