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子育てする親の3パターン

ニュージーランド在住で、総合診療科医、ライフコーチ、Havening technique ®️プラクティショナーなどをしています。

私は

  • 子育てを通して、親も成長する様な子育てを広める事

  • 効果的でない子育てが、世代を超えて続けられるのを止める事

  • 効果的な子育てで、レジリエントな次世代を創っていく事

  • 全ての親や親になる人が、無料で、効果的な子育てを学べる世界

を目指しています。

宜しければ、詳しくはこちらをご覧ください。

私が思う理想的な子育ては

- 子供の基本的なニーズを満たす(睡眠、食事、安全な住居など)
- 子供が「親は自分の味方だ」「親は自分の言う事に耳を傾けて理解しようとしてくれる」「親は無条件の愛情を注いでくれる」と感じられる
- 子供が成長するにあたって必要な能力、スキルを発達させるサポートをする

ものです。

それを念頭に置いて、子育てをする親を、私は3つのグループに分類したいと思います。
(これは、私が考えた分類で、どこかの偉い先生が作ったものではないです。笑)

その3つのグループとは

  1. 子供の成長やサポートなど考慮せず、自分のニーズを満たす親

  2. 子供の為を思って色々するが、スキルや知識に欠ける為、結局親がすることが子供のためになっていない親

  3. 十分なスキルや知識を持ち、子供が豊かな人生を送るための成長を、効果的にサポートできる親

です。

1 のグループの親

1 のグループの親は、極端な例は、常に身体的・精神的な虐待をする親や世話を怠る親。
子供に食べ物を与えなかったり、狭い部屋に閉じ込めたり、親が腹が立ったら殴ったり、ひどい言葉をかけたり。
または子供を完全に放置して、子供が自分で生き延びないといけない状況に追い込んだり。
自分(親)がスッキリした気分になるとか、自分の都合が良いとか、そう言う事を最優先にする、完全に親中心の思考です。

彼らの心の中には「こう言う事を子供が学んだり経験したら、子供のためになるから、親の私がこうやって子育てをやろう」と言う考えがありません。

ここまで極端でなくても、親が自分の見栄の為だけに、子供に何かをやらせたりするのは、グループ1 に入れます。

※ ただもしかしたら、虐待と見える行動をする親の中には、純粋に「こう言う大変な事(=虐待)を子供が経験する事で、子供達は強くなるから、子供のためにやっているんだ」と言う人もいるかもしれません。
本当に、純粋にそう信じており、ただ親が無知なために、子供のためにはならない事をしているのなら、そう言う親は2のグループに入れたいと思います。

2のグループの親

このグループの親は、子供を助ける気は満々です。
「子供が将来成功する様に」「子供が将来大変な思いをしない様に」など
子供の事を考えた意図を持っています。

ただ知識やスキルが足りないので、実際には子供のためにならない子育てをしています。

例えば、学校の成績に固執して、良い成績をとるための勉強を子供に強要する親。
学校の成績が悪かったら、親が子供に怒鳴ったり、罰を加えたり。
一番になったら、褒めまくる。

親の意図は分かります。
彼らは勉強ができたら、子供に良い将来が待っていると信じているから、子供を脅してでも良い成績を取る様に努力させる。

他には、例えば、いろいろな習い事をさせて、全部で率い出るように強要する親。

色々できるのは、将来の役にたつからと、練習を強要し、上手にならなかったら怒る。上手くでき、コンクールで一番になろうものなら褒めまくる。

意図は分かるんですよね。
でもそのやり方で、本当に子供のためになっているかと言うと疑問です。

(実は、こんな事をしていたのは昔の私です。笑)

3のグループの親

彼らは、子供の事を考え、目的に適した子育てをします。
そう言うことが自然にできる親もいるかもしれないし、
その人(親)の親が効果的な子育てをしていて、そこから自然に子育ての仕方を学んだ人もいるでしょう。

