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基隆カフェストーリー1~木登商行

基隆の楽しみといえば夜市と答える人が多いかもしれないが、実は廟口夜市以上に面白いのは個人的にはカフェだと思っている。というのも、基隆の街なかには数え切れないくらいのカフェがあり、しかも他の街に比べて個性が際立つ店が多いのだ。

今回訪れた「木登商行」もそんな個性派カフェの一つである。

木登商行は、台湾でも屈指の人気を誇る夜市「廟口夜市」の近くにある。昭和を彷彿とさせる町並みの中に、ひっそり溶け込むようにお店は存在する。お店は商店が並んでいる通りの2階にある。なので、うっかりするとお店に気づかず、辺りをさまようことになる。Googlemapをしっかりチェックして、何とかお店の入口を発見。これがまた、ひっそりと小さな扉があるだけで、そのシンプルさがかえってワクワク感を掻き立てる。

「木登商行」の入口

お店は商店街の建物の2階と3階にあり、3階の客席はちょっと狭くて、屋根裏のような感じがする。新しく開店するカフェは賑やか系なタイプと静かなタイプに分かれるのだが、ここは典型的な「静かなタイプ」。店内はどちらかというと暗く、みんなでワイワイおしゃべりをするというよりも、一人で静かにコーヒーを楽しんだり、読書やパソコン作業をするのに向いている。このお店には、Wifiが通っていない。台湾のカフェでは、Wifiが用意されいるのが当たり前。これを使って、大容量のダウンロードや動画を楽しむことが可能になるのだが、Wifiがなければそれ目当ての客が来なくなるので、っコーヒーやスイーツを期待してくる客の割合が増えるのかもしれない。

この暗い感じがむしろ心地よい

この日注文したのは、美式咖啡とアイスクリームが載ったアップルパイ。なぜこだわりカフェなのに美式にしたかというと、少し前から「スイーツがおいしい店で、繊細な味わいを楽しむ手沖咖啡を飲むと、スイーツの味でコーヒーの味わいが口の中で消されてしまうような気がする」と思うようになったら。手沖がおいしいカフェは、おおむね美式もおいしい。「木登商行」の美式も90元とリーズナブルだが、なかなかおいしかった。そして、アップルパイは出てくるのが遅いなと思っていたのだが、実はしっかりと温められてきて、ホカホカのパイを楽しむことができた。

ホカホカのアップルパイに冷たいアイスの
コンビは反則もののおいしさ
シンプルなおいしさの美式咖啡

明るく開放的なカフェも楽しいが、ときにはこんなシックなカフェで気持ちをゆっくり静めながらコーヒーやスイーツを堪能するのもよさそうだ。それにしても、基隆は個性的なカフェがたくさんあって、いくら新規開拓しても終わらない感じだ。

適度な廃墟感が良い

【店舗情報】
「木登商行」
住所:基隆市仁愛區仁二路141號2樓
営業時間:11:00~19:00(日曜・水曜定休、月曜は11:30~18:00、火曜・木曜は10:00~18:00)
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