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食べ物への重い愛情

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自炊記録、最高だった外食、スイーツとの出会い……とにかく「美味しい」が好きな人と共有したい話をまとめています。
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後先考えずチキン南蛮

後先考えずチキン南蛮

なんとなくむしゃくしゃした気持ちで、とにかくお腹をぱんぱんにしたいときはチキン南蛮定食を選択する。

これを選んだ日の午後は、もちろん眠くて眠くてパフォーマンス落ちまくり。

でもそんなことはどうでもいい。後先考えずにとにかくお腹を満たすのがチキン南蛮定食の役目だから。

人生でいちばんだと胸を張って言えるチキン南蛮定食は、渋谷の魚山亭にある。揚げた鶏がタレにしっかりと漬け込まれて、じゅわじゅわに

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かき氷警察は止まらない

かき氷警察は止まらない

私にはかき氷を一緒に食べるためのパートナー・かき氷パートナーがいる。かれこれ10年くらい一緒にかき氷を食べてきた。

かき氷ブームが始まったのは、私が中学生くらいだったときだと思う。台湾からアイスモンスターが上陸したり、韓国からソルビンが上陸したり。

それまで「おばあちゃんちのかき氷機で削ってカルピスの原液をかけたかき氷がいちばん美味しい!」と思っていた私は、衝撃を受けた。

かき氷パートナーと

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「何系」でもないごはんを食べたいんですけど

「何系」でもないごはんを食べたいんですけど

食事場所を決めるときに発生してしまう「何系食べたい?」という会話。私もやってしまう。

でも「何系」で括られた途端にこぼれ落ちてしまうジャンルのごはんたちがある。

そんな「何系」でもない、ただいい感じのごはんを、私は食べたいんだ。本当は。イタリアンでも和食でも中華でもないやつを。

たとえば代々木上原にある終日oneのルーロー&バーソーが乗ったごはんのプレート。

この食事自体は台湾料理風かもし

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ドーナツの引力には逆らえない

ドーナツの引力には逆らえない

ドーナツとの思い出は、楽しいものばかりじゃない。

小さい頃、親が「次の日の朝ごはんのために」と買ってきてくれたパン屋さんのドーナツが、翌朝にはどうしても油でベチャベチャとしてしまって実は少し苦手だったこと。

中学生のときに「ミスドでドーナツ何個食べれるかチャレンジ」をやったら、油の匂いが無理になってしまって5個しか食べられなかったこと。(胃の容量はまだ空いてるからそのあとミスドの担々麺を2杯食

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みんながカヌレのことを忘れても

みんながカヌレのことを忘れても

大学の近くのパン屋に売られていたカヌレを、しょっちゅう朝ごはんとして1つ買っていた。

小さいのに、ギュッとした生地と程よい甘さでかなり高い満足度を得られる。1限を受けるでっかい教室のうしろのほうで、カヌレをかじりながら講義を受けたりしてた。

そのとき足繁く通っていたパン屋はブルディガラ。

それから数年するとカヌレが流行り始め、私はすでにブルディガラが近かったキャンパスとはお別れしていた。

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「サロン・デュ・ショコラ」というチョコ界のコミケ

「サロン・デュ・ショコラ」というチョコ界のコミケ

サロン・デュ・ショコラの会場である新宿伊勢丹に開場30分前に到着し、574番の整理券をもらった。前には573組待っているらしい。

毎年バレンタイン時期に開催される「サロン・デュ・ショコラ」は、世界中からありとあらゆるチョコレートが一ヶ所に集まる祭典だ。

さすがは大人気のイベント。なんだかんだで入場までの待ち時間は90分ほどかかった。

いざ会場に入ってみると、そこには普段お目にかかれないような

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コメダ珈琲に言いたい放題する

コメダ珈琲に言いたい放題する

①いまどき、1人で訪れても4人席に通してくれて、ずっと座っていても許される店って、コメダ珈琲だけなんじゃないか。デカくて赤いソファ席、永遠に消えないで。Wi-Fiとコンセントも、そのままお願いします。

