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追悼

 先週の金曜日に職場のスタッフが、闘病の末に永眠された。

3年前に遡り、彼女はある上司らから、パワハラまがいの行為を受けて、何度も退職を言ったが周りに止められて、そのまま踏みとどまった。

その頃から、ストレスを抱え、胃の調子が悪く、なかなか診察するまでにはなっていなかった。ストレスから来るものだからと、受診しなかったのだ。

それが、ホントに災いした。看護師と言う職業であっても、自分のこととなると分からないもの。

受診した時には、既に手遅れで余命1年と言われていた。それも最近、私は知った。

絶対に自分では、弱音を吐かない、明るい性格。

患者さんにも人気があった。

スタッフに隠して、3年も闘病した。

あんなにお酒が好きな人だったのに、最近の1年くらいはお酒の席にも来なかった。

半年くらいは入退院が増えて、休むことが増えてしまった。

最期は、げっそりと痩せて、ウィッグを着けて、仕事に来ていた。

『家にいても寝てるだけだから…』

『仕事に来てると気が紛れる』

そう言いながら、しんどい身体を這ってでもきていたんだろう。

周りは医療従事者ばかりの職場、分かってないスタッフは誰もいなかったはず。

最後に仕事を一緒にした時、立ってられずにフラフラだった。

『部長がね、みんなが気を使うから、休みなさいって』

残念そうに私に微笑んだのが最後の姿だった。

それから、2か月…

よく頑張ったね😊

私は穏やかな顔の彼女に声を掛けて、サヨナラした。

愛犬のボスと天国で会えたらいいね~👼🍀


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