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【作例あり】XF16mmF1.4 R WR レビュー 最高峰の広角レンズ

以前、XF18mmF2 Rを購入して広角レンズ選びは終焉を迎えたかに思えましたが、実は終わっていませんでした。

コンパクトさは合格点でしたが、どうしても写りが納得いかない。
普段XF33mmと新型XF56mmと組み合わせて使っている以上、仕方ないところではありますが、使う以上は写りも求めていきたいと思ってしまうのがフォトグラファーの性

写りだけを求めていくのであれば贅沢なレンズ構成なデカ重レンズを使えばいいです。

しかし、広角レンズの出番はそこまで多くないということもあり、写りとサイズ感を両立した絶妙な広角レンズを求めていく必要があります。ということでこれからしばらく広角レンズ選びの旅ということで様々な広角レンズを使ったうえでベストを決めていこうと決意しました。

そんな広角レンズ選びの旅一本目となるレンズがXF16mmF1.4 R WRです。今回はこちらの一本をレビューしていきます。


XF16mmF1.4 R WRのスペック

XF16mmF1.4 R WRのスペック以下の表の通りです。

価格:約120,000円
焦点距離:16mm(35mm換算 24mm)
F値:F1.4
最短焦点距離:0.15m
レンズ構成:11群13枚
絞り羽根:9枚
フィルター径:67mm
手振れ補正:なし
長さ:73mm
重さ:375g

開放F1.4の明るさ、ボケ量と持ちながら、最短焦点距離が15cmと被写体にもかなり寄ることができるのがこのレンズの大きな特徴です。レンズ構成は2枚の非球面レンズ、2枚のEDガラスを含む11群13枚という贅沢な構成であるため、色収差や歪曲収差を抑え、絞るとクリアな描写も期待できそうです。

長さ7.3cm、重さ375gと一般的にはコンパクトの部類に入るレンズですが、個人的には使用頻度の少ない広角レンズにしてはデカ重と感じています。ここを気にさせない描写をしてくれるかどうかが今回のポイントとなります。


XF16mmF1.4 R WRの外観

レンズの外観をみていきましょう。

このサイズ感と持ち心地、、覚えがあると思ったらXF56mmF1.2 Rにかなり近いです。

質感は金属製で高級感があります。所謂、所有欲を満たしてくれる外観だと思います。

基本的には絞りリングとピントリングがあってシンプルな見た目ですが、ピントリングが上下に動くようになっています。

このピントリングを下げると被写界深度メモリが表示され、MFに切り替えることができます。面白いギミック。寄れるレンズでMFを使う頻度も高いことを考えると、理にかなっていますよね。


X-T5×XF16mmF1.4 R WR

X-T5に装着するとこんな感じです。絶妙なボディバランスとサイズ感。広角レンズの使用頻度が高い方にとっては割とベストのレンズなんじゃないかと思ってしまうほどのフィット感です。

今回は使いませんでしたが、専用角型のレンズフードが使えるみたいなので見た目をよりこだわりたい方は一緒に使ってみるのもいいかもしれません。

印字だらけのこの見た目。どうですか。ガジェット好きに突き刺さるんじゃないですかね。


XF16mmF1.4 R WRの作例と所感

さぁそれでは作例です。実際に使ってみた所感を作例と共に述べていきます。


申し分のない写り

16mmともなれば歪みが多少気になるかなと思ったのですが、そこまで気になることなく違和感なく写ります。

目論み通り、11群13枚ともなればガラス越しの撮影であってもかなりシャープに写ります。


色乗りがいい

JPEG撮って出しの時点から発色の良さには感動していたのですが、RAW現像してその感動が再びやってきます。

これまでズームレンズの広角端含めて様々な広角レンズを使ってきましたが、ここまで綺麗に色が入るのはこのレンズが初めてかもしれません。

FUJIFILMの色や質感、従来のフィルムシミュレーションついては以下の書籍にて言語化されています。作例も多く掲載されていて、写真集としてでも楽しめる本となっています。おすすめです。


高速かつ安定したAF

XF18mmF2 Rの不満の一つであったAF性能は抜群です。被写体にスっとフォーカスが合い、逃がしません。

防滴防塵とこのAF性能を考えると雨、雪のスナップ撮影にガンガン使っていけそうです。


逆光性能良し

最も驚いたのが逆光性能の良さ。朝、夕方は嫌でも陽が写りこんでしまいますが、なんのその。

フレアもゴーストも極限まで抑え込んでくれます。XF18mmF2 Rの最大の不満がここだったのですが、スペックは嘘をつきませんね。


寄ることでの表現

開放でギリギリまで寄って撮ってきました。

ピント面の解像力は流石。広角レンズとはいえ、F1.4ですからしっかりボケ感を感じ取ることができます。被写体に寄ることで注視している箇所がピックアップされているような表現が可能となるので、今後の表現の幅という意味では面白いレンズとなるかもしれません。


他の作例

他に何回か写真を撮ってきたのでそれらを載せていきます。

F1.4ですから、この程度の撮影なら手持ちでも十分綺麗に撮れます。

前景を入れ込んだ構図の組み立ては広角レンズならでは。厭らしさのない写りを考えると16mmってすごく絶妙なのではと思ってしまいます。

不満な点というか、気になる点は特にないです。広角単焦点レンズとしては完成しきっているように思いました。

後は他のレンズと比較してサイズ感とのバランスを見て、採用するレンズを決めていきます。


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