②コメダの定番ドリンク、コーヒーゼリーとコーヒーが合わさっていて、ホイップが乗った「ジェリコ元祖」。おいしいからたまに飲むけど頼むとき「ジェリコ元祖」っていうのが恥ずかしい。「元祖ジェリコ」だった

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カレー屋巡りが趣味とは決して言わないよ

家や学校で食べていたような「カレーライス」じゃないカレーを食べるようになったのって、割と最近な気がする。スパイスカレー、というジャンルで合ってるんだっけ。

でも気づけばけっこうな頻度で食べるようになっていていて、だんだんと好きなお店も見つかった。カレーマニアの人が怖いから「カレー屋さん巡りが好きです」とは口が裂けても言えないけど。

初めてスパイスカレー的なものを食べたのは、下北沢の旧ヤム邸だっ

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胃袋まだまだやれるぜ

胃袋まだまだやれるぜ

朝起きて、即シャワー。昨夜シャワーをサボったから。

髪を乾かそうとしたら、異常に暑くてすごい汗をかいてしまった。真夏を思い出す。いや、真夏はドライヤーのとき冷房をガンガンに効かせているからこんなことにはならない。

11月だし、流石に冷房24度にするのは変だよね……などと思って冷房をかけずにいたらこんなに汗をかいてしまっているんだ。こんな11月はおかしいよ。

ヤクルトを飲んでから化粧をしていた

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江古田(えがお溢れる この街 だいすき)

江古田(えがお溢れる この街 だいすき)

「バトー」というお菓子屋さんのキャラメルバタークレープがどうしても食べたくて、江古田駅へ。初めて降りる駅だったし、なんなら西武池袋線に乗るのも初めてだった。

14時から開店するバトーに向かう前に、昼食に「パーラー江古田」でクロックムッシュを食べる。パンと、チーズと、ホワイトソースのこってりした組み合わせがおいしくないはずないもんね。とくに寒くなってきた季節にはぴったりだと思う。

そのあとガチャ

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ネクタリンのギャンブル性

ネクタリンのギャンブル性

どれだけ暑い夏を憎んでいても、この時期にスーパーに出回ってる果物のことは大好きだ。大好きすぎて、果物日記が書けてしまう。

さくらんぼ1人で家にいるときは買わない、食べない。なんか、コスパ?とかが1番悪く思えてしまうから。あと、「美味し!!」とびっくりすることがあんまりない気がする。果物には基本びっくりさせてほしいと思ってしまっている節がある。求め過ぎかもしれないけど、逆に言うと私はとても簡単にび

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杏仁豆腐と自意識

1人でランチブッフェを食べたなんて白状するのが恥ずかしすぎて、「パスタを食べてきました」と言った。

「お昼何食べたの?」と聞かれた時の返答は用意していたので、非常にスムーズだっただろう。

いつもバイトの昼休憩には複数人でランチに行くのだが、昨日は珍しく1人でランチに出ることになったのだ。

行き先を決めてから歩き出せばよかったが、何が食べたいのかよくわからない日だったので適当に歩きだしてしまっ

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お砂糖とバターこそが誠実

最初に「玉ねぎを茶色くなるまで炒める」という工程の入っているレシピは間違いなく美味しいが、苦しい。

昨日は作るのがめちゃくちゃ面倒くさいけどめちゃくちゃ美味しいかぼちゃのポタージュを作った。

このレシピは炒め玉ねぎだけでなく、かぼちゃの皮を取らないといけなかったのもでかい。だって、かぼちゃの皮って、食べられるのに。

より一層の美味しさを求めて食べられないわけではないものを排除するような工程を

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つまらない食生活で思い知る

つまらない食生活で思い知る

ダイエットを始めて、コメダ珈琲でカロリー表とにらめっこしながら注文をするようなつまらない人間に成り下がってしまった。

カロリーと、それに対して得られる満足感を予想して、注文を決める。

いつもならサンドイッチなどをもりもりと食べるのだが、昨日選択したのはビーフシチューとミニサラダ。ビーフシチューが美味しかったのと、吟味の甲斐あってかなり満足感は高かった。

コンビニでは、ノンスイートラテとかいう

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