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風の竹ばやし

それなりに生きてきたので、楽しい事や哀しい事、心に残る景色や忘れられない情景なども、それなりに思い出として記憶されてきました。

もう、むかしの話しなんですけど…。
「繊細な人」には ほど遠い私にも、諸事ことごとく煩わしく息をするのも
めんどくさいような時がありまして…^^;
そうは言っても、しないと苦しいので 息はしていましたが ∵ゞ(´ε`●) 
死にたいとは思わなかったけれど、生きたいとも思わず…。 
そんな自失喪心の私などには目もくれず、時は淡々と過ぎていきました
(;´Д`A

自分は常々後悔をしない生き方をしている! などと ほざいていたけれど、
そんなのは嘘で… ほんとうは 自分で自分の首を絞めたくなるほどの後悔にのた打ち回り、消すに消せない記憶を恨みながら生きていたんです^^;
情けなくなりました。そして情けない自分を恥じ、街を離れました。



ぽつぽつとあった民家も姿を消した頃の、いわゆる村ハズレに、
観光地などの立派な竹林とは比べ物にならない、むしろ竹藪に近いような
竹ばやしがありました。
陽に煌めくその竹ばやしは 吹きつける風のなか、しなやかにあらがっていました。
生きているかのような、葉のざわめき…  砂まじりの風が 頬を打つ。

天の声は聞こえなかったけれど、その竹が揺れる様を腑抜けた阿呆のようにぼんやり眺めているうちに、何やら少しづつ気力が湧いてきまして…。
生きる手がかりなんて、どこに転がっているか分からないものです。
これか? 竹藪? 竹ばやし? 風? 大丈夫か?俺… (;'∀')

風に揺れる竹ばやしを眺めて前向きになれる自分が、可笑しくて…。
俺の心とは、なんと他愛もなく安上がりなのだろう、と思いました。

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猫は あくびをひとつすると、気は済んだか? さぁ、行くベ… と言った。ん? おまえ あの時ベンチで寝てたやつか? てかおまえ、喋れたの?
なんであん時、黙ってたん?
眠かったんだよ!(-_-)
どうも見覚えのあるガラの猫だと思った… (・・;)
ガラ、言うな!!  模様と言え、模様と!☆(*`ェ´*)☆

…海……… 白い ………… ( ̄  ̄;) 
ん? なにブツブツ言ってるん?
あ? あぁ…   消したくない記憶だってあるんだよ。
そうかい。まぁ、あんたの記憶なんざ、どーでもいいんだけどな、
良くも悪くも思い出は、自分だけの生きた証だからな。
ほぅほぅ…  猫にしちゃあ、いい事を言うやん ( ̄ー ̄)
うるせーよ☆(*`ェ´*)☆  さっ、行くべ ♪ 


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