企業研究:SORACOM(独り言)

決して株を推奨するものではないのですが、自分の好きな企業を少し書いてみたいと思います。

SORACOMの技術を詳しく書いても良いですが、それだと技術者向けの解説になって少々難解になります。
SORACOMの財務的な話もきっと調べてできると思いますが、他に素晴らしい専門家の方々が数多いらっしゃり、いずれは特集されると思いますのでそちらの話を伺うと良いでしょう。

ここでは自分の独り言を書きたいと思います。(笑)駄文申し訳ありません。


SORACOMとの出会い

ざっくりと今から7,8年前。
私は、SORACOMの本社が世田谷(二子玉川)にある時代から、この会社に注目していました。時期は前後するかもしれませんが、KDDIの傘下に入ることになり、「ああ、してやられた」と思ったものです。そして「ドコモさん、悔しかったろうな」と(勝手に)思いました。

当時すでにキャリアから見てSORACOMは垂涎の会社、明らかに将来のコアプラットフォームの一つとなり得る技術・サービスを持つ会社でした。

私は昔からNTTさんと仕事をしていて、必要な技術をよく物色していました。私以外にも当時からSORACOMの技術・サービスには早くから注目していた人は非常に多かったと思います。

展示会に行くと、怪しげなIoTプラットフォームのプロトタイプが並ぶ中、当時、SORACOMは頭ひとつ抜けた印象でしたからね。その時からすでに「投資できるものなら、投資したい!」と本気で思っていたくらいです。いつか上場するだろうと確信がありました。

さて、そのSORACOMがスイングバイIPOをしました。
スイングバイIPOについてはこちらに記載がありますので、読んでみてください。
https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2024/03/26/7347.html

当時なぜKDDIがSORACOMを傘下に収めたのか


今更ながら書きますが、KDDIというキャリアと、SORACOMの組み合わせは、両者を強めるものだからです。

かなりざっくり理由を書きますと。

KDDIのモチベーションは、回線数を増やすことです。(同じキャリアのNTTさんとお付き合いしているので気持ちがよく良くわかります)

日本の人口は頭打ちですが、IoT機器の回線数となると、その1000倍、10000倍、それ以上の回線数を稼ぎ出す可能性があります。しかも、SORACOMの優れたプラットフォームにより、通信インフラは仮想化され、ソフトウエア開発環境を通じて通信利用しやすくなるのです。

一方、SORACOMから見れば、KDDIとタッグを組むことで通信回線(通信インフラ)にアクセスしやすくなります。KDDIは、セルラー回線以外にも、Sigfox、LoRaWANを手掛けていますし、なんなら衛星通信(Starlink)もOKです。

KDDIはIoTに使える通信インフラはすべて持っています。* これにより、SORACOMのプラットフォームを利用する開発者は通信インフラをより一層意識せずにインプリメントしやすくなるのです。

SORACOMのIoT SIMなんて、まさに素晴らしい発想だと思います。

…非常に良好な組み合わせだったことはお分かりになるでしょうか。

(*もちろんNTT・ソフトバンクも、Sigfox、LoRaWAN、衛星通信は行っていますよ)

脱線

楽天のさまざまな噂がありますが、常々、なぜ楽天は音声通信(電話)とスマホアプリ通信(データ通信)にこだわったんだろう、思います。

最初から、IoT通信(データ通信)にこだわればよかったのにな、と思うのです。
ITに強みを発揮しやすい立ち位置だった楽天であればこそ、より一層面白いソリューションを見つけることができた筈です。
IoTで地道に通信インフラとしての地力をつけてから、晴れて音声通信に打って出ればよかったわけです。

価格の安さのみを追求した後追い戦略をするより、先回りしていきなり未来を先取りした戦略をとった方がはるかに面白かったのではと思います。今更もう手遅れだと思いますが…。

今後のSORACOMは?


今後のSORACOMについては、あまりに可能性が膨大すぎて書き切れるかどうかわかりません。身も蓋もない話ですが、ホームページを見てさまざまな利用シーンの写真を眺めていただく方が早いと感じます(笑)

ただ、それとは全く異なる視点で見てみると、自分が注目しているのはSORACOMのサービス群と、Rasberry Piラズパイ)などに代表されるエッジコンピューティングの方向性と、そしてエッジから吸い上げられたデータを処理するAIコンピューティングの動きです。

IoTのデータを集めて分析するのはAIの役目


今のところ、AIというと人間っぽい返答をしてくれるChatGPTや、画像系だとStable DiffusionMidjourneyなどのパッと目立つアプリが注目されがちです。しかし、私は今後AIは一層インフラで活躍するようになると思っています。
その一つが、例えば、このようなものです。
https://soracom.jp/recipes_index/27133/
「振動を検知して、そのデータをAIで解析して、スマホにお知らせする」
みたいなことがより手軽に開発できる様になります。

もちろん、振動を検知するのは一台ではなくて、10000箇所、1億箇所、、、になってIoTとAIの強みが活かされます。

これだけでもおそらく無限の発想がある筈で、今後新たに出てくるIoTベンチャーにとってもうってつけのプラットフォームになると思います。

つまり、今後次々開発企業が参画することで、SORACOMのプラットフォームはより一層飛躍しやすいということです。

…と、いっぱい書くと何がなんだかわからなくなるので、まずはオモイノタケを述べさせていただきました。駄文、失礼しました。

以上です。
※本稿は株を購入することを推奨するものではありません。

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