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嘘つきになりたい

「疲れると、甘いものが欲しくなるんだよね」

彼女はそう言ってジュースを手にとった

 

檸檬 いちご

 

すっぱいものも入ってるその飲みものは

彼女にとって「甘いもの」なんだ

 

女子って男と比べると

すっぱいの平気だよなって思う

男の僕は苦手

 

「それ、僕も好き。おいしいよね」

と、嘘をつきたい

 

笑ってくれるかな

どんな言葉を返してくれるかな

 

笑顔が見たくて

僕と話してほしくて

嘘をつきたくなる

 

現実の僕は

緊張してしまい相づちしかできない

 

僕は嘘にすら辿りつけない

 

恋のせいで生み出したい嘘

恋のせいで嘘に辿りつけない僕

 

恋のせいで僕は僕が嫌い

恋のせいで僕は君が好き


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かつてブログにのせていた詩です。加筆修正してnoteに引っ越しさせました。

この詩は詩集にものせたのですが、詩集を買ってくださった男性の方によく「この詩が好きです」「この詩が印象的」と感想をいただいてました。「詩も男性と女性で好みが分かれたりするのかなー」と思ったことを覚えています。


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