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3.11は終わらない。

弊社では
『The Days After 3.11』という
動画・記事配信を行っています。

そこで、
なぜ今さら3.11?
・なぜ当時のことではなくその後のこと?

について書きたいと思います。

ふくしまとの関わり

2011年に両親が転勤で奈良からから福島に引っ越しました。
3月末の予定でしたが、東日本大震災の影響もあり、4月中旬と少し後ろ倒しにしたそうです。

当時、私は商社マンで海外赴任のため
上海にいました。
両親が福島に引っ越すということもあり
東日本大震災は自分ごとのように感じ、
また両親も現地の状況を
逐一報告してくれていました。

海外にいて特に感じたことは、
情報がほとんど入ってこないこと。
周りにいた中国人スタッフの方々も
とても心配してくれてました。

それからしばらく時を経て、
ある「きっかけ」で
福島と関わることになりました。
当時、福島で事業を手掛けようとしている
企業からお声掛けいただき、
地方創生プロジェクトに取り組む
メンバーの一員して参加しました。

この際、具体的なプロジェクトがあった訳ではなく、ブレストやプロジェクト案をメンバーと考えるようなことを1年近く行っていました。

結論から言うと、
このプロジェクトは途中で中止となりました。
ただ、わたしたちはプロジェクトで知った地域や周辺に足を運ぶことで色々な思いや感情が芽生えてきました。

その地域とは、
“福島県双葉郡浪江町(なみえまち)” 
です。

浪江町の震災遺構請戸小

“浪江町”、
と言われてもピンとこないと思います。
私もかつては同じでした。

DASH村、
と言えば知っている方が多いかも?
某人気アイドルグループが、
「日本地図にDASHの文字を載せる」
ことを目的に、新たな村落を作るプロジェクトとして2000年6月4日にスタートした番組です。

ちょっと待てよ!
この番組がスタートした日、
私と同じ誕生日ではないか!
何か運命的なことを感じました。
そして浪江町や近隣の浜通りの現状を知るうちにどんどんドンドンと思い入れが強くなってきました。

浪江町は3.11以降、
6年間も人が住めなかった地域です。
今も9割ほど住めない地域が残っています。
俄然やる気が出てきました。
使命を感じました。
これまでの自分の集大成として
全集中でやっていこうという意識が生まれ、
それはメンバーにも拡がっていきました。

浪江の空

IKIGAIを感じた、人との出逢い

浪江町、
近隣市町村、
また地震・津波被害のあった岩手や宮城
にも何度も足を運び、現地の人たちと対話を重ねてきました。

そこで、「生きるエネルギー」を
ビンビン感じました。
震災から10年以上経ってはいるものの、
未だ過去のことを思い出したくもない
方々も沢山いらっしゃいます。
非常に理解できます。

その一方で、前向きに、必死に、
動き続けている人たちもいます。

逆境力、Resilienceだ!

ちょっと待てよ!
むしろ都会や先進国では生きがいややりがいを
見いだすことができず、苦しんだり悩んだりしている人たちが増えているのではないか。

一方、福島では普通なら諦めたくなるような
現実を前にして、困難を跳ね返そうと
前進している人たちに出逢いました。

地震
津波
原発事故による放射線汚染
風評被害
など信じられないほどの壁や苦悩があるにもかかわらず、何とか乗り越えようとしている
人たちがいました。

いまの時代に必要なこと?

弊社の佑佳さんは
storyteller(ストーリーテラー)で、
物語を紡ぎ出すことが上手です。
そしてイラン人のSaraさんは、イランという国柄もあり独特の視点を持っています。

ある日、そんな二人と雑談していた時のこと。
海外では、
「生きがい」を表す「ikigai」が
話題になっていることをSaraさんが教えてくれました。

どうやら、アメリカ・スペインの方が執筆した
「ikigai」
の書籍が世界的ベストセラーになっていて、
大学の講義やコーチングなどでも使われているらしい。
そして「ikigai」が英語として定着してきているといいます。

この「ikigai」というコンセプトを知って、
人生が変わったと言う人が出てきているとのこと。

ならば、
このコンセプトを実践している人たちに密着して、
『情熱大陸』や
『プロフェッショナル 仕事の流儀』
のような地域・一般人に特化した
ヒューマンドキュメンタリーを作ってみよう!

と言うことになり、
『The Days After 3.11』
をスタートさせました。

佑佳さんが纏めた記事はこちら。

とは言っても
まだ始めたばかりで課題だらけ。
いいアイディアなどは
積極的に受け入れていきたいので
ぜひコメントいただけたら嬉しいです!

それでは今日も良い1日を!

影響を受けた書籍その1
影響を受けた書籍その2

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