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自然のこと74 | 春分。135度線上の楽園パラオ。

Nature Good Modeとは
ある地球の定点から、その瞬間の刻々と移りゆく自然の風景を、 額縁のように切り取った時空間映像。めぐる時とともに第三惑星地球の時空間を美しい映像で綴っていきたいと思います。 二十四節気に身を寄せ、季節の移り変わりを感じ入りながら地球の目覚めを撮影しています。

東経134〜135度線上に位置する、南太平洋に浮かぶパラオ共和国は「ミクロネシアの箱庭」と称されほど美しい島国です。350ほどの島々から成る国ですが、人が住んでいるのは9島で全人口は18,000人ほど。日本からは不定期ではありますが直行便も出ており、4時間半ほどで到着することができます。

1919年、第一次世界大戦後「パリ講和会議」により、パラオは日本の委任統治領となりました。日本はパラオの発展を促進するため、農業やインフラ設備の整備に注力し、自給自足を実現するためのいくつもの取り組みを第二次世界大戦終了までの約25年のあいだ行ったといいます。戦中、日本軍が不利な状況になったとき、中川州男守備隊長の命のもと、千人に及ぶパラオ島民を島外へ連れ出し、何も聞かされぬまま不満を募らせる島民が終戦を迎え翌々年に島に戻ってきたとき、一万人もの戦死した日本兵の遺体があったという。「日本軍は、ペリリュー島民を全員を疎開させることで島民を保護してくれた。島民に死傷者は出なかった。日本軍への感謝は何年たっても忘れない」と、ミノル・ウエキさん(当時の駐日パラオ大使)の言葉が残っている。そうした歴史の背景から、1994年10月に正式に独立を果たし国民投票で選ばれた国旗は「日本が太陽で、私たちは月だ。私たちは日本がいて初めて輝ける。月を中央にすると日本の色違いになっておこがましい。中心から少しずらそう」といった議論がなされ、多数の候補の中から現在の国旗が選ばれたといいます。

現在もパラオの公用語の中に日本の面影をみることができ、日本語が由来となった言葉がパラオの公用語の中に1,000語近くあるとも言われ、現地で「ありがとう」と声をかけると「ドウイタシマシテ」と返答があったり、乾杯などは「ツカレナオース」と音頭をとったりと日本への親しみを感じられます。

今年の春分、閏年にあたるこの時季に、私は特別な思いを抱いている。Nature Good Modeの旅は、丸三年が経ち、四年目に突入した。その公転のサイクルが、私に時間では測ることのできない刻む時の流れを教えてくれる。楽園パラオで迎えたこの瞬間は、まるでひとつの贈り物のようだった。大きな区切りの到来を感じながら、海に向かってまっすぐ伸びる参道のような一本道の先っちょから、180度以上に広がる透き通るオーシャンブルーの大海原を眺め、心地よい潮風とともに、大いなる宇宙の時代が幕を開けることへの決意と祈りを捧げた。

▷情報提供
Rashix | Nature Good Mode

▷Location ​Data:
緯度経度: 7° 29’ 25” N / 134° 38’ 22 "E
カメラ角度: 90° E / 標高: 10m / 気温: 25℃ / 湿度: 93%
時空間: 2024.03.20.5:00〜7:04 AM

▷Access:

▽Production Cooperation
HELIO COMPASS 地球暦®

▽Snap:

Kenji "Noiz" Nakamura ©️
Kenji "Noiz" Nakamura ©️

本節も、最後までご覧いただきありがとうございます。
All for the next Dimension.


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© Nature Good Mode / HELIO COMPASS 地球暦®

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