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2024年J2各クラブの新体制発表会について調べてみた

皆さんこんにちは、野村です。

2024年のJリーグも各クラブの編成がほぼ終わりに近づき、多くのクラブで新体制でトレーニングが始まっています。

1. 2024レノファ山口FC新体制発表会見

私が応援するレノファ山口は、志垣新監督の元でトレーニングが既にスタートし、先立って1/6(土)に新体制発表会見が行われました。

翌日の凧あげ大会に向けた連凧作成などで、なかなか見る時間を確保できませんでしたが、ようやくアーカイブを見て、私が感じたことは大きく二点。

クラブを取り巻く現状や過去の実績から課題を抽出し、課題を解決するための施策案とKPI(数値目標)を具体的に提示

この点は、これまで特にサポーター目線では見えていなかった部分があったと思っていて、サポーター含めたステークホルダーに対して、明確に示した(細かすぎず適切な粒度だった)ことで、多くの方にとって納得感ある会見になったと思います。

クラブ、スタッフ、新加入選手と出席記者との健全なコミュニケーション

こちらは、昨年2023年のレノファ山口の新体制発表会を見た方の中に、私を含めて違和感があった方がいると思います。新加入選手の特徴がよく分からない(若干ウケ狙いの本人コメント)、記者から質問が出ない・・・など。「おいおい、こんな会見でこのクラブは今年大丈夫か?」と正直感じました。

今年は報道各社と事前にすり合わせの上で代表質問者を決めておき、適度なボリュームの質疑応答で、新加入選手やスタッフの特徴や人柄が分かるコミュニケーションでした。改善が図られたようで、よかったです。

会見の内容は、クロスバーさんがブログに書き起こして下さっていますので、こちらで大枠を捉えていただくことも可能です。私は連凧制作の合間にチェックできたので、非常にありがたかったです。

もちろんYouTubeも是非見て頂きたいです。渡部社長の身長が高いため、いきなり映像から見切れたり笑。葛西強化部長、志垣監督の言葉も非常に分かりやすく、私としては、とても腹落ちした会見でした。シーズンインが楽しみです。

昨年のレノファ山口新体制発表会の後「川崎や町田の新体制発表会はこんなにすごかったぞ」というコメントをいくつか拝見しました。各クラブそれぞれ狙いがあり、新体制発表で "誰に向けて何を伝えるのか" を決めているのだと思いますので、一概にどのやり方が正しいとは言えないかと。(お金のかけ方を含めて)

ただ、自分の応援するクラブのことについてあれこれ語る上で、自クラブの一面だけ切り取り、思い込みや憶測で良し悪しを述べては良くないなと思っています。

気になったことがあれば、きちんと自分で「よそはどうなっているのか」を調べて、その上で「では、レノファはどうなのか」ということを言えるように、今年は観戦記以外のこともnoteしてみようと思います。

2. J2各クラブの新体制発表会比較

ということで、各クラブの新体制発表会はどのような形式で行われているのか、私なりに調べてみました。あくまでも執筆時点(2024/1/11)でWebサイトで調べた情報です。今後各クラブの情報がアップデートされる可能性があること、また、検索に漏れがある可能性があります。予めご了承ください。

調査の前提は以下の通りです。
・レノファ山口との比較という意味で、対象は2024年のJ2 20クラブ
・メディア向けとサポーター向けに発表を分けているクラブもあるが、サポーター目線で情報を得られる発表を前提に調査
・調査する内容は「発表会の名称」「日程」「サポーターの対面参加有無」「ライブ配信有無」「アーカイブ配信有無」

本当はもっと細かく動員数とか内容比較に踏み込めると良いのですが、まだ発表会が終わっていないクラブが大半のため、現時点で調査比較できる概略としました。

生配信やアーカイブについては、1/11時点で不明なクラブも多くありますので、気になる方は各クラブのWebサイト等で最新の情報をご確認ください。

以下にて、調査結果(比較表)のスプレッドシートを共有します。

(1) 発表会の名称

・「新体制発表会」もしくは「新体制発表会見」が14/20クラブ。
・山形、水戸、横浜FCはスポンサー名付き。賛否ありそうだが、マネタイズの仕組みとして、このようなやり方もあって良さそう。
・山形、愛媛、長崎はライトな「キックオフ」という名称。より、サポーター向けという印象。
・名称ではないが、愛媛はトップチームだけでなくレディースチームもキックオフイベントに参加。

