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仮面の下で反骨精神が目を覚ました日

ふと思い出してMBTI診断をやってみた。
多分、半年ぶりくらい。3回目か4回目かの診断。
こんな質問あったっけと思いながらも回答が終わり、画面に表示された診断結果は…

提唱者 INFJ-T

うん、変わってない。
もう本当に私の性格はこれなんだろうと思う。
忘れた頃にやってみて同じ結果なんだから。

実際、INFJ-Tがどんな性格かを調べると思い当たることが多すぎる。客観的に、そして的確に言い表されたことで、自分はこんな人間なんだと自覚した。


少し前に印象派の展覧会に行った。
別に芸術のことはよく知らなくて、印象派といえばモネ?くらいの知識だけど、モネの絵は色合いやタッチが好き。
今年の初めに名画のカレンダーをいただいて部屋にかざってみたら、なんていうかすごくいい、それだけで生活レベルが数段上がった感じがしたので、気に入った絵があればポストカードとか買おうかな、くらいの気持ちで行ったのが正直なところ。

平日朝イチの上野公園は平和で穏やかだった。
有給の過ごし方としては上出来すぎて、大人な一日になりそうな予感。
次々と降ってくる仕事から一瞬離れて頭をカラにしようと思って美術館に入ったが、まさかこの後絵画から目が離せなくなって頭がいっぱいになるとは、この時は思ってもいなかった。

ど素人なので印象派について書くことは避けるが、館内の説明書きを読みながら、私はずっと同じことを考え続けていた。

"めちゃくちゃロックでかっこいいじゃん"

世間で好まれているものや正しいとされていることとは違っても、自分の信念を貫き、行動し、結果的に世に認められる存在となる。
最高にかっこいい。

私は音楽のジャンルでいえばロックが好き。
普段はわりといろいろな曲を聞く。流行りの曲には流行る理由があると思うし、エンタメとしての音楽も嫌いじゃない。
それでも心を揺さぶられるのは、いつだってロックだ。

苦しみ、悲しさ、やるせなさ、絶望。
そんな気持ちに寄り添う優しさがロックにはある。
どんなに苦しい日々でもまた明日も生きていこうと思えるのは、これまでに乗り越えてきた過去があるから、そしてそんな時必ずそばにロックがあった。

ロックには、現状を打破して切り開いていく原動力を感じる。
これから私は印象派の優しい色使いや明るく穏やかな絵画を見ると、奥に秘められた反骨精神を感じる気がする。


冒頭の話に戻るが、INFJ-Tがどんな性格かを挙げるとざっとこんな感じ。
・理想主義で正義感が強い。頑固で譲らない
・洞察力が高く、共感性に優れている。
・他人の気持ちに寄り添う。
・協調性が高く仲間と協力することを重視する。
・人との交流に疲れやすく、内向的。
・自己犠牲で自己否定的。

すっごくよくわかる。
結構頑固なのに周りとの協調性を大事にするところとか、矛盾してるようにも思えるけど思い当たる節がありすぎる。
ああ今この人はこういう言葉が欲しいだろうなとか考えて実際やっちゃうし、それで平和に過ごせるなら一番いいと思ってる。
でも間違ってると思ったらどうしても言いたくなって、(言葉は選ぶけれど)伝えないと気が済まないこともある。

よくよく思うと本当に面倒で厄介な性格だ。
それでも、年月を重ねるごとに自分の味方を増やして居心地のいい空間を作っていくことを楽しむこともできるようになった。

昔からの友達とは今となっては飾らずに話せるし、支えあえる。
音楽は聴けばあの頃の気持ちを思い出させて寄り添ってくれるし、ライブは明日を生きるためのエネルギーを与えてくれる。
山に行けば自然の壮大さと自分の小ささを感じて悩みなんてどうでもよくなる。

普段は仮面をつけていることが多いけど、でも自分の「好き」に嘘はつかない。その強さはこれからも持っていたい。

展覧会で私はポストカードを何枚か購入した。
その中の一枚を、玄関の扉の内側に貼っている。
毎日必ず目に入るその絵をお守りにして家を出る。

2024年3月
nolan


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