または、自分の親の子育てが酷くて、それを反面教師として学んだとか
自分でいろいろな子育ての仕方を勉強したのかもしれません。

各グループの違い

グループ 1と2の大きな違いは、親の意図の違い。
グループ2 と3の違いは、知識やスキルの違いです。

その人がどのグループに入っているかは、白黒ではなくリニアなものです。
つまり、その人(親)の中には1と2の要素がが混ざっているとか、2と3が混ざっているとか。

この記事を読んでいる方は多分グループ2から3の中に入るのだろうと思います。
(私自身は、グループ2から3への移行中で、3の要素が多くなってきていると信じたい。笑)

グループ 1 の人は、私が書いている様な記事に興味がないと思います。

各グループの背景にある、更に大切なもの

私が思うに、各グループの違いは
「意図」と「知識やスキル」だけでなく
親自身の自分の内面の理解と、気づきを実行に移す柔軟性・勇気・忍耐力など」のレベルにあります。

グループ 1 の親は、その人自身が上手くない子育ての被害者であった可能性が高いです。
子供の頃から、自分を守るために必死で生きてきた。
そのやり方を自分が親になっても使い続け、自分の子供を用いて、自分が満たされなかったものを満たそうとする。

彼らが、効果的な子育てをする様になるには、まず彼らが自分自身を癒さないと難しい。

グループ2の親は、「自分のしている子育てが、本当に効果的であるか」を問う。
そんな勇気と柔軟性が必要です。
上手く行っていない事に気づかなければ、変化を起こす必要を感じませんから。

その過程で、親が自分の内面を見つめて
(この思い込みはどこからきているのだろう) とか
(自分が何を恐れているのだろうか)とかに
目を向ける事が必要になってきます。

私が目指すもの

私が望むのは、より多くの人が効果的な子育てができる世界。

この3つのグループの中で、一番トラウマを起こすのは、多分グループ 1 ですよね。
数は少ないかもしれませんが。

そしてグループ2は、多分絶対数として一番多いでしょう。
トラウマの程度は、グループ1より低いですが、それでも子供の一生に影響する小さなトラウマがたくさん起こる可能性があります。

グループ2の親の中には、より良い子育てに興味をもち、色々と勉強して子育ての質を高めたり、ご自分の内面を見つめたりされる方も多いでしょう。

でも、思い込みに縛られたままで、同じ子育てを続ける方もいるでしょう。

そういうグループ2の親と、グループ1の親が、無料で子育てを学べる様な世の中にする、と言うのが私が目指す物です。
子育てを学ぶ過程で、親も成長する。

ただ、グループ1の人は、多分自分から子育てを学ぼうと思わないかもしれないですよね。
それはグループ2の人も同じかもしれない。

求めていないものを強制しても、上手くいかないのはよく分かっています。
(子供が求めていない事を親が子供に強制するのと、同じ様な事になりますよね。)

その辺りをどう解決するか。

義務として学ぶ機会を作るとしたら、子供の義務教育に絡めるのが一番良いのかもしれない。(勿論、グループ1の彼らが、子供を義務教育に送ればですが。)

Youtubeで多くの親が興味を引く様な動画を、私が流し続けるのが良い方法なのか。(でもやはりグループ1の人は、そんな動画見ないかな。)

毎日、こんな事を考え、時間がある時にいろいろ試行錯誤しながら、日々を送っています。

何か名案がある方は、コメントを下さい。
(名案がない方でも、大丈夫です。笑)

勿論、ここに書いた事全てが私の思い込みである、という可能性もあるので
ご意見がある方は、コメント欄にお願いします。

今日も長文を読んで頂き、ありがとうございました。

「親も育つ子育て」を広めるために、私の持っている知識、経験、資料をできるだけ無料で皆さんに届けたいと思っています。金銭的サポートが可能な方で、私の活動を応援していただける方は、サポートをしていただけると嬉しいです。