学校ポスター制作プロジェクト始動! 【週刊新陽 #135】
来年の札幌新陽高校のポスターは生徒が作ります!
この度、有志生徒が、クリエイティブのプロと一緒にポスター制作に本気で挑戦することになりました。
今号は、走り出した『2025年度入学生向け学校広報ポスター制作プロジェクト』をレポートします。
クリエイティブのプロとの出会い
「クリエイティブのプロの方々の仕事に触れながら、生徒が主体的に学校の魅力を伝える学校ポスターを作るプロジェクトを立ち上げます。」と、ポスター制作WG(ワーキンググループ)参加者募集のアナウンスがあったのは今年7月。来年6月までのプロジェクトのため、対象は現1・2年生です。
学校のPRに関わりたい、デザインに興味がある、たくさんの人と交流したいなどの理由で自分から応募してきた生徒や、先生に勧められたり誘われたりして参加を決めた生徒など、8名が集まりました。
8月18日にメンバー生徒の顔合わせを兼ねたKick-offミーティングを実施し、いよいよ8月22日、第1回目のセッション当日に生徒の前に現れたのは、松浦弥太郎さんと、小熊千佳子さん。なんだかすごそうでオシャレな2人にちょっと緊張気味の生徒たち(笑)。
この企画の背景には、遡ること5年前、新陽の生徒と弥太郎さんが一緒に学校パンフレットを作ったプロジェクトがあります。
その名も「学校のきほんを本気で変える」プロジェクト。
20名の生徒が、掲載内容、コピー、デザインなどゼロからパンフレットを完成させました。
最初のページには、こんな文章があります。
5年経ち、新陽がさらなる変化をし続けている今も、パンフレットは色褪せることなく(職員室のブックコーナーにある1冊は変色してしまってますが・・・)、普遍的な「新陽らしさ」を伝えるコンセプトブックであり続けています。
「本気」でつくる「本物」のプロジェクト
2021年4月から新陽のリブランディングに取り組んできた中で、2018-19年の学校パンフレット制作に関わっていた髙橋励起先生と「また弥太郎さんと何か作れたらすごくいいね。ぜひ生徒に弥太郎さんと出会って欲しい。」とずっと話していました。
そしてとうとう実現した今回のプロジェクト。励起先生がご相談した時、弥太郎さんは快く引き受けてくださったそうです。しかも小熊千佳子さんというすばらしいアートディレクターにもお声がけくださいました!
第1回のセッションでは、小熊さんが世の中にあるさまざまなポスターを紹介してくださったり、弥太郎さんが「誰に向けたポスターなのか、相手を意識して作らなきゃいけない。そのためには相手を詳しく知ること。」と心構えを教えてくださったり。あっという間の90分でした。
セッションの最後に弥太郎さんから、「モノづくりをしていると、これってこういうもんだよねと、保守的になってしまうことがある。でも、ぜひそういう殻を破って、本当の意味でのクリエイティブを体験してほしい。」とエールをいただき、初回のセッションが終了しました。
「新陽高校さん」はどんな人?
10月12日(木)に行った第2回には、前回のセッションで出された課題「新陽高校さんってどんな人?」の答えを、一人ずつ発表しました。
弥太郎さんによると「ポスターとは、1枚の紙の中にシンプルにわかりやすく伝えること」。そのために、まず学校を一人の人間として考えてみよう!というわけです。
課題が伝えられた時、一つだけ約束して欲しいこと、とおっしゃったのが「絶対に照れないで」。
「こんなこと言ったら笑われちゃう?こんなこと考えてる自分は頭おかしいって思われる?なんて気にしない!遠慮することなんてない、言ったもの勝ち、自分を信じて夢中になること。」という弥太郎さんの言葉に背中を押されるように、2ヶ月間、自分の感性と向き合った生徒たち。
それぞれが考えた「新陽高校さん」のキャラクターはどれもすごく個性的で、純粋で、多様でした。(中身はまだ秘密です。)
セッションは、生徒から出てきた言葉を拾うように弥太郎さんが問いかけ、アイデアを深めていき、それを小熊さんが注意深く聴き取ってイメージを広げていくといった、まさにクリエイティブの現場そのものでした。
こうして生徒から出てきた沢山のアイデアを一枚のポスターに。
小熊さんと弥太郎さんが「今度は私たちが宿題をもらって帰る番」とおっしゃって、次回12月のセッションに続きます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?