カレー屋巡りが趣味とは決して言わないよ
家や学校で食べていたような「カレーライス」じゃないカレーを食べるようになったのって、割と最近な気がする。スパイスカレー、というジャンルで合ってるんだっけ。
でも気づけばけっこうな頻度で食べるようになっていていて、だんだんと好きなお店も見つかった。カレーマニアの人が怖いから「カレー屋さん巡りが好きです」とは口が裂けても言えないけど。
初めてスパイスカレー的なものを食べたのは、下北沢の旧ヤム邸だったと思う。ここは有名なだけあってお店の居心地もよく、もちろんすごく美味しい。そしてなによりメニューの名前が長い。
肉、魚介、香辛料、野菜、果物、あらゆるものが最低5種類くらい組み合わさっているから、メニューを見ても食べるまでどんな味がするのかよくわからない。
食べたら食べたで、お恥ずかしながら全ての食材の味や風味を感じることはできていないんだけど「たぶんこれの風味が効いている……!」みたいなことを言いながら食べるカレーは楽しくて美味しい。
下北沢にはいろんなカレー屋さんがあるけど、結局ここに行きたくなってしまって、何度も足を運んでいる。
人気店の旧ヤム邸よりもっと混んでいるけど、より一層信頼しているのは代々木上原のハルダモンカレー。
あまりにも行列するもんだから、何度隣の真鯛ラーメン屋に行こうと思ったことか。
それでも並んだ先でここのカレーにありつけると「ああ並んでよかった」と思うし、また「多少並んでもいっか」とか言いながら来てしまうんだ。なんだろう、とにかく味のバランスがいいのかな。
見たことのないような組み合わせなのにどこか惹かれるルーがメニューに並んでいて、盛り付けられている付け合せの種類が多めで、でもそれがひとつひとつぴったり合っていて。
あとは平らなお皿がかわいいなと、いつも思う。
でも代々木上原で行列せずに美味しいカレー食べたかったら、喫茶バーナイマに行くのもいいと思う。素揚げ野菜のカレーが美味しかった。たしか焼きカレーとか、そういう変わり種もあるからすごく迷う。
あと参宮橋のRAJAも大好きだから、いつも1人でホールを切り盛りしているお母さんに「時間かかるんだけど大丈夫ですか」と聞かれるけど「大丈夫です」と言って入る。
スパイスカレーについている紫玉ねぎの酢の物みたいなのが美味しいと教えてくれたのはこの店だった。凝ったカレーもいろいろあるけど、バターチキンカレーが好き。
インドカレー屋で食べる甘くてこってりした感じともまた少し違って、ちょっと辛さがあって、非常にいい。
北参道のサリューとか南新宿のムーンボウもよかった。サリューはカレーだけでなくスイーツの評判がいいお店でもあるので、プリンやチーズケーキを一緒に食べてみると満足度が爆増する。
こだわりのカレー屋というよりカフェのような、広くて明るい店内の雰囲気も好きだった。
ムーンボウは、シンプルにチキンカレー一種類のみをカウンター席でバクバクと食べる店。メニューたったの一種類で戦ってるんだもん、そりゃ美味しいよ。
「うちはごはんの量、けっこう多いんですけど標準で平気ですか?」と店主さんが気を効かせてくれたんだけど、お腹ペコペコだった私は「標準でいいです」と言って、お腹はち切れそうになった。
次行ったら少なめにしてもらうと思う。
渋谷のエリックサウスマサラダイナーもだいぶ前に一度訪れたはずなんだけど、味のことは忘れちゃった。
その日はカレー食べたあとにミヤシタパークでパフェを食べ、ヒューマックスシネマかなんかで映画を観て、映画はあんまりおもしろくなかったんだけど友だちと「あんまり面白くなかったね」と言いながら帰ったことだけ覚えてる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?