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SNSの自殺相談をどう思うか? いいぞ、もっとやれ

厚生労働省は28日、若者の自殺対策となる会員制交流サイト(SNS)を使った相談事業のガイドラインを発表した。

相談するツール

これを機に、SNSの相談が増えるといいと思う。

「いやいや相談は対面だよ」と思う方がいるかもしれない。

自殺しよう考えていて、援助希求する能力が低下している人に、その機会をつくれというのは、酷な気がする。

まず、対面のカウンセリングの予約が面倒だ。
それに、弱っている今、このときに相談できない。先のことなんてわからない。予約の日に、気分が沈んで行けないこともあるだろう。カウンセラーが合わないこともあるだろう。

「せめて電話だよ」
最近、あなたは電話してるだろうか?
LINEなどのテキストより、声音などの情報は多いかもしれない。けど、普段利用しないコミュニケーションツールは敷居高くないだろうか? 普段使わないコミュニケーションツールであれば、緊張してしまうかもしれない。

やはり生活の中で、接触が多い、SNSでの相談の窓口があるといいだろう。

誰が相談にのるか?

家族や友人が相談にのれるなら、こういう相談なんていらないと思う方もいるかもしれない。わけのわからん相談事業にお金をかけるな、と感じている方がいるかもしれない。

あなたなら、弱った友人の肩を抱いてあげれるのかもしれない。

本当だろうか?

助けたい友人の姿が見えないこともあるだろう。
「相談あるんだけど」というメッセがきて、「今日は仕事忙しいから無理だわ」と断ることはないだろうか? 本当に必要なのは、肩を抱くことではないかもしれない。話を聞くことだったり、少しお金を貸したりすることが正解かもしれない。

あなたにも、適切なタイミングで、適切な行動ができないこともあるのだ。SNSの相談は、あなたの家族や友人にとっても必要かもしれないのだ。

SNSの相談事業やればいいじゃん

実際に始めようとすると「前例がない」「ガイドラインがない」
「失敗したらどうする? 誰が責任を取る?」という声が噴出するだろう。
そういう意味で、今回のガイドラインを厚労省が示したことは、大きな意味があると思う。

実際に相談事業に興味がある方、SNSの相談に興味があれば、以下の本をオススメする。SNS相談を実際に自治体が実施した例がある。

SNSカウンセリングをやろうとすると予想される様々な反発に対する
「なぜやるのか?」
に始まりメリット、デメリットの説明がある。やる意義に関する数字、統計に関する記述が続き、固有の相談技術、運営に至る実施手順の記載もある。自殺相談、カウンセリング関係者だけでなく、一般のチャットによるサービスを提供している事業者の方にも参考になる本だと思う。

自殺対策における SNS 相談事業(チャット・スマホアプリ等を活用した文字による相談事業)ガイドライン

https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000494485.pdf


いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。