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日本でもカフェストーリー〜房総の海辺の街で始まる新しいカフェの物語

2月17日〜24日まで、、日本へ一時帰国していた。少しだけ時間に余裕があったので、房総まで遊びに行ってみた。行き先は房総。

小湊鐵道からいすみ鉄道とローカル線を乗り継ぎ、小さな城下町「大多喜」に初めて1泊した。戦前の建物がそのまま残る旅館に泊まって、「昭和日本」を満喫した旅になった。

大多喜の「大屋旅館」

大多喜の町からバスで海沿いの町・勝浦に移動する。ここでは、新鮮な刺身を食べようという算段で、首尾よくお目当ての「山五鮮魚店」にて豪華な刺身定食を満喫することができた。

山五鮮魚店の刺身定食(2,250円)

すっかり満足して、駅までの道を歩いていると、ふと何かを感じて、古びた店に吸い寄せられていった。

そこは、レトロなカフェだった。

カフェとは気づきにくい?!

台湾では、かなり小さな町でも1軒や2軒はカフェを見かける時代になった。台湾は今、空前のカフェブームである。その一方、日本の様子はあまり分からず、地方では「カフェ」にはなかなか出会えないと思っていた。

「SPAiCE COFFEE」という名の小さなカフェ。古い民家を改造して作られた、おしゃれなカフェだ。

レトロだけどおしゃれな店内

店内に入り、メニューを見せてもらうと、日本の喫茶店でよく見かける「ブレンドコーヒー」がない。あるのは、アメリカンコーヒーと数種類のハンドドリップコーヒー。定番のエチオピアから、かなりレアな東ティモール(!)まで個性的なラインナップだ。

もちろん、ここは東ティモールを注文する。値段は600円(税込)。台湾元に換算すると、140元くらいかな。あれっ、台湾の平均的な手沖咖啡(ハンドドリップコーヒー)よりも少し安い。

コーヒーの器も今どきの流行りのタイプ

お客さんが、ちらほらやって来る。観光客が多いようだ。みんな、「あれ?こんなところにカフェかあるぞ」と少し驚いた雰囲気でお店に入ってくる。みんな、「どの豆にしようかな?」と楽しそうに悩んでいるようだ。

日本の一般的な喫茶店といえば、「とりあえずプレンドコーヒー」を頼むことが多かった気がする。それはそれで簡単で良いのだが、自分の好みやその時の気分に合わせて飲むコーヒーを選ぶのも楽しいものだ。

コーヒー豆も各種売られている

「SPAiCE COFFEE」は、もともと朝市で自転車屋台のコーヒー店として開業したが、後に5人の仲間が集まり、本格的に店舗のカフェを開くことになったそうだ。開店日は2022年12月29日(めちゃ年末…)。そう、開店間もない、出来たてほやほやのカフェなのだ。

店員さんに「どうしてカフェを始めたのですか?」と尋ねたところ、「今の仲間のカフェに魅せられ、半分勢いでカフェやろう!と思い、この世界に飛び込みました」とのこと。このノリ、結構好きだな。カフェ経営は見た目以上に大変なことが多く、準備万端になってから店を開こうと思うと、いつまでも開業できない。「まずはやってみよう!」という思い切りの良さは、これからの世の中では結構大切になるのでは?と思った。

今後の計画としては、敷地内の裏手の部分を整備して、食事も提供できるようにしたいとのことだ。房総・勝浦といえば、とにかく海鮮が有名。だが、海鮮を食べたあとの街ブラのネタがまだまだ少ないと感じた。その中で、オシャレなカフェでひと休みする、という選択肢ができれば、観光客の滞在時間が増える可能性がある。

生まれたばかりの小さなカフェだが、勝浦に根付いて、町の人にも観光客にも愛されるカフェに成長してほしいと思う。

自家焙煎もやっている

【店舗情報】
「SPAiCE COFFEE」
住所:千葉県勝浦市勝浦65番地
営業時間:8:00~20:00(無休)
↓最新情報はインスタからどうぞ

https://instagram.com/spaice_coffee_house?igshid=YmMyMTA2M2Y=




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