写真100枚で振り返る私の2023年
あっという間に年の瀬。
昨年は一月一月、一日一日しっかりと噛みしめていたため、そこまでスピード感は感じなかったものの、今年は秒で終わってしまいそうです。
日頃noteで発信している内容は写真やカメラについてが多いですが、それは私にとってはほんの一部にしか過ぎません。本業があってプライベートがあって、その隙間を縫うように副業、趣味として写真があります。
そんな生活のごく一部である写真生活だけを切り抜いて振り返っても濃い一年を過ごした気がします。今回はその記録として今年撮った100枚の写真と共に1年を振り返っていこうと思います。
長尺となるので年末年始の移動中や布団の中でぬくぬくしているときにでもさらっと読んでいただければ幸いです。
東京暮らしにも関わらず新年は京都で迎えました。
XQ2という知る人ぞ知るコンデジだけを持って、時がゆっくりと進む新年の京都をぼんやりと眺めて、私の2023年が始まりました。
今年は2月に初の写真集である「Filt.」の発売、11月に自主開催とは初となる写真展「某東京」を開催。
これらは昨年から目標立てていた今年のメインプロジェクトでもあり、これらを完遂するために動いていたシーズンでもありました。
2023年1月時点で既に写真展の開催が決定していたため、新年早々、展示を意識した撮影を都内で行っていました。
「某東京」のコンセプトに寄せながらも自分らしい写真を撮ることを意識するという経験も初で、新鮮な感覚で撮影していたことを今でも覚えています。
昨年に大雪が降ったこともあり、今年はないだろうと思っていたところ2月に東京でも雪が降りました。
そして意外や意外、まさかの2年連続となる「大雪警報」が発表され、それなりに降雪し視覚的に四季を感じられる1年になることがここで確定。
東京で降雪すると交通機関に大きな乱れが発生したり、首都高では立往生が発生し、一般道でもスリップ事故が多発するなど混乱状態に陥りますが、道産子からすると雪を見るだけで気持ちが落ち着くものです。
今年降った雪はこの日のみ。
大して積もることもなく、視覚的な冬はたった1日で終わってしまいました。
2月下旬から3月にかけては早咲きの桜が東京の街を一気に明るくしてくれます。
3月から4月にかけては少しずつ暖かくなってきて、時間も体力も忘れる無敵モードに。
雪も桜も短時間で終わってしまう美しい季節物は脳死状態で撮ってしまわないようにあえて心を落ち着かせて丁寧に撮ることを毎年強く意識しています。
これは今年の桜の写真のベストショット。
というのも今年はしっかりとテーマを設けて色んな桜を撮る中で、それを最も具現化できた写真である気がします。
以下の記事でその話をしています。
以下の記事は今年の桜の写真だけで構成されています。まだまだ桜の写真が見たいぞという変わった方がいればぜひに。
美しいも儚い木花に見とれていると一瞬で春は過ぎ去り、ストリートフォトグラファーと農作物が好む梅雨の到来です。
梅雨時だからといって雨が無限に続くわけではありません。降るときには一気に降り、隙間で快晴の日が発生したりと今年の梅雨とはいい付き合いができた気がします。
所謂ストリートと言われる写真を撮っているわけですが、なんだかんだ晴れ、曇りのほうが撮影は捗ります。
単に視野が広くテンポも上がり、撮影を振り返ったときに満足度も高い気がします。
この時期は6月29日に発売された「XF8mmF3.5 R WR」という超広角レンズの先行レビューということで、不慣れな画角に苦しんでいました。
私のほとんどの写真が35mm判換算50mmか85mmなのでここまでの広角は非常に新鮮。超広角はダイナミックさや奥行き感を簡単に演出できるものの、品に欠けてしまう印象があったため好みではなかったのですが、実際使うと意外とそんなことはありませんでした。どんなサービスや商品でも使い手次第ということですね。
今後は広角を駆使した写真も少しずつ増やしていきたいと思ったいいきっかけになりました。
そして「XF8mmF3.5 R WR」と同タイミングに発売された「X-S20」というカメラも先行レビューという形で使わせていただきました。
詳しくは以下の記事に書いているのですが、なんというか来るところまで来たカメラだなと。使っていて失敗もしなければバッテリー持ちも良し、写真はもちろん動画機としても十分な価値を持っています。
こういう完成度の高いカメラを使うと、視点、感性、腕はなまらせることなく磨き続けなければいけないなと思わせてくれます。感謝。
今年は富士フイルム様以外にもタムロン様から「11-20mm F/2.8 Di III-A RXD」というレンズをお借りしてレビューさせていただきました。
まさかの連続広角レンズ。8mmのような超広角の世界ではないですが、最も広くて18mmしか使わない私からすると11mmでも超広角です。
