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EMDR、私には効果がありそうなので、また行こうと思う

EMDRは、パニック障害などの効果があるとされる心理療法の一つだ。

受けてみた感想を書いておく。

受けた感想

・効果はあると思う(私にはあった)
→パニックとまでいかなくても、緊張しやすい場面があるなら、過去の記憶に縛られているかもしれない。そういった緊張に悩まされているなら、それが解消する可能性があると思う。

・スキルがある人が丁寧にやってくれると安心
→丁寧さを感じない、合わないと思ったら、やめて次を探したほうがいい。

受けた理由

小学校のサッカー部時代、当時の監督は、よくビンタをし、尻を蹴り上げるような人だった(蹴り上げといて、「はしれー!」とかないよね・・)。

大学生以降、就活や転職の機会など、過去に遡って自己分析をする際、どうもこの頃の記憶のせいで、高圧的な人を受け付けなくなったように感じていた。その嫌な感じを、私も近親者に与えることもあったように思う。それを何とかしたかった。

EMDRということがあるのは、何年か前、NHKの番組で知った。

訓練を受けていない素人が勝手にやっていいものではないだろうが、私は、この小学生時代の記憶による悪影響をどうにかしたく、番組が終わった後、一人で、眼球運動に合わせて、この時の記憶を思い出す作業をした。

結果、一時的にだが、すごく対人するときの緊張が楽になり、客観的な記憶として処理されたように感じた。

効果を感じていたが、すぐ飛びついたわけではない。先の番組は、2013年の放送らしい。再放送で見たとしても、5年以上前だろう。すぐに行かなかったのは、こういった療法には、訓練も必要だろうし、あたりはずれも大きそうと思ったからだ。眼球と脳の関係は関係ありそうだが、下手なことをして、ダメージになることはないのだろうか? そういう心配もあった。

大きな期待と不安、そのギャップが大きく、気軽に行ってみようという気が起きなかった。

とはいえ、ミッドエイジクライシスな最中、気分の落ち込みを感じていることもあり、いくつか手段を試すことを決め、その一つにEMDRをやってみることを決めた。決めてからすぐネットで調べた自宅から通いやすそうな場所を予約した。

受けた内容

事前に、過去の記憶について、学生時代から大人になるまでの浮き沈みについての共有する時間があった上で、今回の 70分程度のセッションとなった。
(いくつか沈んだ時期があるなら、古いほうの記憶からやるらしい。)

現在では、眼球に頼らず、左右の刺激があればいいということで、眼球運動ではなく、手への左右の振動を定期的に起こす装置で行なった。

まず、
・過去の情景を想像することへの質問
・その場面を想像する
・それに合わせて振動を感じる。

続いて、
・そのときの感情を客観的に捉える質問
(大人として、今の自分が声をかけるなら)
・これらを一つ一つ、質問されその感情に浸りながら、手に振動を感じる。

順番に行っていく。

最終的には、その監督に対して、
・今、どう感じるか?
・いま、大人の自分が同じような場面に出会ったら、どういうことができるか?
ということを考え、
今なら対処ができそう、あれはNGな行為で自分は責任がなかったこと、
を確認するまで、丁寧に問いが繰り返されていく。

終わってみて

最近、気分の落ち込みが大きかったが、この日から、「空って高かったんだなー」とか、まとわりついていた閉塞感自体も軽く感じることができた。無敵感すら出てきて、これはこれで危ういなぁ〜と思った矢先、家庭内のあれこれで万能感は粉砕。でも、さらに数日経って、まだ効果は感じられている。

ただ、やはり、スキルがある人が丁寧にやることが大事だと思ったので、相手が丁寧さを欠いていたり、合わないなーと思ったら、やめて次を探した方がいいと思う。

もしこのカウンセラーさんが当たりだったとしたら、5年あまり逡巡したご褒美的な出会いだったと思いたい。今後、もう1、2回、やってみて、他の記憶の処理を試してみようと考えている。

今、私が感じている程度の効果があるものなら、もっと広がってほしいなぁ。あまり心理療法を人に勧めることもしないし、拡大に手を貸そうとも思わないが、これは、もっと広がっていいし、手軽に行える形にするために、取り組んでもいいものだと感じている。

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。