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台湾カフェストーリーpart3〜僕が花蓮で通い詰める素敵なカフェ

僕は台湾でこれまで、数えきれないくらいのカフェに行きましたが、本当に何度も通い詰めているカフェは両手で数えられるくらいしかありません。その中で、台北以外のカフェとなると1~2軒しかありません。そのうちの一軒が「實季・食記~Seedson」です。

「實季」正面。僕の理想の老房子カフェの姿です

僕が花蓮にしばしば通うようになった頃、花蓮の街中には雰囲気の良さそうなカフェがたくさんあることに気づき、少しずつ訪れるようになりました。どの店も個性的で、リピートしたくなるところばかりだったのですが、その中でも心に残ったのが實季なんです。

1.お手製ホットサンドがとにかくおいしい

この店の看板商品は、ボリュームたっぷりのホットサンド。種類がたくさんあってどれもおいしいのですが、見栄えも良いですね。インスタ映えするので、よく、何度も何度も写真を撮っているお客さんを見かけます。インスタ狙いでなくとも、このホットサンドを見たら、思わず写真を撮りたくなりますよね。

ボリュームたっぷりなのに味わい深いホットサンド

ホットサンドを作るのには、結構時間がかかります。これまでずっとほぼワンオペでやってきたので、丁寧に一つずつ作ると短時間でお客さんに出すのは難しいです。まあ、待ち時間が長ければ長いほど料理はおいしいと言いますので、お店にある本でも見ながら、のんびり出来上がりを待っていてください。

2.ミルクティーもコーヒーもおいしい

ドリンクのレベルも高いです。コーヒーについては、花蓮にあるカフェのオーナーに弟子入して、基礎をマスター。その後、花蓮市内で屋台営業をしてお客を増やし、この地に店を開くに至りました。ホットサンド同様、一杯一杯丁寧に淹れるコーヒー。良い香りが店内に広がります。

コーヒーはこういうカップで飲みたいですね

でも、同じくらいお勧めしたいのが、ミルクティー。ミルクもお砂糖もしっかり入っているのですが、舌でしっかり感じられる程度の甘みとミルクの柔らかさが、ホットサンドによく合います。

ミルクティーとホットサンドの相性は抜群です

3.店内のインテリアにもご注目

年季の入った老房子をリノベしたお店ですが、内部はとても落ち着ける雰囲気です。自然の素材をふんだんに使って、自然と気持ちがゆったりしてきます。よく見ると、松ぼっくりなどを飾りに使っていて、一つ一つ見ていても飽きません。

オーナーのこだわりが感じられます

實季は、台湾の最近のカフェにしては、飾られている「物が多い」です。このタイプの店は、ともするとただ雑然とするだけで、お店にいてもなんだか落ち着かなくなります。でも、實季の店内は一つ一つの者がギリギリのところで調和を壊さず、全体でにぎやかな森のような雰囲気を作ることに成功していると思います。スタイリッシュとは言えないけど、オーナーさんの温かな人柄がにじみ出るようなお店になっています。

4.Wi-fiなし、充電コンセントもないお店

今どきにカフェで絶対に必要な設備がWi-fiと充電用のコンセントでしょう。カフェで長時間作業をしたいとき、動画を見たり、充電をしたいとき、カフェでできると助かりますよね。ですから、最近のカフェは客寄せのためにおおむねコンセントがある座席を一部用意し、Wi-fiも完備するのが普通です。

こんなお店ならコンセントは要りませんよね

でも、實季にはどちらもありません。こういうお店は、実は数は少ないものの、台湾各地にもあります。それらの店の多くが、お店なりの考えやこだわりを持っていて、パソコン作業に没頭するより、コーヒーの味を楽しむことに専念してほしい、とか、そういったカフェとしては本質出来ではない出費を抑えて、その分、よりおいしいコーヒーを仕入れたり、新しいスイーツを開発したりすることに費用を回したい、という考えもあるかもしれません。実際、實季にくるお客さんは、Wi-fiやコンセントのことでお店に文句を言うことはありません。このようなゆったりした小さなお店では、純粋にコーヒーやホットサンドを楽しむことに集中することがおすすめです。

前回食べたシナモンロールもおいしかったです

【店舗情報】
「實季・食記(Seedson)」
住所:花蓮市忠孝街68號
営業時間:8:00~17:00(木曜定休)
※休日は変更の場合あり、詳しくはお店のFBもしくはIGで必ず確認してください。また短縮営業の日がまれにあるので、来店前に改めて確認をお願いします

↓お店のFBです


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