とはいえ、軽量コンパクトながら11-20mmをカバーしているズームレンズのため、テンポよく撮ることができ、何気ない日常の記録からダイナミックな表現までこれ一本で撮れるのは非常に心強く、Xマウントの広角レンズの選択肢に十分食い込める素晴らしいレンズでした。
今では開業され大人気の麻布台ヒルズですが、開業が待ちきれずフライングして工事中に何度も足を運んでしまいました。
あの独特な波打つフレームが少しずつ完成していく度に感じる高揚感をまた来年は別の場所で感じられるのでしょうか。
夏は引きこもっている私ですが、毎年無理やりにでも季節を感じるために一度は花火を見に行くことにしています。
今年は都内某所から隅田川花火大会を鑑賞していました。来年はどこからどの花火を見ようか。
とんでもなく長く感じる雨季と夏が終わり、写真展を意識した撮影の再開。
これまでに通い詰めた場所からなんとなく苦手意識を持っている街にまで足を運んで「某東京」を具現化していくために撮影していました。
写真展で何枚か写真を初出ししたいと思っていたことから、この頃はSNSを更新しない日々が続いていました。写真は撮っているのに投稿できないのは複雑な心境だった一方、気楽になった記憶。
遂に11月を迎えて2023年メインプロジェクトの一つでもある写真展「某東京」が開催。
やって良かったこともあれば反省点も多くあり、これまで写真を撮ってネットに投稿するだけでは感じることのできない経験をさせていただきました。とても一言では片づけられない感覚になったので、以下の記事でしっかり言語化して記録として残しました。
写真展が終わり、燃え尽きるかと思いきや逆に燃えるように。
今後の課題や伸びしろが鮮明に見えたことで、むしろ今が一番楽しいかもしれません。
写真展後は撮影した写真のアウトプットと記録を兼ねて撮影記というコンテンツをnoteに定期的に投稿するように。これまでも旅のタイミングでは執筆していましたが、普段の撮影でも書いてみることにしました。これは来年も継続していきたいところ。
様々な観点から煙たがられがちな渋谷ですが、刻一刻と景観が変わり続けるこの街はある意味魅力的。
少し狂ってしまったアンテナを復元してくれる基盤の街でもあるので、都内に住んでいる限りはこれからも定期的に通うことになりそうです。
今年はしばらく続けていた活動の方向性について見つめ直す年でもありました。
写真集や写真展以外にも起点があり、今まさに少しずつ方針をスライドしながら活動しています。来週のきたるタイミングで結果に繋がっていることを期待して。
今年の秋旅は広島へ
感覚的には行動的な年であったはずだったのですが、東京から出たのは年始の京都ぶりかもしれません。
それだけ真面目に写真展のために東京という街に向き合っていたということなんでしょうかね。
宮島は行けば行くほど異なるタイミングで見に行きたくなるこれまた魅力が詰まった場所。
曇天、梅雨時、春先の昼下がりなどどんな景観になるのか興味があり、再訪したいところです。
広島からの帰りに少しだけ大阪にも寄りました。
昨年、京都をあえてノープランで歩き、日頃都内で撮影しているように赴くままに撮ってみた体験が好感触で、それを今年大阪でもやってみました。
現在この記事を執筆時点で大阪の撮影記を書けていないため、その成果をどこにも放出できていないですが、なるはやで書きたいとは思っています。(書かなそう)
秋旅から東京に帰ってくるやいなや待ちに待った麻布台ヒルズが開業。さっそく開業日に凸。現在も未完状態なのでここもまだ通うことになりそうです。
SNSに流れてくる麻布台ヒルズの写真は展望台から撮る東京タワーばかりで、他の写真が流れて来ないのが少し残念。こんなに美しいのに。
最後に東京の秋を収めて2023年の私の写真活動は終了です。
来年は来年で既に決まっていることがあるので、それに向けて活動はしていきますが、まだ余力は多少ある見込みです。
限られたリソースで何ができるか、何をやりたいかを年末年始で改めて整理していく予定です。
さて1年通してnoteでの活動はどうだったのでしょうか。
今年の#noteまとめ レポートの一部です。
数字だけを見ると去年よりも読まれた数以外は全て減少していました。
noteにそこまで数字を求めて活動しているわけではないので、あまり深刻に捉えてはいませんが、来年はおそらく全ての記録を上回ることができるはずです。
今後間違いなくnoteは僕の活動の中心となるので、来年は更新頻度を維持しつつ中身のある記事を投稿していく所存です。読者のみなさまよろしくお願いします。
では改めて今年一年誠にありがとうございました。みなさま良いお年をお過ごしください。
写真が上達するヒント
以下の記事では実際に読んでタメになった写真・カメラに関する本を紹介しています。
以下の記事では私が実際に使っているカメラのアクセサリー/アイテムを紹介しています。
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