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情報の大動脈インフラ〜津々浦々へ

「2040年の未来予測」という成毛眞さんの著書の第一章は、テクノロジーの歩みだけが未来を明るくする。となっている。そして、1章に入る前に100年前のことに触れてからスタートしている。


それはアインシュタインが1922年にして日本で講演をしたという話だ。フランスから日本へ40日という長旅を経て、予定より1日遅れて神戸港に到着した。この船旅は日本の出版社・改造社の招聘を受けて、日本を含めて、パレスチナ、スペインを巡る旅に出た。

前年1921年にノーベル物理学賞を受賞していて、その名声を受けて、招聘された。日本には約1ヶ月半滞在した。

アインシュタインは相対性理論として有名ですが、ノーベル賞の受賞した直接的な理由は、その当時では、解明困難とされていた「光電効果」を解明した功績が、直接的な理由です。

この理論を詳しく説明できる知識はありませんが、簡単に言ってしまえば、日常的に降り注いでいるいわば無尽蔵の「光」がエネルギーになるのではないかという疑問を、実験と数式によって確立させることにより、光によるエネルギーを手玉にすることが出来るようになったということだろうか?


1905年、アインシタインは「光は粒子としても扱うことができる」という光量子仮説を導入して、この難問を解明したと言われています。


人類が火を使用し始めたのは80~50万年前と言われていますが、その後、化石燃料(石炭、石油)時代と共に産業革命が興りました。

なので、アインシュタインの光電効果の実証によって光という大自然に無尽蔵の資源からエネルギーを取り出すことが可能になったと言えるのではないでしょうか。

このような物理学や量子学的な積み重ねが背景としてあり、「光電融合技術」(こうでんゆうごうぎじゅつ)という画期的な技術が誕生し、情報通信の大動脈インフラを国内津々浦々に張り巡らす時代を迎えつつある。勿論、最終的には世界制覇を目指しているとは思いますが、控えめな表現に留めているのかと思います。

この「光電融合技術」による「IOWN(アイオン)」は世界の情報通信をリードする位置にあり、かつての
iモードが世界をリードする技術でありながら、GoogleのAndroid、AppleのiPhoneに奪われてしまった世界シェアを取り返すことが期待されている。

悲願の世界標準を目指すアイオングローバルフォーラムには、NTTの澤田社長は「65社が参加を検討していることを明らかにした。米マイクロソフトのほか、仏オレンジ、米ベライゾン、台湾の中華電信など海外企業が55社を占める。通信網から端末まで光を使うことで膨大なデータを迅速処理するIOWN構想に賛同する多数のグローバル企業が設立時に名を連ねそうだ。」
他に、NTT、ソニーグループ、intel、Nvidia、Oracle、富士通、トヨタなどそうそうたる企業がメンバーとして名を連ねています。


詳しくは下記URLからどうぞ。さ


2030年の実行を目標としながらも、来年2025年の大阪万博でそのプロセスを具体化して観せるようです。万博に対するネガティブな意見もありますが、日本が誇る技術的成果の一端をパビリオンにて展示できる輝かしい場でもあります。

NTTは次のように述べています。
パビリオンの名称は「NTT Pavilion "Natural"(仮称)」で、展示するサービスには次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」を活用する。 会場内外を高度な通信技術でつなぎ、映像や音声、触覚、においなどの空間や感覚を遠隔で体験できるようにする。

楽しみですね。


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