3人のレンガ職人 | 童話からビジネスを学ぶ。
寓話や童話には、たくさんの価値観や考え方を与えてくれるヒントがあります。
語り継がれるストーリーには大事なことが詰まっているんですね。
今回はイソップ寓話の中でも有名な「3人のレンガ職人」についてお伝えしていきます。
3人のレンガ職人
世界中をまわっている旅人が、ある街外れの1本道を歩いていると、ひとりの男が道の脇で難しい顔をしてレンガを積んでいました。
旅人はその男のそばに立ち止まって
と尋ねた。
男は自らのヒビ割れた汚れた両手を差し出して見せた。
旅人は、その男に慰めの言葉を残して、歩き続けた。
もう少し歩くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会った。
先ほどの男のように、辛そうには見えなかった。
旅人は
と尋ねた。
旅人はいたわりの言葉をかけた。
旅人は、男に励ましの言葉を残して、歩き続けた。
また、もう少し歩くと、別の男がイキイキと楽しそうにレンガを積んでいるのに出くわした。
旅人は興味深く尋ねた。
旅人はいたわりの言葉をかけた。
旅人は、その男にお礼の言葉を残して、また元気いっぱいに歩き続けた。
「3人のレンガ職人」から学ぶ"目的意識"
このストーリーを聞いてどう感じましたか?
3人の職人の違いはやはり
目的意識
でしょう。
この中で一番モチベーション高く仕事をしているのは、明らかに3番目の職人です。
目的がしっかりしていて、その目的を果たすためにどのような貢献ができるのかを自分で考えているように思います。
つまり、
ということです。
目的やビジョンが明確になっていると、自分の考えが必要とされることで「やらされ仕事」が「自分の仕事」に変わり、仕事に価値を見出すことができるようになるのではないでしょうか。
3人の10年後
この話には、まだ続きがあるのをご存知でしょうか。
3人の10年後の話です。
1人目は
2人目は
3人目は
「3人のレンガ職人」から学ぶ"目的意識"②
10年後の3人を見てわかるように、物事は捉え方で結果が変わります。
米国の臨床心理学者アルバート・エリスが提唱している「ABC理論」
これは出来事ではなく「捉え方」が感情を引き起こすというものです。
3人のレンガ職人は、3人の仕事は同じです。
しかし、その捉え方によって
その感情の違いによって、10年後の「結果」が変わったのです。
なにを見ているかがすべて
話の中では、仕事に対するそれぞれ3つの目的意識やビジョンが対照的に描かれています。
3人の10年後の姿が物語るように、目的意識やビジョンによって結果が変わるのです。
もちろん③が圧倒的な成果を出せるでしょう。
これは、個人でも同じことが言えますよね。
ビジョン実現のための使命・目的・役割・存在意義などに向けて行動に移す指針が高いパフォーマンスを生むことになります。
つまり
『なにを見ているのか』
なりたいビジョン、実現したい目標をもつこと。
ビジョンや目標をもつことで
というように、ビジョンや目標から逆算して考えていくことができるようになります。
何事もゴールって大事なんだなと、改めて感じさせてくれるお話でした。
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