クラブによって、年次有無やクラブ名有無などバラバラ。私、名称って「名は体を表す」じゃないですけど、きちんと意味を持ってこだわるべきだと個人的に思っています。

レノファ山口の「2024レノファ山口FC新体制発表会見」という名称は、年次+クラブ名+何をやる場なのか、ということが、名称を見て全て理解できますね。今回の会見内容であれば、ベターなのかなと思いました。

(2) 日程

週末の土日までを一週間の区切りとした際に・・・
・1月第1週 5クラブ
・1月第2週 11クラブ
・1月第3週 3クラブ
・1月第4週 0クラブ
・2月以降 1クラブ

ということで、記事を執筆時点の今週に発表会を行うクラブが一番多いですね。今年、レノファ山口の新体制発表会(1/6)は随分早いなと思ったら、やはりJ2の中では清水エスパルス(1/5)に次ぐ早さでした。

早ければ良いというものではないものの、新加入選手のことなど早く知りたいと思っているサポーターは多いでしょうから、レノファ山口がいち早く発表会を開催してくれたことは、良かったと思います。

2023年は1/22に開催でしたから、クラブスタッフの皆さんが早くから関係者を巻き込んで、入念に準備を進めて下さったのでしょうね。

(3) サポーターの対面参加有無

・参加あり 13クラブ(内、有料チケット制5クラブ)
・参加なし 6クラブ
・現時点で不明 1クラブ

サポーターの対面参加ありとしているクラブは、無料/有料、無料の場合、自由応募/ファンクラブ会員やシーズンシート特典としているクラブに分類できました。

レノファ山口は、昨年は200名抽選で対面参加あり(無料)。今年はサポーターの対面参加なし。来年度以降はどうなるか分かりませんが、誰にどのような方法で何を伝えるのか、という点で試行錯誤があって良さそうなポイントだと思いました。

(4) ライブ配信有無

・配信あり 14クラブ
・配信なし 3クラブ
・現時点で不明 3クラブ

レノファ山口を含めてYouTubeのライブ配信機能を使う予定のクラブが一番多いようですが、YouTube以外のプラットフォームを使用するクラブもいくつか。

徳島はYouTubeのスパチャ(投げ銭機能)付きということで、これは調べた限りで唯一。

ライブ配信を会員限定にしているクラブがいくつかありますが、レノファ山口は、広く一般向けに無料でライブ配信してくれました。ありがたや。

(5) アーカイブ配信有無

山口を始め、既に発表会が終了しているクラブは、公式YouTubeチャンネルでアーカイブ閲覧可能なところがありますが、今後発表会を実施するクラブは、アーカイブ配信の有無が不明なクラブが多いです。続報を待ちましょう。

3. 最後に

まだまだ私自身、レノファ山口以外のクラブがどのようなことをやっているか、アンテナを張り切れていませんが、今後発表会を実施するクラブ、恐らく各クラブの色が出ると思いますので、後日動画で順次見てみようと思います。

既に発表会が終了しているクラブの中で、私は以下の2つのクラブの発表が印象に残りました。皆さんも是非、ご自身が応援しているクラブ以外の新体制発表会にも注目してみてはどうでしょうか。

敵を知ることも、今シーズンを戦う上で大事ですからね!

ブラウブリッツ秋田 2024新体制発表会

秋田の元選手である岩瀬社長が、クラブの歴史を紐解きながら、将来クラブがどのような姿をめざすのか、一人称で語っている姿に引き込まれます。(レノファがシンプルに伝えたこととは対象的に、感情に訴えるプレゼン)

2024 松本山雅FC 新体制発表会

J3ですが、松本は毎年大勢のサポーターが新体制発表会に集結し、チャントを歌って雰囲気を作り上げています。選手も奮い立つでしょうね。


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